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プロフィール
コメント数 178
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/mabuse-tarou/
自己紹介 人にはそれぞれ言い分があるのです 。

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1.  美味しんぼ
映画は唐突に走り出す。
[映画館(邦画)] 10点(2013-08-18 07:14:48)(良:1票)
2.  ALWAYS 三丁目の夕日
DVDで観ただけで悪口を書くのはあれなんで、ま、無視してもらってもいいんだが、あまりの酷さにびっくりした。■コントみたいな演技(とりわけ吉岡君には参った)とコントみたいなセット、凡庸で官僚的な演出、「こーゆーことあったあった」ネタ(知らないが)のオンパレード、うるさい音楽。何より許しがたいのは、30年代初頭の人々がすべて力道山に盛り上がったかのような、表面的な人間観、世界観。■天の邪鬼で言っているのではなく。いや、ほんとに、単純に、酷い映画だと思う。
[DVD(字幕)] 0点(2006-06-09 22:47:53)(良:4票)
3.  奥さまは魔女(2005)
キッドマンがなぜ「ちりちり頭の猿」に惹かれるのかがわからない。「ゴルフウェアを着た猿」がいい奴なのか、悪い奴なのかもわからない。「奥様は魔女」を本当の魔女がリメイクする、というメタ映画な作りは面白そうだけど、全然生きてない。■これはもしかしたら、「奥様は魔女?ケッ」という作り手の悪意みなぎるブラックかつ反ハリウッドな作品ではないかとも期待した。「(略)猿」にかけた魔法が効きすぎて、やたらいい奴になってしまうあたりの、全く笑えない嫌~な感じとか…。■で、結局は大失敗した普通のコメディ。適当にCGの見せ場を作って、エフロン印の会話をちりばめたごくつまらないハリウッド映画。それを「ウィル・フェレルという名の猿」がさらにひどいものに仕立て上げる。だって、あのキュートなニコール・キッドマンと「80年代からやってきた猿」とのキスシーンなんて、あなた、観たいか?■あのキュートなニコール・キッドマンに1点。
[映画館(字幕)] 1点(2005-08-29 18:55:21)(笑:1票)
4.  On Your Mark CHAGE & ASKA
久々にテレビで観た。懐かしかったと同時に、現在の宮崎アニメからは想像もできない、なんつうか押井守風に驚いた。銃でドンパチやら、爆破やら、SFガジェットやら、道を崩しながら爆走する車やら、私はこういう宮崎駿が観たいのであって、現代の宮沢賢治なんて観たくないのだ、ほんとに。■繰り返される回想、カットの混乱、汚染されているであろうゾーンへの脱出、ラストショットの車の停車の仕方などを観てると、牧歌的、ハッピーエンドなアクション映画ではない、宮崎の悪意、絶望的な世界観が感じられるのもいい。いや、ほんとにこういう宮崎アニメが観たいよ、「コナン」とか「ラピュタ」とかさぁ。
[地上波(字幕)] 10点(2005-08-27 08:36:10)
5.  黄線地帯
確かにやましんさんのおっしゃる通り「チープでキッチュ」である。でも私はこの作品に、成瀬巳喜男の弟子としての石井輝男をみたいんだけど、どうでしょ? 天知茂と三原葉子が彷徨うカスバの迷宮。トラックバックするカメラ、曲がり角でカットを変え、再びトラックバック、そのリズム。夜明けの光が推移する中での銃撃戦、そして赤いハイヒール。 成瀬じゃん、ってのとはもちろん全然違うんだけど、カッティングや構図、光でみせる、ある意味古典的な演出は、石井輝男をカルトな作家としてだけにとどめておくには余りに惜しいと思う。 石井輝男で一本を選べ、そう言われたら迷わず、端正で古典的、かつキッチュで猥雑なこの作品を推す。傑作。
10点(2004-06-17 00:06:24)(良:1票)
6.  狼と豚と人間
この頃の深作は理屈っぽい。たしかに、その理屈を物語にする手腕はこの作品が特に優れている。ラスト近くの北大路欣也の台詞や鼠の死骸に感動したりもする。また、深作の演出は抜群にセンスがいい、かっちょいい。台詞を聞かせない、街頭ロケの迫力、突然のミュージカル。しかし、理屈っぽい。山根貞男とのインタビューで自ら認めているとおり理屈が優先し、突き抜けてこない。この作品に限らず、深作はアクションの人ではなく、理屈の人、情念の人なのだと思う。しかし、それがどーゆーわけか「狂犬三兄弟」あたりからぶっとんでくる。物語は破綻し、役者の肉体が突出し、情念が情念のままむきだしになる。発展途上の深作、それがこの作品だと思うがどうか。関係ないが、この頃の三国連太郎はいいなぁ。成瀬作品の三国にしろ、なんつうか、そこに立ってるだけでいいって感じがする。
8点(2004-03-08 13:44:29)
7.  男の子の名前はみんなパトリックっていうの
可愛い可愛い可愛い映画。大好きっす。
10点(2004-03-08 12:55:48)
8.  おかあさん(1952)
