1. 鴛鴦歌合戦
多くの人(男性諸氏)は「おとうちゃんの…ばかっ(ん)」にやられちゃうんでしょうねーー。ほほえましいです…(ガゼッサンスルホドデハ…)。♪ほーれほれほれ、この茶碗♪リフレインする、ある意味キケンな歌でした。 [DVD(邦画)] 7点(2007-01-27 20:41:21) |
2. 黄金(1948)
私が小学生の時分、巷で「切手収集」というものが流行っていた。私も友達と競うように切手を集めていたのだが、そんなとき、私が(苦労して)集めた切手帳が1冊まるごとなくなってしまった。子どもの私は、「タブンアノコガトッタノダロウ」と思って、その子に「返して欲しい」と言った。結局、その子との友情は終わってしまったのだが、果たしてホントのところはどうだったのか。証拠はなく、ただのうわさに過ぎない。でも疑心暗鬼になる。そんなイヤな思い出を思い起こさせた映画なのに、なぜか鑑賞後さわやかな気分になった。大人になった今、子どもの時お同じ行動をとるかどうかはわからないが、「それはそれでしょうがなかったんだ」と思えた。人にやさしい映画なのかもしれない。 [DVD(字幕)] 7点(2006-07-15 21:42:18)(良:1票) |
3. 奥さまは魔女(2005)
さんざん「面白くない」と聞いていたので、観に行く前は微妙な盛り上がりだったのですが、私は楽しかったですよ。ダーリンはイマイチ君ですが、役柄もビミョーだし(笑)。実際、目が中心にギューっと寄っている人は、あんま好きくないんですけれど、さえないダメ男設定があっているというか…まっ、ダーリンはこのさいどーでもよくて、イザベル(キッドマン)がかわゆい。カッとなって魔法を使っては、すぐに反省するところがなんともキュートで、「してやったり顔」も「どーしよう顔」も、全部かわゆい。一昔前のメグ・ライアンのよーな可愛さです。全身緑色だったり(←「あなただけ今晩は」のイメージ)、全身紫色だったりするジュディ・オングスタイルのS・マクレーン、いろんなところに現れる(特にオリーブ缶になっている)マイケル・ケインの二人の恋が気になるところ。やっぱりS・マクレーンの登場シーンにはやられちゃいます! [映画館(字幕)] 7点(2005-09-03 11:32:45)(良:1票) |
4. 踊るニュウ・ヨーク
素晴らしい作品です。とにかくラストのフレッド・アステアとエレノア・パウエル。この2人のタップが見事で、見事で。瞬きするのも惜しまれるくらい、踊りの間じゅう視線は画面に釘づけ。観ている私はただただ踊りを観るだけの阿呆になってしまいます。はじめは場末のお見合ホールの余興で踊るだけだったアステア。そして、パウエルはブロードウェイで男どもを従え、女王様然と舞台で踊りまくっている。なかなかこの2人が一緒に踊ることはなく、少しずついろんな踊りが小出しにされていく。パウエルのアクロバティックダンスも観られるし、アステアの小物を使った一人ダンスもちゃんと観られる。ソロで見せるナンバーもあれば、コンビで、ペアで、トリオで……次々と超一流のダンスナンバーが。ストーリーも人間の弱さと人の温かさ、芸の厳しさ、ショーの喜びがつまったもの。さすがミュージカルの雄MGMですよ。ミュージカルの美味しいところをすべて知り尽くしているスタッフと、実力と輝きをもったスター。根っからの悪い人がでてこないという古典的なエンタテイメントに、もう私は魅入るばかりです。迷わず10点! 10点(2005-01-15 11:56:14)(良:2票) |
5. 踊る大紐育(ニューヨーク)
♪New York! New York!♪のスピーディなリズムに乗って、スピーディに話が展開する、"Boys meet Girls" Storyの決定版ともいえるかも。途中、第三話までのストーリーを舞台ダンスで現す場面があるのですが、その場面でかなり眠気を誘われました。『裏窓』にしてもそうですが、手を替え品を替えの同じ状況説明やストーリーを見せるというのは、しつこくって苦手です。作り手からすると「いろんな見せ方があるんだぞーー!アレもみせたいコレもみせたい」という欲求があるのかもしれませんが、同じことをまわりくどく説明する私はひつこい演出というのを好みません。ジーン・ケリーの踊りは基本的に楽しいのですが、陶酔しきっている場面はちょいと苦手。何度かみていると、それが良くなってくるのかもしれませんが、ネ。 7点(2004-12-25 13:39:33) |
6. 踊る結婚式
