1. 小津の秋
《ネタバレ》 秋の蓼科の落ち着いた雰囲気が作品の基調ととても良くマッチしている。また重過ぎる過去を抱えたまま静かに生きる老婦人を演じた藤村志保の演技も素晴らしい。だがしかし、どうしても細かいところで粗さというか詰めの甘さが目に付いてしまう残念な作品。そもそも主役の沢口靖子が雑誌記者にまったく見えない。またいくら戦中とはいえあんな田舎を戦闘機が飛んでくるというのは考えにくいし、たかが幼子2人相手に発砲してくるわけがない。また後半登場するカップルも唐突過ぎて意味が分からない。海外にいるはずの明子の彼氏が突然目の前に現れるのも腑に落ちないというかなんというか・・・。年齢が離れすぎて恋人というには若干無理あるかなあ。姉と弟だよ、あれじゃ。 [地上波(邦画)] 5点(2009-09-25 23:21:49) |
2. 大阪府警潜入捜査官
《ネタバレ》 「ディパーテッド」みたいな展開を期待していましたが、やはりダメでした。かなりやらかしちゃってます。ディテールの詰めが甘過ぎて、つっこみ所が満載になっちゃってます。いちいちとりあげるとキリがないんで止めますが、一つだけあげるとすれば杉崎と唯一の接点を持っていた本部長が、すごくアッサリと杉崎の身分をバラしてしまうシーン。いくら同僚の警察官相手とはいえ、知らせる必要が全然ないし、危険過ぎます。警察の中に内通者がいたらどうするんでしょうか?警察にはそういう不届き者はいないという性善説にたっているんだろうけど・・・。この辺がVシネマのノリってやつでしょうか。あとは、まあ、良かったところもあまりないんですが、スナックのママを演じた藤真利子さんの演技が印象に残った程度でしょうか。 [地上波(邦画)] 3点(2009-01-12 22:54:20) |
3. オール・ザ・キングスメン(2006)
これほどのメンバーを集めたとなると、当然その分ハードルも上がるわけですけど、越えられていませんね。ちょっと物足りないです。そもそも、最初は理想主義的だったスタークが何故あんなに堕落し、がんじがらめになってしまったのか、という点を十分描き切れていないので、観ている側は何となく置いてきぼりを食ったような感じになってしまいます。個々の俳優の演技とかは言うまでも無く見事だし、サイド・ストーリーも重厚で、ラストもいいのに、肝腎の本筋が中途半端とは、何とももったいないことで…。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-29 22:09:18) |
4. オーディション(2000)
「コラー!とんねるず」の危ないタイプのコーナーに出てきそうな女だな。恐いというより気持ち悪い。 [ビデオ(邦画)] 6点(2007-11-26 22:45:03) |
5. おしどり囃子
時代考証的には、有り得ないほど無茶苦茶な展開だが、まあこんなものでしょう。水戸黄門そっくりのストーリーや、小竹小十郎のコントのような豹変振りには大いに笑わせてもらったが、大川橋蔵のいつも同じような表情が仮面みたいでおかしかった。塗り過ぎで固まっちゃってるよ(笑)。美空ひばりの歌があまり聴けなかったのは少し残念。あくまで大川橋蔵メインってことでしょうか? [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-06-22 23:06:22) |
6. オクラホマ巨人
《ネタバレ》 ちょwwwダナウェイ、銃撃ち過ぎwww。全米ライフル協会推薦?(笑)まあ、ストーリー的には、アラがたくさんあって変な所も目に付くけれども(そもそもあんな無法地帯有り得ねえー)、リナとメイソンの微妙な距離感が妙におかしかったのと、リナの親父さんが死ぬシーンなどは少しホロリとさせられました。また、単純なハッピーエンドではない、少しひねりの利いたラストも評価したいです。 [地上波(字幕)] 5点(2007-06-09 19:43:33) |
7. 女は女である
フランス映画やゴダールという人について全然勉強したことが無いので、この映画の面白さがまったく分かりませんでした。一応、コメディのようですが、笑えませんでした。というより、笑うべき個所が理解できませんでした。ただひとつアンジェラとエミールが本を使ってお互いを罵り合っているシーンだけが少し笑えた程度です。点数をつけようにも理解不能なのでつけようがなかったのですが、一応「可もなく不可もなく」としてつけることにしました。「独創的な喜劇映画」という理由で、ベルリン映画祭特別賞を受賞しているようですが、確かに「独創的」です。それだけは良く理解できます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-01-18 22:17:34) |
8. オーシャンズ12
内輪受けと楽屋話のオンパレード。豪華俳優陣の公共工事並みのムダ遣い。ブルース・ウィリスの存在が意味不明。ドン・チードルの存在感の無さ。前作の面白さとの目も眩むばかりの落差。 [DVD(字幕)] 0点(2006-12-20 18:48:46) |