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コメント数 230
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1.  男と女(1966)
砂浜を歩く、二人の大人と二人の子供。打ち寄せる波とザラついた画質。その他、数々の映像を堪能する。さて、内容の方ですが、気になったのが台詞が被るところ。特に子役の子は好き勝手に喋っているようなので、子供とのシーンは結構台詞が被る。それでもそのまま物語は続く。この映画の不思議なところはそこが気にはなっても、煩わしくなく自然で良いなと感じる。僕らの日常で発する言葉は、往々にしてそうだなと思ったりする。そしてアヌーク・エーメの細かい微妙な表情、仕草を散りばめた演技は、敢えて例えるならマーロン・ブランド演じるヴィトーのようだ。そして相手役のジャンは、出会ったときから硬い。余裕がなく、笑顔が引きつっているように見えるのが、逆にものすごく自然だ。そして台詞が被さること、アヌーク・エーメの微妙な演技、余裕のないジャン(これも絶妙の演技か・・・)がすべて揃って、ボサノバに乗って強い印象を残していく。映画全体としての感銘よりも、その時々の場面(シチュエーション)でその都度共感し、心に残っていく。
[映画館(字幕)] 7点(2010-07-11 08:17:52)
2.  奥様は魔女(1942) 《ネタバレ》 
この時代の製作スタッフが、子供を楽しませようと工夫を凝らしたメルヘンが行き渡っており、しみじみとしてしまいますね。でもロマンチック・コメディにしても、やっぱり結局は薬を使ったから好きになったってとこが引っ掛かってしまい、無邪気に気持ち良くなれなかった。それでもこのヴェロニカ・レイクは本当に魔女だな。この表情、特に視線には魔性が潜んでいる。彼女を見るだけでも充分値打ちのある映画だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-04 10:26:14)
3.  鴛鴦歌合戦 《ネタバレ》 
この戦前の日本が作り上げたオペレッタ!音楽にのって矢継ぎ早に繰り出される数々の楽曲、うた、台詞に正直圧倒されます。楽曲のクオリティや、うたの巧い下手なんてこの際関係ないっす。この猛烈な迫力に圧倒され、ただただ楽しい気分で満たされますねー!常に画面の後方で家来や誰かしらが大勢でリズム取ってる、この不自然な感も本当に楽しい。そしてエンディング、“娘あっぱれ~”から歌い継がれて(タンタンタタンの太鼓がカッコイイ!)カメラが空へ移行し歌が終わる、そっから空にパッと傘が開いて“うかれて しゃなりと~”のコーラスが始まった瞬間は全身の鳥肌が立ちました。それにしても、やっぱりお春さんは最高ですよね。
[DVD(邦画)] 8点(2008-08-23 10:27:28)(良:1票)
4.  オズの魔法使
この映像の全てから伝わってくるエネルギーがハンパじゃない。 あのマンチキンの国の一種サイケデリックなまでの色彩と"オズの魔法使いに会いに行こう"のコーラス、そして黄色いレンガ路を右に左にステップを踏むジュディ・ガーランド、 この全てが溶け合った瞬間の恍惚。映像から伝わるものが、ことごとく映像から見えるものを、飛び越えていく、まさに魔法のような作品。ジュディを聴くとき、個人的には"虹の彼方に"は無くってもいいくらいに思っていた。だけど、映画のところどころで、この曲のインストがさりげなく流れる瞬間のパワーはやはり凄い。ジュディ・ガーランドがこの曲と、この映画に出会えたことが本当に嬉しい。 
[DVD(字幕)] 9点(2007-10-13 12:31:36)
5.  王様と私(1956) 《ネタバレ》 
夢の世界へいざなう宮殿のセット、素晴らしい音楽、劇中劇アンクルトムは超ポップ、 極めつけの"Shall We Dance" 正に最高のキャスト、ユル・ブリンナー演じる子供みたいな性格したシャム王の努力の姿を尊重するアンナがいい。素晴らしいミュージカル・シーンには余計な編集など不要、本作のようにじっくりたっぷり魅せて欲しい。ましてこの映画が作り出す独創的な空間と音楽性はたまりません。 
[DVD(字幕)] 8点(2007-03-25 13:19:47)
6.  大いなる西部 《ネタバレ》 
そう、これぞ、これこそワイラー監督の西部劇。ロングショット、昼・夜・夜明け・夕暮れの色彩と光のトーン、素晴らしいテーマ曲。公開当時のワイドスクリーンで観た観客の溜息さえも聞こえてきそう。西部劇の無骨なガンマンのイメージからかけ離れたグレゴリー・ペック演じるジム・マッケイ。この男の役どころ、他人にどう思われようが自分の問題を他人に証明する必要なんてない。僕らが生きてる世界で、時に人は他人が自分をどう見ているかばかり気になって、必要以上の自己弁護とアピールを滑稽に繰り返し、それが自分のポジションを確立するための手段として問われ続けているのてはいないか?そんなことを考えながら僕はこのジム・マッケイという男の生き方にまた何かを学んだような気がして本来自分はこうあるべきだった筈、とあらためて思いなおした次第です。 