ただ、楽しい。軽薄なアステアが歌って踊るだけで楽しい……うん。はじめは女性から逃げるために、軍に入ったのに、その女性に恋をして、見栄はるために上官の軍服を盗んで……牢(倉庫みたいなかんじ)に入れられても楽しそうに踊ってる。何も考えずに、楽しく笑っていられる映画です。(きっと深いことを考えてしまう人は腑に落ちなかったり、矛盾点をみつけてしまったりするんだろうけれど) 7点(2004-11-20 10:22:47) |
7. 俺たちは天使じゃない(1955)
《ネタバレ》 バカがつくほど善良な(フリをしている)人は嫌いです。帳簿の計算もできやしないお父さんは、イトコがオーナーをつとめる店の雇われ店主。お客になめられて、ツケでお酒をもっていかれる気弱なおじさんです。そこらへんまではちょっとカワイイかなって思っていたのですが……そのイトコが店にやってきて(このイトコっつーのが本当にいやなヤツなんですが)帳簿と合わないところをチェックすると言い出すといきなり狼狽。家にいた脱獄囚のひとり、ボギーが帳簿の改ざんをすると言い出したとき、ダメだダメだといいながら、あわよくばごまかしてもらおうとする小狡さをもっていたりもします。ボギーがハゲの郵便局長さんに、散髪セットを売りつけたときだって、普通は、必要ないものを売りつけたんだから、代金を後から返しにいくもんでしょう。それを売れてよかったって思っているあたり、この人は相当ダメな人です。あーーー、、、ヤダヤダ。一方、店主の奥さんの善良さは、いい感じ。ボギーたち3人を怪しいと思って警戒し、その後の彼らの行動をみて、警戒していた自分を恥じる。で、義理のイトコが死んだときも、驚きながらもけっこう嬉しそうだったし。人間味があるっていうんでしょうか、私はとても好きでした。この映画を見て感じたこと。それは、バカでマヌケで善良だけが取り柄の人(でも本当はそんなに善良でなかったりする人)って、ほんと付き合いたくないなぁってこと。クリスマス映画として許せません……が、それでもそこそこは面白かったのでこの点数、5点! 5点(2004-08-29 16:00:31)(良:1票) |
8. OK牧場の決斗
《ネタバレ》 ドク・ホリディ役のカーク・ダグラスがかっちょいい。もともとカーク・ダグラスは大好きなんですが、いつもピシッとした出で立ちで、姿勢よく歩く彼はとてもいいです。決闘に行かないでとすがる女に、男「ただ一人の親友の側で死なせてくれ」女「あたしはどうなるのさ!」男「おまえとはもともと何の縁もない、いきずりの女さ」むぅーーー男の友情って感じですね。ただ映画として観る分にはカーク・ダグラスなら許せるって感じですが(だってかっちょいいから)、実際に私がそれを言われたら「バチンと殴ってをしてバイバイ~♪」だろうなぁ。結局は、かっこつけたがりの情けない男なんでしょう。ウンウン。でも、カーク・ダグラスだから許す(笑)。そうそう蛇足ですが、私としてはドク・ホリディには決闘で死んでもらいたかったです。だって、「親友の隣りで死にたい」って言っていたんですよ。ワイアット・アープはカリフォルニアに行くんだから、希望が叶わないじゃん。ちょっとだけ腑に落ちないところがあったな。ちょっと、スッキリしないなぁ。 6点(2004-07-11 13:34:53) |
9. 大いなる西部
《ネタバレ》 いろんなところで、いろんなストーリーが興っていそうな映画です。というのも、主役はもとより脇役であるはずの人々の生き様とか考え方というのが、やけにリアルで、とてもしっかりしているからです。この映画を観ると、ビッグマディをもらったあの女教師のお父さんって、どんな人柄だったんだろう?とか、どんな功績があったのかな?とか、テリル家とヘネシー家の家長同士の諍いって何だったの?(きっとしょーもないことだったんだろうな)とか、いろんなストーリーに思いを馳せることができるのです。素晴らしいですね。ワタシは、息子を撃ったヘネシーの親分の男気がとても好きです。父親としてはダメなのかもしれませんが、一家をまとめる家長としての、一本スジのとおった彼の男気がとても好きなんです。ただもったいないのは、もうちょっと牧童の見せ場があっても良かったのではないかなってところ。まぁ、それもストーリーを想像すればいいだけの話ですがね。とっても想像力のふくらむ映画です。 8点(2004-06-07 01:36:43)(良:1票) |
10. オールウェイズ
