1. NOPE/ノープ
《ネタバレ》 予告編のみでその他なんの情報もなく鑑賞。OPのチンパンジーの件がその後どう本筋と絡んでくるのかが気になったが、結局なにもなく終わってしまった。あれって一体どういった意図だったのか?ネット上で調べれば出てくるかもしれないけれど、今はまだ自己分析、自己解釈の時間を楽しもう。 UFOではなく空飛ぶ人食い生物だったのにはビックリした。いうなれば、空飛ぶトレマーズ、みたいな。トレマーズは音に反応してたけどコイツの場合は視認されたらみたくなっていたけど、そういうの関係なく吸い上げていたような場面もあったような...う~む、どうも今ひとつその辺の設定が分かりづらかったかな。最後の巨大バルーン人形も別に視認とかの問題じゃない気もするしね。 主人公がバイク記者をあっさりと見捨てちゃうところはなんかうまく言えないけど、なんていうかめっちゃリアルだった。 暗いシーンがとにかく見づらい。わざとかもしれないけれど、主人公の眼光が暗闇に光るのはなんか違う気がした。そういうのは求めてないって。 見終わって一番印象に残ったのが、チンパンジーってどうなのよw まあそれでも最後までイッキに見れたし、なんだかんだで面白かったです。はい。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-06-28 21:12:28) |
2. 信長協奏曲
《ネタバレ》 現代の高校生が戦国時代にタイムスリップして信長になっちゃう。タイムスリップものは数多くあるけれど、歴史上の有名人になってしまうというパターンは面白いアイデアだと思う。しかしこの設定で一番ネックになってくるのが、戦国時代という舞台であり、それはすなわち戦=殺し合い=人を殺すということ。要するに現代の高校生が刀持ってバッサバッサと人を斬れるのかってこと。でもテレビではうまいことやってましたね。殿様であり大将である信長ことサブローは、戦場の一番後方にいて指示を出すだけという、当時の戦闘スタイルを再現し、現代人サブローの戦闘介入を回避できた。また、乱戦・混戦・その他不意な襲撃でサブローが戦闘に巻き込まれても、逃げるか殺られそうなところを間一髪助けられるかで、これまたうまいことやっていた。あとは戦わずに終わるというパターンもあった。なんだかんだで、現代の高校生がめったやたらと人を直接殺すことを回避し、さんざん本人が口にしている、争いのない平和な世界を、本人自身が体現することによって、この「信長協奏曲」という作品の世界観を、実に巧妙に構築していた。まあでもいくらなんでも戦国時代、いずれはその時がくるのもやむ得ないと思ってました。 思ってましたよ、はい。思ってましたけどいくらなんでも唐突すぎでしょ。年月がっ立てるのかもしれない。厳しい鍛錬をしてきたのかもしれない。テレビ版と映画版の空白期間に戦があってすでに経験済みなのかもしれない。でもね、たとえそうであってもやっぱり唐突感は否めない。何よりもサブローくんの剣さばきが尋常じゃないくらい達人と化しているし、躊躇なくバッサバッサと殺しまくって、もはやテレビで観ていた”あの”サブローくんはどこへやらです。この時点でテレビ版「信長協奏曲」でのサブローは全否定され、彼の言っていたことは綺麗事、絵空事になってしまいました。まぁ逆を返せば、世の中そんなに甘くはない!というのがこの作品の真のメッセージだったのかもね。 帰蝶に自分は未来から来た、いずれは死ぬ運命だ、と告白したんだけど、本来なら偽物だった騙しててごめん、というのが自然な流れなのに、そこを知ってる体で進めてっちゃうからなんか拍子抜けです。 主人公が死ぬわけがない。でも歴史は絶対に変わらない。この二つの事柄から導かれる答えはもう一つしかない。死んだら現代に戻る。もうね、観ている間中、いやぁ~そんなんいくらなんでもな~、きっと別のエンディングがあるはず・・・、てどれだけ思ったことか。それなのに・・・(o´∧`o) 開いた口が塞がりません。 かっぱくんは現代のサブローの住所をどうやって調べたんだよ!家康の時代が来るまで結構年月たってるのに、帰蝶ちゃん全然老けてないやん! 女性が原作の漫画。結局は純愛ものだったのね。なんだかな~でした。 信長だったサブローが明智光秀にされちゃう。ここだけはナイスアイデア!でした。 以上。 [DVD(邦画)] 4点(2016-11-05 07:04:23)(良:1票) |
3. 脳内ポイズンベリー
もっとコミカルなものかと思ってました。結構マジメなのね。脳内会議の描き方にもうひとひねり欲しかった。共感できるところも多くそれなりには楽しめました。振り回されているように見えるヒロインですが、よくよく整理してみると振り回してるのは実はそのヒロインだったりします。女の気紛れって、恐ろしい・・・(^_^;) [DVD(邦画)] 5点(2015-12-07 21:41:46) |
