1. オーシャンズ12
《ネタバレ》 皆さんの評価が低いようですが、私にはおもしろかったです。 ややハチャメチャでしたが、たまにはこういう映画もありかなと思いました。 クルーニーの存在感が11より薄く感じられたのが残念でした。 これだけスターが揃っているのですから仕方がないかも知れませんがね。 不満は、どなたかも書いていましたが、カメラは全くダメでした。ピントの合わせ方も素人のようなところがあり、イライラしました。 もう一つこれだけは許せなかったのは、監視レーザーを通り抜けるところです。確かにヨガの練習のようなシーンを入れてありましたが、あんな練習だけで通り抜けるなんてあり得ません。違う方法で通り抜けて欲しかった。私なら、両サイドに並んでいる彫刻の後ろ(十分な隙間がありました)を鼻歌交じりで歩かせる・・・観客に馬鹿にするなと怒られそうですが^^ [インターネット(字幕)] 7点(2016-08-18 17:27:04) |
2. 男はつらいよ 噂の寅次郎
《ネタバレ》 おいちゃん役は3人目ですが、下條正巳さんの墓前で寅を見かけた時の顔は絶品でした。下條さんじゃなくちゃできない表情に思えました。 温泉宿で寅と過ごし、翌朝寅の置き手紙を見て 「大人物は反省して去ったか…」 諏訪飄一郎こと志村喬さんならではのあの空気感、これも他の方では難しいでしょう。 後の方でさくらとの駅のシーンも素敵でした。二人の周りを流れる時間と空気がすばらしかったです。さくらが兄から預かったというお金の入った封筒(恐らく話を聞いたさくらが用意したのでしょう^^)を受け取らず、さくらのエプロンのポケットに押し込む所も泣かせます。 そう言えば前の晩、寅がさくらの家にやって来てみんなで酒を飲んだはずですが、そのシーンは描かれません。 でも、「寅次郎君の言うように、あれは私に似て、頑固なだけで、面白くも可笑しくもない人間ですが、 どうか、よろしく」と帽子を取って頭を下げる味のある語りの中で、きっとお酒を飲みながら寅がそう言って博に説教でもしたのかなと思わせるところが憎い!! いろいろ書きましたが肝心のマドンナについてまだ書いていません・・・書けません。 大原麗子さんが目に一杯涙をため 「寅さん…、私泣きそう…」 この段階で私の心は「早苗」に奪われていましたので^^ [DVD(邦画)] 8点(2014-04-20 20:10:04) |
3. 男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく
浅草SKDの雰囲気が感じ取れる貴重な作品でした。 紅奈々子役の木の実ナナは歌も踊りも一生懸命頑張っており、良い演技だったと思います。ただ、どうしてもはじける演技などリリーとかぶってしまい、心の明暗のコントラストはリリーの方がより深さを感じさせる分、損な役だったかも知れません。 犬塚弘より出番が少ないのに、佐山俊二はさすがにしっかり仕事をしていました^^ [DVD(邦画)] 7点(2014-04-13 17:21:54) |
4. 男はつらいよ 私の寅さん
《ネタバレ》 前半の「とらやご一行様九州旅行」と後半「マドンナ登場と寅の片思い」という2つの作品を1度に見られたような得な感じがしました。しかも107分という尺で!山田洋次監督に感謝!感謝です! 前半の見所は【眉山】さんも書かれているように、寅さんが風呂の湯加減を見ているシーン。 寂しさ、反発、献身そして皆からの謝辞・・・寅さんは皆に目を合わせることもできずぶっきらぼうを装って、湯を掻き回すしかできない。自分の子供の頃に似たようなことがあったような・・・涙腺が緩みました。 後半は終盤りつ子の家の縁側で、庭に向かって二人が話すシーンがしっとりとして秀逸! ショパンの『別れの曲』が流れる中、りつ子が寅さんを恋人として受け入れられないことを遠回しに説明すると、「もういいよ。よく分かるよあんたの言うことは。」と寅さん。はじめてりつ子に「あんた」という表現を使ったのですが、寅の心が決まったことが良くわかりました。この後の寅さんの表情もすばらしかった。 そして寅さんがとらやを出る別れのシーン。今回はだれも強く引き留めない。皆納得の別れでした。この別れ方は珍しく、印象に残りました。 ほぼ9点ですが、後半にややすっきりしないところがあり8点と致します。 [DVD(邦画)] 8点(2013-10-14 16:36:39)(良:1票) |
5. 男はつらいよ 望郷篇
