1. オブリビオン(2013)
《ネタバレ》 貸してくれた友人が『借り物づくしでオリジナリティゼロ』と評してました。まさにそうなんだけど、別に気にしない。 これが造りたかったんだな、トム? 『宇宙戦争』じゃなくて? どうしても、本気で、主人公トムが自爆テロする映画を作りたかったんだな? ハリウッドのレーティング内で? キミぁハリウッド界では本当に困った奴なんだろうが、そういう一途なとこは好きなんだよオイラ。 ●(翌日の追記) 制作経緯を調べてみたら、監督が過去に作ったコミックが元だったのね。Amazon では現在入手不可能となってましたが、努力してアンテナ張っておこう。どのみち、あのビジュアルを動かしたいのが監督の意向だったようで、トム・クルーズもひとつのパーツのようです。うーん、こうなると評価は難しくなるなあ…とりあえず原作確認の日まで2点下げとく。貴様の監督作『トロン:レガシー』を観た者の恨みを知れ。監督部分以外は評価高いんだ(笑)。 [DVD(吹替)] 6点(2014-06-01 00:00:45) |
2. オープン・ウォーター
《ネタバレ》 インディーズ映画好きの親友が「どうしても見せたい映画を焼いてきた」と言ってオイラの前にズイと突き出した。 「一言で言うなら、海の『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』だ」。 ここでオイラの興味がググー (詳細はブログにて)[DVD(吹替)] 7点(2008-02-16 23:14:26) |
3. 王立宇宙軍 オネアミスの翼
思うんだけどコレ、そんなにいい映画か~? ラストのサプライズを含めてSFとしては極めて普通だし、そもそもこのレベルで世界を作り込んでくれていないとレベルの低いツッコミで世界が崩壊してしまう。 オイラはこの映画をSF標準作と見ています。「人を愛する」ように訓練された映画人には脳の使い慣れていない部分の筋肉を酷使する事になる映画。人よりも「世界」を愛する観客に向くでしょう。 あと、ネタバレになりますが…。 初見の時、クライマックスで交わされる各国の言葉がヨーロッパ諸語の語素を基にしてい(るように聞こえ)て、その情報吸収力に感動したのですが、ゼネラルプロダクツにいた友人の話では“オタキング”で有名だった某社長が「こーゆー適当なのは俺に任せろォ!」とノリノリで買って出て、意味不明の外国語をスクリプティングしたんだそうな…このエピソードはちょっとショックだったっす…異世界構築に全てを賭けた作品だと思ってたんだけどねー。 完全に構築された異世界が見たいなら、本作よりOVAの「オーガス2」がオススメ。敵国の言語体系までが全て「設計」されています。あっちはちょっとビビるな。 ●追記:あ、でもクライマックスの「ここでやめたらオレたちただのバカじゃねーか」はいろんな場面でよく口にしますね。我が身の血となり肉となっている映画なのは間違いない。愛してはいますよ。 [映画館(邦画)] 6点(2006-06-24 01:58:52) |
4. ALWAYS 三丁目の夕日
何しろすごい人気でしたからねえ。一館だけですが、札幌ではいまだに上映されてます。早目に見ておきたかったんだけど…ちっくしょォ~。 さて、チケットを買うために並んでいた時のコト。朝一番の上映だってのに、二組前が50代くらいのおばちゃん一人なんですよ。「あーこりゃリピーターだなあ」と思って眺めてたら、おばちゃん半券落としちゃったんです。すかさず後ろにいた親子連れが気付いて、男の子が拾いました。立ち去りかけるおばちゃんに向かって、チケットを持つ手を90度に上げ、直立不動で「おばさん、落としました!」…今どきそんなガキがいるかよ…こっちの方が確実にリピーターだなあ…。親父さんの手が坊やの頭へ軽くポンと乗ったのも、見逃しませんでしたとも。 上映中のコト。シネコンではありますが、久々に「前から三列目」というかぶりつきの位置で鑑賞しました。