[DVD(字幕)] 9点(2007-03-10 18:23:41)
7.  女だけの都 《ネタバレ》 
近頃は男が弱くって情けねー、でも遥かこんな時代から、こんなにも男はだらしなかったんですねーって作品なんでしょうか。そもそもこの映画の市長はまさに典型的駄目男、笑えるしそれでいて憎めない、この憎めないキャラは秀逸。だって市長のいいシーンなんて一つも無いのにラストの苦い笑顔で許されてしまうのだから。そして何といってもフランソワーズ・ロゼーの肝っ玉母さんぶり、強く優しく愛情溢れる女性像は当時としても女性からの支持は圧倒的だったでしょうね。僕自身もまぁここは女に任せとこってとこがあるので、極端に描きすぎの感はあっても案外楽しめてしまいました。 
[ビデオ(字幕)] 6点(2007-03-04 11:45:42)(良:1票)
8.  踊る大紐育(ニューヨーク)
11:30?ワーオ!ワーオ!ワーオ!明るすぎるぜアメリカ人!そして凄いスピード感!ミス地下鉄のソロ、くだらねー!けど楽しー!何なんでしょう?このラストまで途切れること無い異様なハイテンションは。そして驚くほど名曲の連打応酬、ある意味ブッ飛んでる映画、それでいて少し優しい。気分が滅入ったときはこれに限る! 
[DVD(字幕)] 8点(2007-02-25 22:48:12)
9.  踊らん哉 《ネタバレ》 
やっぱりアステアええわ~、そんでジンジャー・ロジャースとのコンビは無敵の最高峰やわ~、と改めて実感してしまいます。メインで流れる"誰も奪えぬこの想い"の哀愁をおびたメロディ(霧の中で互いに分かれがたき夜のジンジャー・ロジャースの表情!)そしてめちゃ楽しいローラースケートパークでのダンスと"レッツ・コール・ザ・ホール・シング・オフ"が最高!執拗なほど反発と惹かれあいを繰り返した後、ラストでの本物探しまSHAWとダンスにはウルウルきます。ワンパターン、偉大なるワンパターン、映画の出来さえも超越する史上最高のコンビ!(2.4)*曲名勘違いしており訂正しました。  
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-21 08:20:01)(良:1票)
10.  女相続人 《ネタバレ》 
オリビア・デ・ハヴェランドの顔が常に怖い。顔だけで無く、とにかく女性としての魅力ゼロに等しい、そんだけ巧い。そこに一見ナイスガイのモンティの歯の浮くようなアプローチ、父親や叔母だけでなく、鑑賞している自分も含めた全員が"ありえない"と突っ込み続けてしまう。正面切って反対している父親だけでなく、叔母もモンティの姉も、取り繕った言葉の節々に本音が見え隠れしてクライマックスだけで無く全編に残酷な人間模様が描かれている。特に亡き母親を含めた父娘の心理描写は見事。 
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-24 10:33:54)
11.  汚名 《ネタバレ》 
あのキスシーンでトロ~ンとした骨抜き状態とパーティーの黒いドレスの胸元と、あまりにも残酷なスパイ使命の切なさ。美しきイングリッド・バーグマンに次々と要求する変態ヒッチコックのドS魂、そしてそれに応えるバーグマンの素晴らしき演技と美貌。更にそれを充分に堪能する自分がいた。ケイリー・グラントとバーグマンがそこに居るだけでも幸せッス。 
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-24 10:32:32)
12.  黄金(1948) 《ネタバレ》 
猜疑心でまさに泥だらけのボギーの快演、これぞ起承転結の骨太な傑作。達観した老人も人情味の若者も、物欲に狂ったオッサンも、人間としては大差ない。神経衰弱のような命を削った大仕事が水泡と化したラスト、思い切り、とにかく思い切り笑うこと。う~ん、やっぱしこれだ!
[DVD(字幕)] 8点(2006-07-07 23:15:31)(良:1票)
13.  オペラハット 《ネタバレ》 
これもキラメクようなキャプラ監督の傑作。惚れた女に裏切られ、精神病院に入れられて、法廷でも叩かれ撒くって貝状態からの逆転劇。まさに胸のすくような面白み。クーパーもジーン・アーサーもサイコー。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-07-02 09:49:59)
14.  お熱いのがお好き
とにかくマリリン・モンローの魅力が存分に、これ程いかんなく発揮された映画は他にないのでは?個人的にモンローのこの1本です。 
[DVD(字幕)] 8点(2006-05-07 07:13:37)
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