川本三郎的というか、後ろ向きというか、日本映画を語る際の「ノスタルジック」な文脈、今はなき日本の風景を懐古する楽しみは、とりあえす私が老人になってからでもいいと思う。ただし、この作品は別だ。もちろんこの作品は私が生まれる20年以上前に制作され、描かれた風景はノスタルジーの範疇外のものである。しかし、この作品に描かれる風景のなんと懐かしいことか。銀座のバーや上流家庭、花柳界ではない、どこにでもある下町のごく当たり前の風景の心地よさ。職人さんが上がりがまちに腰掛け焼酎をすする。洗濯物を干す。店屋物を食べる。そんなごく当たり前の風景の中で描かれる「おかあさん」はあなたや私の母の姿のようだ。//もちろん、成瀬の技は冴えに冴えている。狭い室内で、田中絹代は主に目線を下にした立ち姿。絶妙な目線つなぎ、かっちょいい省略、季節の変化。例えば、加東大介と「おかあさん」を嫌悪の表情で見つめる香川京子、第三者の視線とナレーションとの見事な連携。しかし、そんなあれやこれやは途中から忘れてしまう。ただ泣きに泣く。//もし、あなたが成瀬作品を観たことがない幸福な観客だったら、「浮雲」ではなく、この作品や「石中先生行状記」から入るといいと思う。あるいは、「浮雲」を観てどんよりしてしまった若者諸君は、この作品で元気を取り戻して欲しい。この作品はただただ楽しくて愛しい、普通に泣け、普通に笑える極上の絶品だ。//そして香川京子が素晴らしい。香川京子(あるいは司葉子)を三船や自身の分身の添え物としか使うことの出来なかった巨匠に殺意すら抱くほど、成瀬作品の香川京子は素晴らしい。小さく舌を出してはにかむ、花嫁衣装に涙ぐむ、「私はお母さんが大好きです」と独白する…、恋人、岡田英次とたわいないやりとりを繰り返す香川京子の姿は、もしかしたら若い日の私の父と母の姿なのかもしれない。
10点(2004-03-08 12:29:32)(良:4票)
9.  O侯爵夫人
感情や、気持ちや、心理や、よーする、映画で描かねばならないとされてるあれこれを全く排し、ただ「お話」を語ることだけに特化した映画。だから、ここにカメラを置き、このレンズを使い、このような照明をし、役者はこう歩き、カットはこう割らねばならないのだ。「お話」がそうすることを求めているから、私は正しく、厳格に、夾雑物を排し、映画を創っただけだ。「説明」ショットだけっす、私は。ロメールがそう言うかどうかはわからないが、まず、この映画が素晴らしいのは、その「正しさ」にある。「正しい」ポジションに収まったカメラや照明や役者や編集を見続けることの快感。しかし、なぜ、このストイックな映画が、例えば「トム・ソーヤーの冒険」のようなわくわくを与えてくれるのか。ロメールで3本選べ、そう言われたら、私は迷わずこれを入れる。いや、映画史上の10本に入れるな。
10点(2004-02-21 23:59:01)
10.  鴛鴦歌合戦
↓なるせさんのように浮かれっぱなしで観るのが、この映画の正しい見方なのだが、天気雨のシーンに涙するのを忘れてもらっちゃ困る。あの娘とこの娘の恋が望遠鏡でむすびつき、宮川一夫の柔らかな光が、干した傘に満遍なく注いでいる。この叙情、このご都合主義!
10点(2003-12-27 22:17:29)(良:1票)
11.  大人の見る絵本 生れてはみたけれど
移動ショットを縦横無尽に駆使するリズムの良さ、子供たちを構図の中にスタイリッシュにおさめ、ミュージカルのように、振り付けたごとく、彼らの動きを演出する。小津は大家の域に入ったようだ。一方、子供たちの動きは自由奔放で、いかにも即興風、まさに自然な姿を見せてくれる。それは、まるで新人監督が撮ったかのように瑞々しい。巨匠と新人が共存する魅力と不思議。この映画は、松竹子役オールスターズによる、もはやアクション映画だ。
10点(2003-12-14 23:41:25)(良:2票)
12.  女は二度生まれる
まずこの映画は、山茶花究やフランキー堺がスクリーンをうろうろしてるだけで楽しい、という既知の面白さにあふれている。それはただただ楽しい。一方で、若尾文子はそんな男たちの所作を客観的に見つめ、彼らから受ける仕打ちにただ黙っている。冷笑を浮かべるわけでも、涙を流すわけでも、暖かな微笑みで男たちを受け止めるわけでもなく、ただ無表情にうつむいている。「花影」の池内淳子は自殺という手段を選んだが、若尾は何を考えているのか全くわからない。そして映画はぶったぎったように、唐突に終わる。観客は取り残され、「若尾文子の素晴らしさ」や「人生の哀しさ」を自信なく呟く。この巨大な映画は、そんな無意味な呟きをブラックホールのように、いとも簡単に呑み込んでいく。そしてその巨大な黒の中心には、空虚で無表情な若尾文子が座っている。生き地獄から出ることの出来ない絶望と恐怖。川島雄三の、日本映画のワンオブベスト。
10点(2003-12-11 23:01:41)(良:3票)
13.  お早よう
同じような間取りの建て売り住宅は、カットでつながれると迷宮のようだ。空はどーんと雲一つない青空だし、やっぱ小津は異常だ。映画史上最初で最後の「おなら映画」だし…。
9点(2003-12-09 01:30:06)
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