同じ列には年配の上品な叔母様がひとり。未来小説、宅間先生の帰宅、お守り、サンタ…泣き所に来るといちいち身をググッと乗り出します。確実にリピーターです。だもんで、何も言われなくても展開が読めすぎ(笑)。いやブームに乗り遅れたオイラが悪いんです、自戒自戒。 上映が終わった時のコト。照明がついても観客が全然立つ気配がない。映画館のおじさんが入口を開けて、「ありがとうございましたァ」と声をかけると、やっと腰をあげるという有様の推定15名…おじさんわかってんじゃん。もしかしてここの館、リピーターだけのために今でも上映続けてるとか? 喫煙コーナーで一服して外に出た時のコト。札幌白石区の国道沿いの光景に一瞬、目が眩みました。街の中心から地下鉄で4駅ほど離れたギリギリ「郊外」のあたりなんですが、それでも風景が違いすぎた。木造二階建ての古臭い軒並みもなく、路面電車も三輪オートもなく、駄菓子屋もない、妙によそよそしい町並み。しばらくの間、本物の風景には見えませんでした。 オイラは先に『力道山』を観て「昭和30年代の仕掛け人の側」を知ってしまっている手前、リピーターにはならないでしょう。でも順序が違えば明日もここに来ていたかも知れない。この映画の力に騙される事はなかったけど、それが残念でもあり、寂しくもあり…。 ●6/4追記:リピーターになっちゃいました…しかも前から2列目…この館、もはや知った仲同士の楽しい空間と化しております。●DVD発売になったのにまだ上映してる…。 [映画館(邦画)] 7点(2006-05-21 15:03:55)(良:1票) |
5. 王と鳥
[DVD(字幕)] 6点(2005-05-31 21:09:32) |
6. オズの魔法使
西の魔女が溶けて行くシーン、子供心に「あーっ! ホントになくなっちゃった~っ!」と驚いたのを、今でもしっかり憶えています(特撮ってワケではないけど、あのシーンはまさにイリュージョンでした)。とはいえ、ガキの頃から原作派だったオイラとしては承服しかねる部分が多いんですよね。西の魔女は中盤の盛り上げ役でしかなくって、自分的には彼女を倒してからのクエストが好きなんですよ(特に行く手を邪魔して襲ってくるろくろっ首ミサイル、あれが好きだったのダ)。あとかかし・きこり・ライオンの前半生も語らなすぎで…代わりに序盤の余計な(この映画的には必要だろうけど)エピソードが長くて退屈だった。全作通してのオズ・シリーズの魅力は「あまり理屈付けする事なく奇想がポンポン飛び出してくる」所にあると思うんで、個人的にはこの映画、ベツモノと思いたいにゃあ…まあ原作者ボーム自身も、サイレント初期の頃にくっだらない『オズの魔法使』を撮ってるみたいなんで、完全版は難しいのかもしれませんが。自分的には2点。歴史的な評価を加味して、この点数で。 [地上波(吹替)] 4点(2005-05-08 02:19:55) |
7. 恐るべき訪問者
《ネタバレ》 (美味しい部分のネタを完全にばらします)「イギリスらしい映画ってなんじゃ」って考えてみたワケよ。すると…モンティ・パイソンとかもあるけど、この地味~なクライムサスペンスが浮かび上がってきた。人質を取って通りに面した屋敷に篭城した誘拐犯。警察に完全包囲されて絶望的な状況の中、部屋の中で(キルビルでおなじみ!)毒蛇ブラックマンバが逃げ出した…とかいう筋立てはどーでもよくって、「うぉー大英帝国~!」ってぶっ飛んだのは、スコットランド・ヤードが突入隊を送り込むまでの過程。会議室に詰めた後方指揮の警部が「表通り一帯の地図を持って来い!」と部下を図書館に送る。持ってきた地図を一瞥、「違う、もっと前の奴だ!」と怒鳴って送り返す。次の地図もダメで、どんどん持ってくる地図が古くなり…確か記憶では17世紀くらいまで遡ったはず…「これだ!」と警部が叫ぶ。「この屋敷は昔はもっと巨大で、ここに母屋と隣接した馬小屋があったんだ。行き来するためのドアはここ、今は隣の家との間を仕切る壁になっている。つまりここだけ石を積まずにモルタル塗りになっているはずだ! 隣家から、この壁を崩して突入隊を送り込め!」そ…そんな推理ドラマってありなんすか? 普通の家でも石造りで、家同士がくっついて建設され、何百年も建て替えしない欧州だから成り立つんだよなーコレ。日本やアメリカでは逆立ちしたってこんな映画は無理だよーと思ったのでした。内容的にはたいしたコトありません、あしからず。 5点(2004-12-15 23:35:55) |
