1. ALWAYS 三丁目の夕日
《ネタバレ》 昭和33年の数年後に生まれた私。映画好きになったのは、幼少期から父によく映画に連れていってもらたから。今回、父の誕生日のプレゼントとして、大人になって初めて両親と3人で映画館に足を運びました。70歳をとうに越えた両親と見るならと、それだけで選んだこの作品。原作も読んでいないし、こちらでの高得点も、きっと単純な人情話しだからかな・・なんて思っていました。けれど、「泣けるらしいよ!」と母にもハンカチを用意させたのに、先にハンカチが必要になったのは私の方でした。特に押し付ける訳でもなく淡々と、当時いかにも起りそうな出来事を少しだけオーバーに話しが進んでいると言う風なのに、私は六ちゃんと社長のケンカあたりから、もうすでに泣いていました(笑)。最初、なんてヤなヤツなんだと思っていた茶川のそっけない優しさには、ひろみの後に気付かされた私だけど、子供だけで、高円寺(何ともちょうどいい遠さ加減!)に行くくだりなど、自分の冒険の思い出と、母としての心配な思いの双方からのダブルパンチ。結局観終わったら、最近一番泣けた映画、“消しゴム”以上に泣いていました。そして余談ばかりですが、実は若い頃、都電の運転手をしていた父が、都電の登場に身を乗り出した時、ああ、親孝行が出来た~と思ったのでした。本当にいい映画でした。 [映画館(字幕)] 10点(2005-12-04 23:08:54)(良:3票) |