みなさん書かれていますが、誕生プレゼントのドレスを着てダンスをするカップル二人の姿がとてもステキでした。男くささいっぱいのバー(なのかな?)でおもむろに♪煙が目にしみる♪が流れる。そして自然とよりそうように踊るホリー・ハンターとリチャード・ドレイファス。そこの場面がステキだからこそ、その後の悲劇が辛くって、哀しくって、死んだ後も彼女のことが忘れられない主人公の気持ちが痛いほど伝わってきて……それでも、自分に続く優秀なパイロットを育てるため、飛行機に乗り込み影ながらも後輩を助けていく。人間って、どこかで繋がっていて、誰の死も生も無駄じゃないんだという、なぜかしら安心感のようなものが沸き起こってきました。自分が一人前になるまでに、いろんな先人たちに助けられて、そして自分の役目が終わったときに今度は、後輩の指導にあたる。そんなプラスの循環に、人間っていいなぁって思わされるのです。さてさて、まったく話が変わりますが、いつもながらジョン・グッドマンという人は面白い役をもらっていますね。彼が出てくると、とってもコミカルで、悪いヤツなのに何故か憎めないキャラがなんともおかしく笑わせてもらっています。この映画での極めつけは、飛行機の消火訓練で、ジョン・グッドマンめざして消火剤が落とされたところ。パラソルにラジカセなんてリゾート気分でのほほん指導していた彼は、ちゃんと落とされておりました。そういうお約束っぽいのがいいですね。 7点(2004-06-07 01:00:27)(良:2票) |
11. お熱いのがお好き
マリリンが超かわゆい。唇をとんがらせて♪ぷぷっぴどぅ♪ですよ。はい、みなさん、ぷぷっぴどぅって口ずさんでください。私を含めて、たいていの方はマヌケ面になってしまうはず(笑)。それが、とっても色っぽくチャーミングになるマリリンの唇、目、指、足にもうメロメロになっちゃいますぅ。しかも名前がシュガーですよ。シュガーってげろ甘な名前もしっくりとくるマリリンを堪能してくださいませませ。 8点(2004-04-10 21:44:01) |
12. オトコのキモチ♂
「独身サヨナラパーティ」でちょっと酔っ払っちゃって、ダンスのおねえちゃんと、ムフフになった結婚目前のオトコのドタバタ……。これだけだったら面白くもなんともないんだけれど、周りのお友達やらスーパーの店員さんやらが、やたらと彼の作り話に話を合わせて、浮気(じゃあないんだけれどね、実際は 笑)隠しに協力してあげるのがいい。もう、しょうがないなぁ〜といった具合にダメな友達を助ける友情ものというのに私はとても弱いのです。で、婚約者役のセルマ・ブレア、彼女のイトコのジュリア・スタイルズの全然違ったかわいさが溢れています。それから、オトコのバカさ加減とね(笑)。このバランスがいいんでしょう。ときったま出てくる、オトコの一瞬妄想が笑えます。最後のチューはやりすぎでしたが(笑)。 7点(2004-03-27 21:37:04)(良:1票) |
13. オープン・ユア・アイズ
顔がダメになって生活のすべてが壊れてしまう、ってのは“顔”オンリーの生活だったってことだよね。自分の魅力は顔しかありませんってかな。そりゃあハンサムなのにこしたことはないけれど。主人公のセサルには全く魅力を感じません。そりゃああたしだって、女性だから顔を失うっつーのはとっても辛いだろうし、ショックだろうけれどね。男性なんだから、できれば顔以外のところでも勝負してもらいたいなぁ~というのが本音です。というわけで、後は夢だろうが現実だろうが、冷凍保存だろうが、治ろうが、治らなかろうが、どうでもよくなってしまいました(汗)。このセサル役のおにいちゃん、ハンサムっちゃあハンサムなんだけれど、憎たらしいくらいの金持ち臭さがなかったのが残念ですね。走らせている車もちょっと貧乏くさいし……。何台も持っている設定でしたが、やっぱりフェラーリだかポルシェだかそのあたりの車をぶんぶん乗り回してこそ金持ちボンボンなんだけれどね。なぜか貧乏くさい車に好印象を受けてしまいましたよ。なんだ、ただの兄ちゃんじゃん!ってね。さて、ヒロインのほうですが、皆さんも書かれているようにペネロペがむっちゃかわゆい♪ これ観たらトム・クルーズがペネロペに惚れて、セサル役をやりたかったんだなぁ~と、妙に納得できますよね~。どうでもいいことかもしれませんが、同じ役を英語とスペイン語でやっているペネロペってすごいなぁ~って思いました。ペネロペが可愛いので、それだけでヨシ!(笑) 6点(2004-02-13 16:01:55) |
