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プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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1.  男と女(1966) 《ネタバレ》 
フランシス・レイ追悼作品として鑑賞。音楽が有名なので期待したのですが、それほどでもなかった。それぞれ夫と妻を亡くした男女が出会う話で、パートナーを亡くした心の傷を乗り越えるという展開かと思ったのですが、そのあたりはそれほどでもありませんでした。現代の作品ならそこを重要視してもう少し重い話になると思うのですが、そうならないのは時代性でしょうか。映像がカラーだったりモノクロだったりしますが、それがどういう意味なのか、どういう基準で使い分けているのかというのが不明。なのであまり印象に残らず、効果的とも思えませんでした。「ダバダバダ~」というテーマ音楽は最後の30分ほどから流れますが、そこへの持って行き方はよかったと思います。それ以前の音楽もいい使い方で、とりあえずフランシス・レイの音楽は楽しめました。しかしその他が伴っていません。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-11-13 20:34:29)
2.  王になろうとした男 《ネタバレ》 
秘境冒険ものとしてはなかなか面白い。イギリス原作らしくユーモラスなところも多々あり、特にフリーメイソンの印が印だったところはかなり笑えます。現地人を教化して組織化していくところも興味深いです。  あまりにもうまく行っているので、見ている方もただの偶然ではないのではないか、などと思えてきます。しかし結局うまく行かないあたりが、妙に現実的。見終わって考えてみれば、ダニーは現地の言葉を覚えようとせず最後まで通訳を通してしか話しません。本当に永住するつもりならば、言葉を覚えることは必須でしょう。このあたりにも覚悟のなさというか、調子に乗っただけということがうかがわれます。うがった見方をすれば、「神の息子」を名乗ったことで神の怒りを買った、あるいはうまく行っていたのも、神のしかけた罠だったとも思えます。そのあたりは見る人の解釈次第でしょうが。そういう意味では『王になろうとした男』という題名がうまくて、王になろうと出かけたのに神の息子に祭り上げられ身を滅ぼすというのは、首尾一貫した話ではないかと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-13 20:24:57)
3.  男はつらいよ ぼくの伯父さん 《ネタバレ》 
寅さんから満男メインにシフトしたわけですが、肝心の満男君にあまり魅力が感じられず……。というか、「ボクは不潔だ」って、君はいつの時代の人間なんだ。感覚の古さに失笑。相手役の泉ちゃんも、ただかわいいというだけで個性が感じられず。結局寅さんとか壇ふみさんとかのフォローが入るわけで、それはそれでいいと思うのですが、どうも力不足で映画として中途半端。そもそも、笑えるところがあまりないというのが、このシリーズとしては致命的でしょう。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-11-01 09:47:01)
4.  男はつらいよ 寅次郎物語 《ネタバレ》 
男はつらいよ・母を捜して三千里編。そのあたりが中心で、実のところマドンナとの色恋沙汰はないのですが、どうも秋吉久美子という人は何を言っても台詞を喋っているようにしか聞こえないので、かえってよかったと思います。母親捜しの珍道中は手堅いできで、わりと安心して見ていられます。松村達雄の先生もいい味を出していました。早々に立ち去ろうとして秀吉に説教するあたりも寅さんの男気を感じさせていいのですが、泣かせてやろうというのが露骨に出ていて興醒め。「なんのために生きるのか」、「働くとはどういうことなのか」ということをさりげなく出していて、そのさりげなさが魅力的です。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-10-24 20:02:38)
5.  男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎 《ネタバレ》 
松坂慶子はわりと好きなんですが、もう少しお年を召してからの方がこの人の魅力が出たように思います。この頃はまだまだかな……。話としては、弟が死んでいたり振られた寅さんが愚痴ったりとか、ちょっと暗めの印象があって、あまりよいとは思えませんでした。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-10-16 10:25:12)
6.  男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 《ネタバレ》 
寅さんとリリーの相性がいいためか、『相合い傘』と同じようなところがあっても惹かれてしまう。沖縄でまるで夫婦のように暮らし(これがまた似合ってるんだ)、プロポーズされても「夢でも見たのよ」で終わってしまう哀しさ。2人でいるのがいい雰囲気だけに、より強調されてしまいます。2人の関係が絶妙すぎて、ほかの人々がちょっとかすんでしまうのが難点か。それでもやはり、とてもいい作だと思います。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2016-09-29 22:02:16)
7.  男はつらいよ 噂の寅次郎 《ネタバレ》 
まあまあ面白かった。博の父に世の無常感を教えてもらうところがいい。そのあとの受け売りは笑わせてもらいました。やはりこのシリーズ、こうした寅さんの一人語りが魅力ですね。マドンナの大原麗子は独特の雰囲気で、私は特に好きなわけでもないので、あまり印象に残っておりません。手堅いできでしょう。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-09-18 11:06:34)
8.  男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け 《ネタバレ》 
