1. 紀子の食卓
《ネタバレ》 後味は悪いです。サスペンスとしてみれば美人の姉妹が不気味なカルトに絡め取られていく様、それを取り戻そうと悪戦苦闘する父親がんばれ!という乗りで続きが気になり、2時間半を超える長丁場を一気に観てしまいましたので面白かったということだと思います。それに女子高生の集団自殺という仕掛けには吐き気をもよおさせるほどの魅力(?)があります。ただ、結局この映画のテーマであろう自分の居場所探し、本当の自分探し、家族という虚構からの脱却といったあたりにはあまり感心できませんでした。問題意識はわかるんですがそれが何だかとってつけたようなどこかで観たようなレベルでしかないようにしか感じられず、最後もだから何なのというレベル。あくまでサスペンスとしてみればなかなかにお奨め、深い部分での感動があるかといえば?。そういう映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-08-13 15:59:10) |