14. オリエント急行殺人事件(1974)
イスタンブール発カレー行きのオリエント急行。イスタンブールのヨーロッパから発車するのですが、アジア側からヨーロッパ側へ渡る際、連絡船を使うなんて旅情あふれてます。今も連絡船は残っているのかしら? 私は瀬戸内生まれなので連絡船が妙に好きです。そうそうカレーといえば、フランスからイギリスへの航路の発着点。『三銃士』でも悪役枢機卿からイギリス国王への密使がカレーをめざしていました。まだヨーロッパ旅行をしたことはありませんが、こういった交通の要所って、人と物が行き交って楽しそうな街ですね。またまた、全然関係ないことを書いてしまいましたね(汗)。じゃあ、本番にいってみよーかなぁ。えーーっと、登場人物が多すぎて、私のバカ頭では人物の分類をするだけで精一杯。謎解きまでは思考が追いつきませんでした。オールスターキャストだったからなんとなくわかったものの、マイナーな人ばかりだったら理解不能だったと思います。普段は字幕で観ているんですが、この作品に関しては日本語吹き替え盤の方が解りやすいかもしれませんね。さてさて、肝心のミステリーのほうはといいますと、「なんだよぉ〜この犯人はぁ〜」っていう感想でした。決して後味は悪くはないんですが、しっくりこないというか、反則技をくらったような……。いくら映画でもこれでいいのか?という印象が拭いきれません。ヒントはポワロが乗車拒否されたところにあったのね。ひとまずいろんなスターが見られたので、6点!*あたしはスターに弱いんです(笑)。 6点(2004-02-11 16:28:40)(笑:1票) |
15. 男たちの挽歌
兄弟の絆、男の友情、裏社会……任侠ものとしてベタベタの設定がいいですね。警官になろうとしている弟のために裏社会から抜けることを決心したホー(ティ・ロン)。なのに最後の仕事で仲間からの裏切りに合い、服役。出所後、まっとうに生活するためタクシー会社に就職するが、組織の人間がワラワラと現れて……「ああ、ほっといてあげようよ。なんでそんなに執拗なのよぉ〜」と胸が痛くなります。マーク(チョウ・ユンファ)の落ちぶれ具合も辛いし、何よりキット(レスリー・チャン)の壊れそうなくらいの痛々しさが突き刺さりました。ベタベタな展開ではありますが、こういう映画って大好きですね。心に残るシーンはたくさんあるんですが、やっぱりマークが植木鉢に銃を隠しながら廊下を進み、敵地に乗り込むところがすごかったです。 7点(2004-02-10 19:14:56) |
16. オー・ブラザー!
《ネタバレ》 いろんな妙ちきりんなキャラクターの中でもひときわ面白かったのが、銀行強盗のジョージ・ベビーフェイス・ネルソン(マイケル・バダルコ)。人にベビーフェイスと言われるとキレまくる。躁鬱病らしく、躁のときの迫力はスゴイを通り越してちょっとコワイ。お金をばらまくし、バンバン発砲するし(笑)。一方、鬱のときは本当に何もかもイヤになるみたいだね。シュンとしている姿がいじらしかったりして。ラストのダム→発電→電気椅子という繋がりがなんとも……壮絶。結局、ジョジクルことエヴェレットの話はガセで、120万ドルの現金の話はデタラメだったけれど、もっと大切なものがダムの底に沈む前に手にしたかったというのが良かったです。結婚指輪で妻の愛を取り戻せると信じたエヴェレットは……なんかかわいいし……ね。弁護士なのにマヌケっぽいところもとっても愛らしいです。それにエヴェレットは常にポマードと櫛を手放さないオシャレ?さん(ちょっと勘違いのところもあるけれど 笑)。眠っているときも頭の乱れには気をつけている。で、そのポマードの名前が“伊達男”。こういうネーミングにもツボ突かれまくりです。ダムの水が入れられたときも犬と一緒に流れていましたっけ(笑)。ああ、もうシクシクおかしいところがいっぱいで、どこから書けばいいのか難しいなぁ。書ききれなかったけれど、ジョジクルと一緒に行動するピートやテルマー、ギター弾きのトミー、聖書売りのおっさん、執拗な保安官などなど魅力的なキャラがたくさんいるので見どころ満載。あっ、そうそう忘れてはいけないのが彼らのバンド“ズブ濡れボーイズ”の魅力。歌がマジで楽しいです。アホっぽく唄うジョジクルたちにやられてしまいました(笑)。 8点(2004-02-10 18:48:10)(良:1票) |
17. 大いなる遺産(1998)