《ネタバレ》 久しぶりの山田洋次氏の監督・脚色作品、寅さんユニットの面々がこれほど生き生きと仕事をしている貴重な作品です。「死」や「労働」が重要なテーマとなる喜劇の完成作品というと言い過ぎでしょうか。 でも、隠されたテーマがあるからこそこの作品に深みがあるのではないかと思います。 その隠されたテーマは「妹への恋情」ではないでしょうか。 豆腐屋の娘を演じた長山藍子は、ご承知の通りテレビシリーズで妹役を演じていました。 山田監督はその女優を第5作にしてマドンナにしたわけですから、とてもわかりやすい。 しかも井川比佐志(テレビでは「博役」)を婚約者にしていることからもそのストーリーが出来上がっています^^ 監督はこれが最後という気持ちで制作したという話も聞きますが、 これからの作品での寅さんの女性関係における危うい立ち位置を見事に描いている秀作だと思います。 倍賞千恵子(さくら)の絶妙の演技が光る作品でした。 おいちゃんの「だめだこりゃ」も完成形でした! それにしてもSLの存在感がすごかったですね^^ [インターネット(字幕)] 10点(2013-09-12 22:18:52)(良:1票) |
6. 男はつらいよ フーテンの寅
《ネタバレ》 印象的だったのは、坂口清太郎(花澤徳衛)の家の窓から見える風景。信夫がいる内はまだ外も明るく、工場の煙突の火がぼんやりと見えるが。彼らが駆け落ちで家を出た後、外は暗くなり工場の火はくっきりと見える。 お天道様が西の空に隠れて暗くなると、渡世人は生き生きとして見えるわけだ。 今回はさくらの出番が少ないが、博との喧嘩の翌朝、川の土手でみんなに散々言われた寅にさくらが優しく声をかける。さくらだけがお兄ちゃんの心をわかってくれる。寅は母親に認められた子供のように大きくうなずく。ほろりとさせられました。 他の方も指摘していますが、ほんとうに35分で良かったかも知れません。 わざわざおいちゃん達が温泉に行きそこで寅とばったりということですが、そもそも駒子達の婚礼に散財させられた一月後に、何の伏線もなく温泉に行くという設定が理解できないのです。 もったいなかったのは悠木千帆がちょい役だったことですが、同じ女中でもお澄の役なら・・・新珠三千代が食われてしまいますか^^ [DVD(邦画)] 7点(2013-06-29 16:13:35) |
7. オブリビオン(2013)
《ネタバレ》 そこそこ楽しめました。情景が美しくCGのデザインが好きです。 アンドレア・ライズブロー、いい女だし! しかし、頭が混乱してしまって良くわからないところが多々あり、それがすっきりしてから投稿すべきとは思うのですが、それがいつになるかわからないので取りあえず投稿しました。 No.52はそもそもどの時点でビーチの仲間達と一緒になったのか、ジュリアの記憶はどのタイミングで甦り湖の家に会いに行きたいと思うようになったのか、 ジュリアは死んだと思っていたジャックが奇跡的に生還したと捉えたのか、それともコピーと知ってて・・・え?あの笑顔か。混乱してしまいます。 とにかく、子供のDNAは何番だろうと変わりがないのだけは理解できました。 [映画館(字幕)] 7点(2013-06-23 16:12:08) |
8. 男はつらいよ 寅次郎忘れな草
《ネタバレ》 深夜に酔って虎屋に来たリリーが、別れ際に見せた涙は切ない。 おばちゃんの言うとおり、寅はリリーを追っかけていかなくちゃ・・・ リリーにしてみれば、寅が追っかけてきてくれないというもどかしさ。 寅さんは、やっぱり私と違って幸せ者、私なんかと違うんだわ、というところか。 切ない。 気になったのは、博が幼稚園から帰ってくる満男をあまりかわいがらないこと。もう少し満男を笑顔で迎えるような演技があっていいのではないかと思った。もしかして自分の父親との関係のトラウマ?そんな深い話ではないですよね。 [インターネット(字幕)] 8点(2013-04-15 23:00:08) |
9. 男はつらいよ
《ネタバレ》 何度も観た映画ですが、時間ができたのでまたはじめからじっくり見ようと思っています。 この第一作はご承知の通り監督もシリーズ化を考えていなかったようで、さまざまなエピソードが惜しげもなくてんこ盛りの一話完結仕様となっていますので、見応え十分のお得な「寅さん」です。 役者さんのしゃべくり、演技の切れがとても好く、またカット割りのテンポや間も絶妙で、何度観てもうならされます。また、話の説明がややもすると丁寧すぎるところもありながら、あえて省略して観るものの想像に任せるという小憎らしい演出もあり、堪りません。特に、さくらが博を駅まで追いかけ一緒に電車に乗った後、二人でどんな話になったのかということと、駅地下の大衆食堂で寅に殴られ飛び出していった登は階段の手すりで泣き、寅もラーメンをすすりながら己の不甲斐なさに泣いた後、どのようにして仲直りをしたのかの二点は、想像をかき立てられます。 このあとゆっくりシリーズを観ていくつもりなのでこの第一作は基準点と行きたいところですが、これを遙かに超える作品はないだろうと言うことで敢えて10点とします。肩を並べる作品に早く逢いたいものです。 [インターネット(字幕)] 10点(2013-04-10 15:08:48) |
