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1.  大人は判ってくれない
子供が主人公の映画は、その舞台となっている町をより身近なものとして描き出してくれる。わたしにとりもっともパリっぽさを感じさせてくれたのが本作品だ。懐かしさすらなぜか感じさせるあのパリの街の真ん中で生活できた主人公たちに羨ましさすら感じる。じつに勝手な想像にすぎないことはわかっているのだが。なぜか町の印象が強く残った作品。それだけでも十分貴重である。
8点(2004-01-22 22:14:05)
2.  鬼火(1963)
主人公が自殺する作品が好きなので、じつにうれしい一本です。ただ背景で流れるエリック・サティの音楽が、いまではあまりにも有名で幅広く使われているので、画面に集中することを阻害しているような感じがしました。本来はこの作品にぴったりの音楽だとは思いますが(かつて精神を病んでいたという人―複数―が、サティの曲をたいそう嫌っていましたが、なんとなくわかる気もします)。昔は自殺した主人公のような人間も、いまでは死ぬ前に他人を殺しそうな気がして、なんか不気味です。気のせいかな。。。
9点(2004-01-16 21:55:14)
3.  オブローモフの生涯より
20年ほど前に一度見ただけですが、印象はいまなお鮮明です。ことにロシアの森がみせる「形而上学的」とでも形容すべき深い美しさには、筆舌に尽くしがたいものがありました。たしかアメリカに亡命していたスターリンの娘がこの映画を見て、ロシアに帰国することを決意したと聞いています(その後またアメリカに戻っちゃいましたけど)。スターリンでもレーニンでもなく、オブローモフだったんですねえ。。。
9点(2004-01-15 20:08:30)
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