緑の植物に半ば占領された感のある古い邸宅に、美少女……。幻想的な子供時代が、時を経て現実となった時、あの美しさはどこへ行ってしまったの?と、残念に思ってしまいました。エステラ(グゥイネス)は、一応不思議キャラだったのですが、どこか俗物になってしまったような印象。神々しいまでに美しい存在だったら、また雰囲気が変わって良かったのかもしれませんね。もうちょっと、エステラ=ミューズ的なものを見せてくれたらストーリーに入っていけたような気がします。また、イーサンの描く絵にも魅力が感じられず、なんか変な感じだなぁ~と、納得ができませんでした。その流れで観ていたためか、デニーロに対しても今更何をやっているの~?と「?」がたくさん飛び交ってしまい、中途半端な印象。前半の邸宅の場面がキレイだったため、後半にがっかりしてしまいました。 4点(2004-01-04 00:35:20)(良:1票) |
18. 踊らん哉
《ネタバレ》 アステア&ロジャースものとしては、ダンスはあんまり好みじゃありませんが、一見の価値はじゅう~ぶんにあります。いきなりラストダンスについてなんですけれど、ロジャースのお面を持った踊り子がワラワラ。ロジャースに肘鉄をくらわされたアステアが「ロジャースとどーしても踊りたい!」ってことで、踊り子たちにお面をつけさせるわけですが、そこにロジャース本人も乱入。自分のお面をつけて踊ります。設定としてはアステアがロシアのNo.1バレエダンサーなので、ちょっとキワモノっぽくなってしまったのかもしれませんね。それでもセントラルパークのローラースケートダンスは、とっても楽しいですよ。マスコミを避けているハズなのに、二人で楽しげに踊るのはどうかとも思いますが、こういう映画は細かいことを考えてはいけません(はじめはサングラスなんかをかけて人目を避けていた二人ですが、いつの間にか素顔で踊っております)。前半部分、二人がなかなか踊らなくてじらされもしましたが、後半のはじけ具合はハンパじゃない。アステア初心者の方にはこの映画から入るのはオススメできませんけれど(笑)。やっぱり『トップ・ハット』や『有頂天時代』の優雅なダンスから入ってほしいですね(←ひとりごと)。 6点(2003-11-23 03:13:13)(良:1票) |
19. オリバー!
《ネタバレ》 およそ自らの意志というものを感じさせないオリバーにイライラしっぱなし。売られた先の葬儀社を逃げることだけは自分で決行していましたが、その他のことはすべて流されるまま。彼に関わった人の多くが(彼が直接の原因ではなかったにしろ)あまり幸せになれていないのがひっかかります。それでもミュージカルのシーンは見応えあり。特にナンシーが酒場全体を巻き込んで歌い踊るシーンはいい感じでした。……が、オリバーを逃がした後、彼女は殺されてしまうのです。スリ集団のボスのじいさんは、何年もかかって貯めた宝物を泥地に落としてしまい、一からやり直し(でもこのじいさんはけっこうたくましい)。悪者役のおっちゃんは、飼っていた犬にまで裏切られちゃうし……。最終的に幸せになるのがオリバーだけってのは納得できません。基本的にハッピーな話ではないので気分が滅入ってしまうのが難点。やっぱりミュージカルでは楽しい気分になりたいものですね。 4点(2003-10-31 08:39:09) |
20. オーシャンと十一人の仲間
モロ内輪受けって雰囲気の映画でした。シナトラ一家について何も知らない私には、前半部分(カジノから金を奪うまで)のどこにも面白味を感じられなかったのが残念。(数年前まで、フランク・シナトラって日本人だと思っていたし……フランク永井の間違いじゃない?って指摘されましたが)なんだか、あんまりストーリーに関係ないエピソードのオンパレードで、内幕を知らないため、飽きてしまったんですよね。しかもギャグも笑えないし。できれば、チャッチャカ進めて欲しい。この映画を観て『オーシャンズ11』って数段に面白くなっていると感じました。それまではイマイチだったなって思っていたんですが、再評価できたことは喜ばしいことです。でも、後半になると少しは見どころも。彼らの犯行だとバレた後、どう処理するのかなというところと、金をラスベガスからどうやって出すんだろうというところ。とはいってもドキドキハラハラ系ではありません。ぬる~く話が進んでいきます。オープニングがとてもオシャレで期待感が高まっていただけに、つまらなさもひとしおでした。あっ、そうだ、ちょろっと出てきたシャーリー・マクレーンがかわいかったな。 4点(2003-10-29 09:21:39) |