4. ノア 約束の舟
《ネタバレ》 始まって10分、大地に根を張る花を摘もうとした息子に、命の尊さを教える父親のノア。ああ~心優しき人物なんだな~、と思いました。そんなノア達の前に狩りをする者達が現れます。狩りは生きるため。生きるために食べる。食べるための狩り。別に悪いことではないはず。がしかし、ノアはそんな彼らを、「裁き」と称して殺してしまいます。生き物を食べることを悪というのなら、肉食の動物たちはどうなるのか?この世の食物連鎖を根本から否定することにもなります。彼らが単純に楽しむだけに狩りをしていたなら分かるんですけど、生きるために、食べるために狩りをしていたので、私はこの始まって10分の時点でこの作品に、この主人公ノアに対して興醒めしてしまいました。ハーマイオニーの可愛さに1点。自分の行いは自分で考えて行え。それは神の仕業ではない、自分自身の仕業だ。カインのこの台詞に1点献上です。 そして最後に一言。まっさらでメチャクチャ綺麗なボロ切れ、いい加減生活感なさすぎでやめてほしい。以上。 [DVD(字幕)] 2点(2014-10-13 09:13:07) |
5. 脳男
人間の精神など簡単に崩壊してしまうもの。脆くて儚い。そのことを改めて思い知らされました。精神鑑定かも刑事も犯罪者も患者も母親も誰も彼もがおかしくなっていく中、唯一彼だけが冷静沈着なのが非常に興味深く、この作品の重大なメッセージではないかと感じました。感情をコントロールできないから犯罪は起きる。欲望を抑えられないから争いは起きる。ならば全ての人間が彼のようになったら・・・ってそう考えるとやはり人間にとっての悪は、必要悪なのでしょうか?永遠に答えの出ない問ですね。禁断のテーマに真っ向から向き合ったことは評価したいです。ただ残念だったのは爆弾魔の彼女の内情を、もう少し掘り下げて欲しかったです。くどくならない程度に。いい映画ではあるけれど、それと同時に嫌いな映画でもある。以上。 [DVD(邦画)] 7点(2013-09-08 22:37:53) |
6. のぼうの城
《ネタバレ》 嫌なものは嫌じゃぁ~!こんな台詞、いったいどれだけの人が言えるのだろうか。ある意味この映画最大の見せ場であり、メッセージだと私は受け止めました。太いものに巻かれるのは致し方ないとしても、その巻かれるものに道理が通っていなかったら・・・。そんなことは世の常だからってみんな諦めてしまう。難しいですね。それでもこの映画を観て、何か武者震いを感じたのなら、きっと胸の奥深くに今でも武士道が眠っている、証なんでしょう。良きテーマ、良き題材ではありましたが、私が思っていたモノとはちょっと違っていました。鑑賞前の主人公のイメージは、三国志に登場する諸葛亮孔明を想像していました。あれやこれやと知略を駆使して敵を退治する。そんな内容かな~って思っていました。ところがどっこい。成り行きで開戦して、たまたま初戦に勝って、唯一の策が自らの命と引き換えに士気を高めること・・・ってオイ!全然孔明なんかじゃないやんけ!それに士気高めて水攻めを回避出来ても、結局多勢に無勢、負け戦は確定じゃないか。結論・・・のぼうは実際のところたいして活躍していなかった。ね、ビックリですね。あとねぇ、CG。どうして日本映画のCG、こういったスペクタル調のCGはいっつもダサダサなんですかねぇ。ご愛嬌のつもりなんですかね。予算がとか、日数がとか、言い訳は聞きたくないですね。もっとちゃんと作って下さいよ。CGだって作品の「一部」なんですから。お願いしますよ。あとぐっさんの演技は下手ではないんだけど、どうしてもコントにしか見えなかった。エンドロールに現在の行田市が映し出されるけれど、あれはダメでしょう。やめてほしい。興醒めもいいとこです。本編が観光のための前振りにしかならないじゃないですか。ほんと、センスを疑いますね。主題歌もあまりマッチしてないし、全然印象に残らない。そしてこれが最大の欠点。戦ですよ、戦争ですよ、沢山人が死んでいるんですよ。なのにのどか。死者にお経をあげてる住職ものどか。みんなみんなのどか。作風だから仕方ないってか。そう、つまりね、この映画、作風がマンガなんですよ。だからつまらなくはないのに、どこかしらゆる~い感じがするんですね。ロングランで大ヒット!ゆとり世代と若い連中を誹謗したりしているけれど、なんのなんの、それ相応の年齢の方々もかなり、ゆとり、じゃあないですか、ねぇ~。 [DVD(邦画)] 5点(2013-05-06 02:36:12)(良:1票) |