1. 親指タイタニック
《ネタバレ》 この監督って、パッチ・アダムスの脚本書いたり、ナッシング・トゥ・ルーズとか正統派のコメディ撮ってますよね。この親指へのこだわりは一体。。。 まあそれはそれとして、タイタニックに突っ込み入れたい人には結構ツボな作品。 パロディとしてあまり評価されて無いようですが、私は結構笑いました。(ちなみに私はオリジナルのアンチということはないです。7点つけてます)でも、ディカプリオとウィンスレットはあれでもいいですけど、セリーヌをあんなにしてはいけません。 [インターネット(字幕)] 5点(2011-09-17 16:00:55) |
2. オペラ座の怪人(2004)
冒頭のオークションのモノクロからシャングリアが上昇しオペラ座が時代を遡ってカラーに変わる時点で、おおっ!と心臓をわしづかみにされちゃいました。う~ん、良かったです。非常に知名度の高いブロードウェー・ミュージカルが元ネタ、位しか知らないで本作をいきなり観たのですが…。原作や舞台に思い入れがある人はやっぱ違うんでしょうね。ここはセリフでも、ってとこも歌なのがキツイい人も多そう。それにしても、美術に力が入っていて、映像もカメラワークも素晴らしく、ヒロインがファントムの仮面をはずす→シャンデリア落下→オペラ座炎上のシーンなど息もつかせません。劇場で観てたら、鑑賞直後なら満点つけてたかも。…が、鑑賞時点でもファントムがだみ声?なのが気になりました。で、後からよく考えると、「音楽の天使」ファントムがラウルより歌唱力がないのは考え物だし、ちょっとハンサムすぎるのではとか、テーマ曲がホラー映画なみに突然の大音響を奏でるのは少し下品なのでは(何度かビクッとさせられた)とか、地下はあんなにきらびやかでなく、もっと暗く不気味であるべきではとか、欠点ばかりがふつふつと(笑)。ただ、私としては歌いすぎ(笑)でもこの尺でも飽きずに観れたし、映像で見せるという点においては文句の無い映画と思います。ヒロインを演じた女優さんも、歳見ると随分若いようですが、歌も上手だし、ファントムに後ろから抱かれて恍惚となる表情がめちゃくちゃエロいのに、ラウルとのラブシーンは健全で、きちんと演じ分けてるなあ、と感心しました。ちなみに、絶対途中で飽きて部屋を出て行くと思った8歳の娘が、最後まで一緒に観てました。ヒロインが地下にいざなわれるシーンはうっとり、仮面舞踏会のところは「わあ…」と食い入るよう、ファントムが振られる場面(屋上の雪のシーンとラスト)では「かわいそう…」と涙をこぼさんばかりでした。見世物小屋のくだりはちょっと怖かったみたいだけど。ファミリー映画ではないので子供の反応で評価を高くすることもないし、逆に「子供でも楽しめるなんて、暗さが足りなくて少女趣味やん!」と低くすることもありませんが(全部内容が解ってるわけでもないだろうし)、ちょっと面白かったので、ダンスと歌とお姫様を好きな女の子をお持ちの方は、一緒に鑑賞してみることをお試しあれ。 [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-05-14 19:01:34) |
3. オリバー・ツイスト(2005)
《ネタバレ》 なんかこれって、1年丁場の子供向け連続アニメでやれそうですよね、ハウス劇場とかの。で、おそらく原作に忠実なんでしょうが、映画の尺では、序盤の救貧院と葬儀屋、ロンドンへの7日間の徒歩の旅は思い切って削り、ロンドンで行き倒れていたのを子供窃盗団に拾われるところから始めた方がいいのではないかと思います。それ以前のことは、粥のおかわりのエピソードを回想で入れる位でいいかと。とにかく物語がさくさく進みすぎ、ちっともオリバーに感情移入できません。映画の尺では的を絞るべきです。原作は未読ですが、運命に流されるオリバー像はそのままらしく、ディケンズは新救貧法への強い不満を書きたかったらしいので、まあ「オリバーに主体性がない」とかはいいことにするとしても、この急いだ展開がオリバーに感情移入できないもう1つの理由だと思います。ロンドンでの登場人物、フェイギンやドジャーら窃盗団の仲間をもっと掘り込んで欲しかったですね。特に最後を生かすには、オリバーのフェイギンに対する心理描写が明らかに不足してます。キングスレーは抜群の存在感なのに、もったいない限り。フェイギンを完全な悪党としていないのは、せっかくの原作からの「改良」点ということなのに、浅薄な描き方で、オリバーが処刑前のフェイギンを訪れるラストに説得性がなく、感動できません。19世紀のロンドンの街並みのセットは、確かに素晴らしかったと思います。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2009-04-28 13:50:50) |
