1. 鬼が来た!
これを反日映画だとして否定する気はない。南京で、東南アジアで、日本軍の住人や捕虜に対しての態度は、極めて残念ながら欧米のそれに比べて劣るもの(ソ連は除くが)だったろう。それが痛恨事であることは、この映画に対して非難する気が起きない事で身に染みる。しかしそれは別にしてもこの映画は酷い。全く面白くないのだ。これがあの才気溢れた新鮮な、中国映画としては傑作である「中国の太陽(題名の記憶が定かではない)」を撮った同じ監督であろうか。前作にあった瑞々しさのかけらもなく、ただ退屈に泥臭いだけの愚作となってしまっている。一つ一つのエピソードがくだらない。剣の達人のくだりは一体なんだったのだろう。そしてラストカット。この映画はホラーの棚の、それも一番下に配置されるのが相応しい愚作であると断言したい。 2点(2003-07-03 23:12:41) |