1. お早よう
初老の私にとっても、この作品で描かれている古き日本は、懐かしいを通り越して、もはやファンタジーみたいな不思議な世界なのだけど、そこにカワイイ子役や、もどかしい恋愛をしている若者など、現代の私たちにもリアリティを感じられる人々が絡んで、大した盛り上がりがないにも関わらず、そこはかとなく面白く、印象的な作品になっている。テーマとして、いろんな意味の「未熟さ」が描かれているのかなと思った。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-04-19 00:48:35) |
2. 思い出のマーニー
十数年前に原作を既読。児童文学としてはトップレベルの傑作だった記憶はあるが、なにせ随分昔に読んだきりなので細かい筋は忘れていた。舞台が日本に移されているので、あれっ?と思ったが、観ているうちにストーリーをどんどん思い出してきた。日本的なアレンジを加えつつも、ストーリーはかなり丁寧に原作をなぞっており、内面描写の多い難しい作品を上手くアニメ化できていると思った。主人公とマーニーの関係を明かす謎解きみたいなのも確か原作には無かったと思うが、アニメらしく分かりやすくなって、良い改変だと思った。但し、内面描写が肝の作品なのに、そこの部分がちょっと物足りない感じは残った。[訂正]原作には謎解きが無かったと書いてしまいましたが、記憶違いでした。失礼しました。 [地上波(邦画)] 7点(2016-01-03 15:10:59)(良:1票) |
3. ALWAYS 三丁目の夕日
くやしいねえ…、何回か泣かされた。観ながら演技やら演出やら過剰だと感じたし、いろいろあざといなあと思いつつも、だんだん心地よくなって来て、最終的にはしっかりともって行かれちゃった。意外性も衒いもないけど、安心して身を委ねることが出来る、この安定感はなかなかのものかと。 [地上波(邦画)] 8点(2015-06-07 20:20:25) |
4. 黄金の七人
みなさんご指摘のとおりルパン3世的というか、お気楽に楽しめて、決して悪い映画じゃないですが、現代の私たちからはちょっと古びてしまっている感あり。きっと色んな作品に影響を与えてるんだろうなあという要素が散見されるところはスゴイと思う。今日的には音楽を聴くための映画みたいな。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-04-30 12:48:35) |
5. 黄金を抱いて翔べ
大阪ステーションシティシネマで観たんですが、ついさっき通って来たところがいきなりスクリーンに映し出されてなんか笑っちゃいました。変な誇張がされていないナチュラルでリアルな大阪の町がふんだんに出てきて、大阪人としてはそれだけでも結構楽しいです。原作未読ですが、登場人物の背景などかなり端折っているので、映画だけでは良くわからないところが あります。逆にそこを評価しておられる方もいますが、私にとってそこは大きなマイナスポイントでした。しかし映画としてはしっかりしており、最後まで中だるみせずグッと引き付けられる力がありました。役者さん達の演技もとても良かった。井筒作品は初めて観ましたが、ちゃんとした監督だったんだと(笑)。 [映画館(邦画)] 6点(2012-12-04 02:27:46) |
6. おおかみこどもの雨と雪
付き添いで劇場に行きました。予備知識ゼロで、絵柄とタイトルから子供向けとばかり思って行ったら、全く子供向けでは無く、ちょっと失敗しました。周囲の子供達はみんなきょとーんとしてましたね。一方、大人向けの映画なのかと言われると、脚本が今ひとつで、一体どの層を対象に作ったのかよくわからないです。幼児期の雪の可愛らしさ(声優が素晴らしい)と、背景の映像が美しい点はとても良かったです。 [映画館(邦画)] 5点(2012-09-24 02:01:03) |