4. 俺たちに明日はない
《ネタバレ》 初鑑賞の時はまだ子供で、「不能」がよく解らなかったこと、ラストで正に息を呑み、心臓がバクバクして眠れなかった記憶がある。さて、もう少し大きくなってから実話ものであること、そして衝撃のラストも事実に基づくこと、クライドが不能なのはフィクション(実際はバイセクシャル)とを知った。そこでまず感じたのが反感「実在の犯罪者、しかも強盗殺人という重い罪を繰り返した犯罪者をこんなにスタイリッシュに描いていいのか?!」、そして恐怖「あの蜂の巣にされるのが実話なんて・・・」。が、反感の方は大恐慌と禁酒法の暗い世相から、うっぷんを晴らすようなボニー&クライドが、凶悪犯罪者にも関わらず、義賊的に扱う支持者が多かったのもまた事実と知り、色々考えさせられてしまった。そういう事実があったなら、あの描き方でいいのかもしれないけど、やっぱり美化してるような…ここんとこの結論は出ない。なんかもやもやしたままだ。「クライドが不能」ってフィクションは中々に上手いんじゃないだろうか。犯罪そのものが2人を繋いでいたことがより強調される。それから衝撃のラスト…蜂の巣にされたってのは事実なんだから何を言っても仕方ないが、あれが今でも怖くて怖くて仕方ないのは私だけ?何が怖いって生け捕りにせず、公開処刑(見せしめ?)よろしくあれを実行したアメリカって国が怖いというのもあるが、そんな理屈を抜きにしても単に怖いのよ。銃弾飛び交うアクションなんか、腐るほど観てるのに…。万人に強い印象を残す、という意味で衝撃の実話をそのまま持ってきたのは映画としてコレクトなんだろうけど、あのラストがかっこいいように言われてるのが(そしてそれを意図して作ってるように思えるのが)、なんかどうもね。エステル・パーソンズのアカデミー賞受賞演技は流石。生存していた本人が怒ったらしいけど。私としては評価の難しい映画なのだが、点はとりあえず「印象度」で高めにしておく。 [地上波(吹替)] 7点(2009-03-06 13:09:53)(良:1票) |
5. おしゃれキャット
キャラクター・グッズが溢れていて、キャラクターはよく知られているわりに、案外観られていない作品のようだ。まあ、この事実はいかにディズニーが商魂逞しいかを物語っているが…。私も最近になって初めて観た。で、どんなものかというと、実にオーソドックスで、子供に安心して見せられる健全なアニメである。だがひねた目で見ると、子連れで路頭に迷った金持ちの色っぽい後家さんが、陽気だが純真な独身男をたぶらかし、道案内がてら子守までさせて家に帰りつくお話だったりする(しかも家に着いた直後は用済みでポイされるのよ。結局、一緒になるんだけどね)。このダッチェスというママ猫は、他の猫に比べるとぐっと擬人化された動きが抑えられており(まあ踊ったりもするんだが)、まことに猫らしい、滑らかで艶っぽい動きをする。案外面白いキャラだ。なお、邦題がかなりダサいが、オープニングで判るとおり、タイトルのAristocatはAristocrat(貴族)のもじりでである。 [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2009-02-17 13:13:34) |
6. オーメン/最後の闘争
いや、そりゃ駄作でしょう、私でもあのキリスト降臨?みたいなラストはなんじゃこりゃ、とのけぞった覚えが。七人の使徒もえらくショボいし。でもでもいいの~サム・ニールがかっこいいから!オーメン2のダミアンを演じた美少年に惚れた中学生の私、そして本作でサム・ニールに惚れた高校生の私(ともにテレビ放映鑑賞時)。ダミアンのキャラっていうより、俳優に惚れてるんだけどね(笑)。 まあ、悪のカリスマ性、みたいのはある程度描かれてるんだから、そこにもっともっと注力して、「ワルでかっこいいダミアン(サム・ニール)」をがんがんプロモートするように作り、その破滅の美(あんな拍子抜けのやられ方でなく)でも描けば、もそっとましな作品になったんではないでしょうか。キリスト降臨はなしでね(当然)。サム・ニールに免じて点は大・大・大甘です。 [地上波(吹替)] 5点(2009-02-03 13:32:19)(良:1票) |
