1. ノイズ(1999)
映画そのものが好きなのかそれともある特定の俳優だけが好きで映画自体はそうでもない。それを見分けるのに最適な映画。前者の人間が観れば、「駄作」だが、ジョニー・デップのファンが観れば「ジョニー、格好良い!」である。私はジョニー・デップという俳優は、特に好きでも嫌いでもないのだが一部の熱狂的なファンにはうんざりしている。例えば某サイトの掲示板で「ジョニーの映画ってはずれがありませんよね」と投稿したファンがいる。だが客観的に言ってどんな俳優にでも「はずした」出演作品はあり、ジョニー・デップとて例外ではない。映画の興行成績というのは水物であり仮にその映画が外れたとしても俳優自身に全ての非があるわけではない。そういうものである。もし本気で「はずれがない」と言うのならそれは贔屓の引き倒しではないだろうか。私は、シャーリーズ・セロンの大ファンだが、それでもこの映画ははっきり言って「駄作」だと思う。映画をどう観るかは個々人の自由であり第三者が口を挟むことではないのだが、それでも「俳優が良ければ全て良し」という考えにはどうにも賛同しかねる。俳優はあくまで一部であり優れた脚本、優れた演出等があるからこそ映画が出来上がるのだと思う。「ジョニー、素敵!」もいいが、たまには古い名作をご覧になることをお薦めします。(何か「ノイズ」からかけ離れたレビューになってごめんなさい。) 1点(2002-09-21 07:40:14) |