1. のだめカンタービレ最終楽章 前編
テレビの「特別編」は相当にカットされていたようだ。まあわずか5ヶ月前公開でしかもDVD発売もされていない作品をそのまま放映する訳にもいかず、かといって後編の宣伝用にやらない訳にもいかず、苦肉の策だったのだろうが、その結果のだめドラマ史に汚点を残す結果となってしまったようである。私は大の「ドラマ版のだめ」のファンであるが、やはりこれはちょっとと思ってしまった。ストーリー的にはダメオケを千秋が立て直すという、すでに連ドラでやった展開の海外版焼直しという感じで新鮮味はなく、最大のウリであるはずののだめと千秋の絡みもあまりなく正直肩透かしをくらった。確かにテレビ版SPの方が遥かに面白かった。他の方のレビューでもあるように、大々的海外ロケ敢行というふれこみの割にはその必要性はまったく感じられず、単に製作者側の自己満足に終わっている気がする。その効果が表れているのは演奏シーン位のものであるが、ここだけはさすがに凄かった。(この臨場感や微妙な動きや表情は、音のないコミックはもちろん、アニメでも絶対に出せない。私がドラマ版が一番好きな理由はここにある。)役の染み込んでる俳優陣は言うに及ばす、ベッキーらバラエティ組も真摯に役に取り組んで結果を出していると思う。結局ストーリーや脚本という根本的な問題か?もっともきちんと全編通して見るとそんな事はないのかも知れないのでとにかくDVD発売を待つしかないし、それとこれは後編とセットで見なければならないのかもしれない。これはあくまでも宣伝用の「特別編」、いわば「お祭り」だったということで・・・(ここに「特別編」のレビューを書く事自体反則なのかもしれないが、ちょっとひどかったので) [地上波(邦画)] 5点(2010-04-20 12:42:45) |