7. オーメン2/ダミアン
1作目を中々通して観る機会に恵まれないまま、本作のTV放映があって先に観てしまったのは、中学生になった頃だったと思う。まあ何しろ有名な映画だったので、1作目の内容は大体知っていたけどね。 実を言うとダミアンが美少年だったのでかなり熱心に観た(笑。まあ、もうちょい痩せてた方がよかったんだが)。もちろんホラーも期待してたので、池のシーンやエレベーターできっちり怖がらせてもらったが、それよりダミアン中心に観ていたので、頭に666を見つけて「何で僕が~」と叫ぶシーンにああダミアン!辛くてもそれがあなたの運命なの!と感情移入(笑)。・・・なのにこの、“自分が何者かを知っての苦悶”は実に短く、あっさりその事実を受け入れてしまったので拍子抜け。せっかく美少年を使ってるんだから、その煩悶し、苦しむ様をもっと描かないとさあ。それでこそ、その後にそれを受容し、「悪魔の申し子」として目覚める展開が映えるというものだ。そこが不満な私でした。 まあ、随分昔に見たにもかかわらず、こうしてかなり細かいところまで覚えているのだから、割に面白い映画といえるでしょう。(ダミアンに惚れた?せいもあるだろうが・・・)ところで、その美少年俳優は消えてしまったようだが、今頃どうしているんだろうなあ。 [地上波(吹替)] 6点(2009-02-03 13:29:02)(良:1票) |
8. オーメン(1976)
テレビ初放映の時、すごく怖い映画だと騒がれていて憧れていた(?)のですが、まだ十歳に満たぬ私は、これは刺激が強すぎると親に見せてもらえませんでした(サイコとかは見せてくれたんだけどなあ。キャリーとか、その頃オカルトと言われてたものはだめだった)。その後、なぜかオーメン2、オーメン3の続編はテレビで観たのに、何故か1作目を観る機会にずーっと恵まれず、そしてとうとう先にリメイク観ちゃいました・・・バカ。 で、最近このオリジナルを観たわけですが・・・ リメイクで楽しんでしまい、それがこのオリジナルに忠実すぎていたため(それでリメイクの意味がないとか酷評されてるようですが)、今回観たオリジナルの良さと言うのがイマイチ入ってこないんですよね。間違い探しみたいに観ちゃって。主人公は名優使ってるだけあってやはりオリジナルかな、とか、ダミアンはリメイクみたいに始めから不気味モード全開にしてるより、オリジナルみたいに巻き毛くるくるで可愛くて、最後に悪魔性を見せるだけの方がいいな、とかはあるんですが、あとはほとんど一緒で。リメイクは流石に画面がきれいだから、その面ではリメイクの方が良く見えてしまったりするし。 皆さん、名画がリメイクされてたら、絶対観る順番って大切です。くれぐれもリメイクを先に観てはいけません。オリジナルが楽しめなくなる。。。で、正しい評価が出来ないのですが、普通に面白い映画として、7点献上。これだけ皆さんの評価に差があるのに、リメイクと同じ評価点をつける私を許しておくれ。先に観てたら違ったろうな~後悔。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2008-12-23 14:23:51) |
9. オーメン(2006)
オリジナル未見状態で観たためか、とても楽しめた。と言っても名作なので、大体のストーリーは知っていたが。666とか流行ったし。。。色々な死に様でみせるというのは今ではホラー映画の常套手段になっているので、目新しさはないが(オリジナルの公開時はそりゃ衝撃的だったことだろうが)、実際に殺人鬼や悪霊が出てくるわけでなく、本当にダミアンのせいかも判らない、不気味さが良く出ていた。だから不可解な自殺や不慮の死、ということでまとめてほしかったのだが、母親は殺人、ちょっとこれは減点かな?でも、キリスト教世界に理解がなくても判る、破綻ないストーリー運びで、ちゃんと怖がらせてもくれた。ただ、これってオリジナルが優れてたからなんだよな。後からオリジナルを観て、この順番で観てしまったことに後悔しました。。。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2008-12-23 14:21:00) |