10. 同じ月を見ている
だめ、だめ!、原作は未見ですが、脚本がひどいのでしょうか。人物設定があまりにも・・・過激な書き込みになりそうなのでこれにとどめます。 俳優さんの努力に2点献上! [CS・衛星(邦画)] 2点(2007-01-20 21:06:09) |
11. ALWAYS 三丁目の夕日
《ネタバレ》 団塊の世代をターゲットにしたビジネスが取りざたされている昨今、え、これもなの?と言うのが最初の印象。にしても、団塊の世代の感性をなめてるんじゃないの?というのが次の感想。結局ラストシーンにやっと出てくる夕日は、「3丁目」で見てないじゃないか、というのが最後の不満。いや、最後の不満は、恥ずかしながら、泣きに行ったのに泣けなかった、というのが正直なところ。ロボット(CG)だらけの上野駅じゃ感情移入もできないよ。でも、子役はよかったです。 [映画館(字幕)] 5点(2005-11-18 23:50:28) |
12. オペラ座の怪人(2004)
《ネタバレ》 オペラではなくロックの歌い方だったからということよりも、涙はともかく鼻水が見えてしまったがために、ファントムが「怪人」にしては俗っぽく、今ひとつ感情移入ができなかった。しかし、結局年甲斐もなく涙してしまったのは、エミー・ロッサムの切ない表情と歌声のせいだ。もちろん、朽ち果てたオペラ座のモノクロ写真から、シャンデリアが上がってかつての美しいオペラ座を再生するまでの見せ方に圧倒されていたからこそだが。ところでクリスティーヌの墓にバラを届けたファントムはいったいいくつになっているのだろう。ラウルの老け込み方からいくと、年上のファントムは一人で歩けたのだろうかなどと、つまらないことを考えさせるのも、ファントムの鼻水を見せられたからなんだぜ、シューマカーさんよ。 8点(2005-02-06 17:55:29)(良:1票) |
13. オリーブの林をぬけて
そうだ、ポットとグラスはそこに置いてタヘレを追いかけるんだ。君の人生で最後のチャンスなんだから。なにがなんでも今返事を聞かなくては。ホセインは丘を駆け下りる。オリーブの林を抜けてひたすらタヘルを追いかける。つんのめって転びそうになっても乾いた赤土の小道を走り続ける。やがてタヘレに追いついて、息を切らせながらホセインは聞く。「ねえタヘレ、ハア、ハァ、どうしても君の返事が、ハア、ハァ、欲しいんだ。」「・・・」「タヘレ、ハア、ハァ、お願いだ。」「・・・お茶を飲んだら?わたしものどが渇いたわ。」「!、とってくるよ!」ホセインは今来た道を小躍りしながら戻っていく。・・・ いや、違いますね。ポットは空のはずだし、ホセインが戻ってくると確かタヘレは先に進んでいましたから。でも、ハッピーエンドですよね。デイ・アフター・トゥモローを映画館で見た翌日、偶然テレビで見たんですが、ほっとする映画でした。最後のホセインが追いかけるシーンは、二人に純白の衣装を着せて見やすくはしているのですが、なにせテレビの小さな画面では白い点が動いているだけでやや物足りませんでした。未見の人はぜひ映画館でご覧下さい。デイ・アフター・トゥモローとは違う意味で。 7点(2004-07-03 09:38:30)(笑:1票) |
14. オーシャンズ11
《ネタバレ》 ベネディクトが冷徹な設定なら、宝石か爆薬か見抜けるはず。そして警察にも息がかかったのが何人かいるはずで、特別機動隊S.W.A.Tのド派手な車は、カジノの前に着いた時点で怪しまれているでしょう。そしてなにより、噴水前ののんきな顔見せ。プロならさっさとずらからなくてはリアリティがない。ついでに、ハリウッド映画によくある中国人(東洋人)蔑視の映画でした。でも、そこそこおもしろかったので5点献上! 5点(2004-06-25 23:50:01) |
15. 男と女(1966)
学生時代に夢中になって何度も見た映画です。最近スカパーで見たんですが、やはりいい!しかも、アヌーク・エーメが当時よりすてきに見えました。もちろん私が年をとったせいです。この映画だけは無条件で10点です。 10点(2003-09-15 07:26:13) |