8. オズ
原作派。特にこの2作目のスリリングさが好きだった。チップはもちろん、ジャック・パンプキンヘッド、ガンプ、プロフェッサー・バグ、みんな好きだ。だからこそ映画館まで足を運んでひっくり返った。ディズニーの「原作を大事にしない」体質を思い知った記念すべき作品です。だって、あのオズだよ? ディズニーがオズ・ワールドのキャラを巧く取り込めば、ディズニーランドでウハウハのドル箱だよ? 大事にしてやれよ世界中の子供たちが知ってんだから。当時、原作者ボームの遺族たちが公開を拒み続けたと伝えられましたが、死後60年経っており著作権はとうに切れていました。ディズニー名物のゴーマン体質で、なんか遺族とトラブルを抱えたんだろうなあ。頭下げてでも育てておくべき商品だっただろうになあ。奴ら今度は『ナルニア』を買うらしいが…今度の相手は権利にうるさいイギリスだぜ…? ともかく、本作で評価すべきはローラー族とチクタクのみ。 3点(2004-12-11 14:15:16) |
9. 鬼が来た!
《ネタバレ》 [DVD(字幕)] 9点(2004-12-04 22:47:40)(良:1票) |
10. オテサーネク 妄想の子供
ヤン作品中で、もったいなくて見てなかった最後の作品(これでしばらく初見のドキドキニヤニヤとはお別れか…)。とにかく、管理人の婆さん強えェ! 顔だけでその強さがわかるよ。DVD収録の撮影風景を見る限り、爺さんまだまだ元気そうだから何本かイケるね。●後日談:オティークは別の某映画ではデイヴィッドと名付けられていたのに気がついて、猛烈に鬱になった。怖えェ、話からテーマからかぶりすぎてるよ…。 9点(2004-08-14 18:41:31) |
11. オールウェイズ
「好き」という観点では、スピルバーグ作品中で一番好き。その静かな生死感が何とも心地よく、脳内の哲学的な部分までも癒してくれる感じ。そういう癒し系ムードにピッタリのリチャード・ドレイファス/ホリー・ハンターという絶妙コンビ。こんな臨死体験だったら、ぜひやってみたい(笑)。 8点(2004-03-08 01:06:35) |
12. 親指スター・ウォーズ
低得点強化月間のため点数にオマケはしません。くだらなくて下品。それ以上の感想はなし…でもDVD買ったし、時間が手ごろな事もあって、ついつい見ちゃうんだよなあ、親指シリーズ…。 2点(2004-03-07 21:57:51) |
13. おかしなおかしなおかしな世界
始めて見た時は大笑い。それもノンビリした健康的な笑いで、笑ってて気持ちがいいです。ぬるいギャグ映画と見るか、大らかなコメディと見るかはヒト次第でしょうけど、時が経てば経つほど見る側の心がすさんで行って (詳細はブログにて)[地上波(吹替)] 7点(2004-02-12 07:39:18) |
14. 踊る大捜査線 THE MOVIE
TVスペシャルの内容を小屋で見るとどうなるか。そのお祭り的雰囲気を味わえただけでも幸福だった。敬意を表してこの点数。ビデオになったら、この映画はもう価値はない(というかTV版と同じ価値しかない)。大勢で見て、警察内部のドタバタをみんなで笑う。劇場を出る時、なぜか気持ちがひとつになっている。チープなマジックで騙されたみたいで、マカ不思議だす。(2008/3/22 上映時の記憶が薄れてきたよ…7点に変更やね…(;_;)) [映画館(邦画)] 7点(2002-09-03 22:35:06) |