1. オーシャンと十一人の仲間
今まで評判のいいのがリメイクされるのかと思っていたのでオリジナルの本作は出来がいいのだろうと思ってたら、、、 「リメイク作はオリジナル作品を越えられない」という先入観をみごとに覆された。 大体リメイクでさえイマイチという印象だったのに、あの傑作「西部戦線異状なし」と同じ監督なのだからなおびっくり。だる~い展開で見るのに2日もかかってしまった。 シャーリー・マクレーンがどうでもいいようなちょい役で出てますが、彼女はシナトラやD・マーティンとお友達だったから友情出演ってことで顔出したんでしょうかねぇ。メインキャストでなくて良かった・・ 3点(2004-08-30 22:31:33) |
2. おとうと(1960)
↓褪せたようなカラーだと思ったらこれが話に聞く銀のこしでしたか。17歳で反抗的な弟を母代わりの愛情で世話するしっかり者の姉。次々問題を起こす弟は唯一この姉には心を許し甘えている。リウマチで日常生活もままならない母は神にすがって愚痴を言うばかりだし、文筆家の父は放任のような大らかさ。ぎくしゃくしていた父母と弟の間だが彼が病気になって気持ちがほぐれ通い合っていく。このあたりは泣ける。けなげな姉役の岸恵子が生き生きしててとてもよかった。目の辺りが誰かに似てる、、と思ったら田中美里だった。父の森は幸田露伴・というより森鴎外といった雰囲気、田中は良妻賢母のイメージだがここではちょっと嫌味な母親。いずれも渋くていいです。あ、これじゃへちょちょさんのパクリだわ。語彙に乏しいのでお許しを、、、 8点(2004-05-16 16:38:34) |
3. 愚か者の船
堪能しました。このグランドホテル形式の群像劇作品をたとえていうなら、豪華な具がてんこ盛りの美しいちらし寿司のようです。どこをとってもおいしい。たくさんの人々やエピソードもそれぞれが立ち上がり、混乱することなく人間模様が浮かび上がります。どこに惹きつけられるかは様々でしょうが、私はシニョレの伯爵夫人と船医の恋の進展に一番胸がキュンとなりました。ビビアンが階段下で唐突に踊りだすのもびっくり。晩年の幸せではなかった彼女の人生を思うと、この笑わない冷めたような役柄が遺作というのもしみじみと感慨深いものがあります。出演者たちが次々と下船してくる演出もエンドロールの挨拶のようで面白い。船中でユダヤ人がその後の迫害を知るべくもなく、ドイツに住むユダヤ人は何百万人もいるんだぞ、といって杞憂を笑い飛ばしたのに家族の再会を喜ぶ彼の前を横切るナチス党員を登場させるうまさ。愚かな人も多い中で犬のために死んだ彫刻家のエピソードは際立って美しく見える。ほんとに見所が盛りだくさんの作品です。 8点(2004-02-21 12:53:27)(良:5票) |
4. 俺たちに明日はない
この実話の裏話というようなドキュメンタリーを見たら、ボニーは詩の好きな普通の女の子だったのに、クライドというワルに引き込まれてしまった、と親の話があった。悪事をはたらいてそれが新聞やらマスコミに取り上げられるにつれ、自分たちが英雄であるかのごとき錯覚をして、いい気になって続けているうちに追いつめられて無惨な最後を遂げる。このシーンはすさまじく傑出のラストシーンです。フェイ・ダナウェイはどうやってこの撃たれるシーンを演じたのかと、奇跡を見る思いがします。 9点(2003-05-31 17:45:17) |
5. 男と女(1966)
これはもう大人の恋を映像と音楽で、ロマンティックな気分に浸りきって堪能する映画ですよね。すごくムーディでフランスらしい、おしゃれで粋な映画です。F・レイの音楽「ダバダバダー・・」の単純なのがすごく流行りましたねぇ。 8点(2003-05-18 18:08:56) |
6. おしゃれ泥棒
《ネタバレ》 おしゃれなオードリーのファッションやオトゥールのブルーアイが素敵。 美術館に忍び込んで二人で掃除道具置きの小部屋に入ってる時のオトゥールが脚を折り曲げてる可笑しさ、そこで閉じ込められて鍵を中から操作する巧妙な仕掛けやスリル、警報装置を鳴らす技、大騒ぎになってから抜け出すアイデア、贋作の処理の方法など楽しい見所も一杯。ストーリーを知ってて見ても、おしゃれなセリフや雰囲気を見るたびに楽しめる。 8点(2003-05-18 17:15:56) |