1. ノーカントリー
《ネタバレ》 怖すぎる。 個人的に今まで見たどんなホラー映画よりもホラー映画だった。 シガーが気持ち悪すぎる。 まるで死神のようなやつ。 前半は定年間際の保安官の名推理で暗殺者を追い詰めていってセブンのように、最後は対決だな!って気分で見てたけど、推理しているようでただの偏屈じいさん的な言い回しだったり、中盤からトミーは痴呆症でも始まったかのように自分には全く意味のわからないことをグダグダと話し始め、部下も「ジイさん、また始まったよ」みたいなあきれ顔。 しまいには見た夢だか昔の話をしだして完全にボケ老人モードの衝撃的ラスト! かなりダウナーです。とてもとても疲れました。 シガーがあまりにも演技が不気味すぎる。 ガソリンスタンドでのおっさんとのやり取りだけで寒気がした。あんなやつに絡まれたくない。 冗談っぽくなってしまったけど、今まで見た映画の中でもトップクラスの緊張感だった。そして受け入れがたい不条理こそ運命であり人生であるということとか、なんていうかメッセージ的なものはあちこちに大量に仕込んであって、ただ シガーという現実離れしたキチガイにそれを表現させちゃうもんで、強烈な説得力がある場合とない場合があったり・・・ 面白いだけが映画じゃないってことですね。全く面白い映画じゃないけど、全くつまらなくなかった。 この映画から学んだのは、人生何が起こるかわからんよ、青信号でも死ぬこともあるよ、っていうあまり知りたくなかった話かも。 [映画館(邦画)] 8点(2008-07-14 05:04:20) |