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性別 男性
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1.  おくりびと 《ネタバレ》 
アカデミー賞ノミネートということで近くの映画館で再上映されてました。最初の上映で見に行けなかったためこれは行かねばと思ってるうちに「アカデミー賞受賞」のニュース。早速レイトショーに行ってきました。多くのレビューどおり感激して帰ってきました。「巨人の星」の星一徹なみに涙を垂れ流しながら見続けました。 映画館で周りの人たちがすすり泣くような情景は数年ぶりでしたね。帰りはみんな黙って通路を歩いていました。余韻に浸りたい。そんな感じでしょう。  広末はあんまり好きではないですが色々ミスキャストと言われるようにはひどくなかったと思います。若作りの鼻につく明るさも、「汚らわしい」と叫ぶシーンも最後の「夫は納棺師です」を堂々と、愛情を持って発言させるまでの妻の(結局妻は見ている私達、世の中の一般的な人たちの代弁者でしょう)心境の変化を際だたせるための演技かなと思いまぁ納得しています。 結構辛口の批評も多いですが、「死」について考えさせられるのは事実であり、私達は甘んじてそれを受け入れてこういう時にしか考えない「生」と「死」について自分の中で消化すべきだと思います。テーマを持った映画ですからそのテーマを受け入れるかどうかで評価は分かれるのではないでしょうか。映画の作りとしてもしっかりとしていると思います。  私は以前飛べなくなっている雀が自分の手のひらの中で命絶え、温かい体があっという間に手の中で冷たくなっていくという体験で生から死への瞬間を体験しました。お葬式にも数え切れないくらい参列し、火葬場で人の体がこの世からなくなる事も実感してきました。死は自他共に覚悟している場合もあれば突然にやってくるものもあります。そのときは悲しんでも人は生きていくために普段は忘れて生活しています。  生と死は切り離せるものではなく、死者をきれいにして納棺をする作業中、遺族の中にはきれいな別れ、これからのつながり等新たな旅立ちの時間を与えてくれるのでしょう。「実際はそんなにきれいな死体ばかりではない」のは事実ですが年老いてやせこけてなくなった人にも幼い頃からの人生はあります。遺族は少しでもきれいにして送り出したいと思うのも当然でしょうし、私自身こんな風に納棺してもらえたらと思います。  大きなテーマを笑いもちりばめて作り上げた、私の中では記憶に残る一作でした。
[映画館(邦画)] 9点(2009-02-25 12:19:34)
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