一般的に評価が高いようだし、実際キネマ旬報ベストテンでも2位だったようですが、どうもピンとこない。理由のひとつは、寅さんがマドンナに振られるというパターンではないこと。一応「俺と所帯を持つか」なんて言ってますが、寅さんとぼたんの間に色気がなさすぎ。そもそもぼたんの登場が遅いし。このぼたんのエピソードが金まみれで、見ていてどうにも居心地が悪い。「男はつらいよ」には合わない種類の話では。最後のためにそれをあえて持ってきて、その最後もきれいにまとまっていますが、どうも最後だけっていう気がする。特に後半が、あまり楽しくないです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-09-13 05:59:37)(良:1票)
9.  オデッサ・ファイル 《ネタバレ》 
フレデリック・フォーサイスの原作らしくなかなか面白いのですが、結構ご都合主義的な展開になるのが難点。ミラーの動機が明らかになる最後は、なかなかいい逆転劇です。ジャーナリストとして元SS隊員を告発するのではなく、単に私怨で動いていたというのは、なかなか皮肉が効いています。このひねりがあるから、好印象で見終えることができました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-05 09:33:49)
10.  男はつらいよ 寅次郎相合い傘 《ネタバレ》 
これはすばらしい。寅さんとリリー、お互い相手を思いやったために別れてしまうというのが悲しい。そこへ持っていくまでの2人の関係もいいです。「自由」というのがテーマですが、きつい日常から飛び出して、ひととき自由を味わう兵頭パパの存在が、寅さん・リリーとの対比でとても生きています。自由すぎるというのも考えもので、結婚というのはいろいろと制約があるものなので、この2人には似つかわしくないかも。40年前ならすぐ結婚に結びつきますが、今なら無理に結婚しなくてもいいじゃないの、となるかもしれません。そういう意味では、時代をよく映していると思います。  リリーを大劇場の舞台に立たせたいという寅さんの語り、メロン騒動のおかしさと淋しさ。シリーズとしては異色の展開ではありますが、寅さん(というか、渥美清)の魅力も十分に堪能できる一遍です。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2016-09-03 11:05:21)
11.  男はつらいよ 柴又慕情 《ネタバレ》 
マドンナは吉永小百合。さすがに10代の頃のようなおきゃんさは影をひそめ、結婚に悩む女性を演じているのですが、その悩みが見ているこちらには今ひとつ伝わらない。基本的にコメディだということもあるのでしょうが、そこがかんじんな点なので、かなり残念でした。寅さんに決意を語る場面での「無邪気な残酷さ」は、この人が若い頃演じていた役のアンチ・テーゼのような感じがあり、興味深かったです。この場面は星空が美しくセリフもよくて印象深いですね。また、寅さんに会いに行くのも悩みを紛らわせるための気晴らしにすぎないわけで、こういう寅さんとの接し方というのは、なかなか考えられていると思います。また、彼女の悩みを解決するのがさくら夫妻だというのも暗示的。浮世離れした寅さんには、こういう現実の問題は扱えないわけで、よけいに寅さんとの距離感を感じさせます。  マドンナ以外では、なかなかハイレベル。序盤の下宿騒動からかなり笑わせてくれますし、タコ社長のタイミングの悪さとか、パターンなのですがわかっていてもかなりおかしい。出演者間の呼吸や演出がうまく回っているのだと思います。コメディとして笑いどころが多いから、振られる寅さんの心情も際立つし、全体としてはよい出来だったと思います。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-08-29 19:38:59)(良:1票)
12.  男はつらいよ 奮闘篇 《ネタバレ》 
マドンナが知的障害者(とはいっても重度ではない)ということで、今なら製作されないであろう一本。しかしこのマドンナならではの話の運びには感心します。さんざん脳が足りないだのなんだのと言っておいて、田中邦衛の先生を出してきてフォローするみごとさ。寅さんもこの先生にはかなわないと、こちらに感じさせる説得力があります。あと終盤になると、寅次郎とさくらの兄妹物語の側面が強くなってきます。「俺と一緒になるより青森に帰った方がいいと思ってるんだろう!」と言う寅さんに、はっきりそうだと言ってしまうのがさくら。そして手紙をもらって心配になり、青森に足を運ぶのもさくら。寅さんに一番厳しくて一番やさしいのがさくらだということがよくわかります。だからあの最後は、とてもみごとな幕切れだと感じました。  笑いの要素はいろいろありますが、今回は博の「知りませんか?」が最高。寅さんとおいちゃんとの仲裁役が多いだけに、効果的でした。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-08-19 22:01:06)
13.  ALWAYS 三丁目の夕日‘64 《ネタバレ》 
六ちゃんの結婚はまあいいけど、茶川家の騒動はゴタゴタしているし見苦しい。どうも無理やり感がする。無理やりといえば、宅間先生のセリフも無理やりというか、とって付けたみたいというか、あまり座りがよろしくない。もう新作は作らないでしょうから、もう少しスッキリしたエンドにしてほしかった。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-04-23 19:49:31)
14.  鴛鴦歌合戦 《ネタバレ》 
いきなり歌いまくりで本当にオペラのようになるのかと思いましたが、適宜セリフも入っています。この作品が楽しい最大の理由はオペレッタ形式だからではなく、純粋にお話が面白いからでしょう。モテモテ浪人礼三郎をめぐる恋のさや当てに、骨董マニアの困った親父と娘の情愛。それにご無体な殿様がからんで、ある種パターンながら愉快な物語を紡いでいます。それも各人物のキャラクターがしっかりしているからでしょう。中盤礼三郎がかっさらわれて姿を消すのも、なかなか効果的。志村・香川・お春・藤尾・お富と、演じる役者さんの名前から役名を拝借しているのも、とぼけた感じてけっこうです。歌は市川春代さんがちょっと苦しいですが、それ以外はかなり聞きものでした。文句なしの逸品。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-09-07 20:14:21)
15.  王様と私(1956) 《ネタバレ》 
シャム版黒船来航! ですな。ということで、テーマは「異文化交流」? そこで起こる対立と理解がユーモアを交えて描かれていて、その点はたいへんよくできていたと思います。この王様はヨーロッパの文化や知識を取り入れようとしているのですが、それはアジアに手を伸ばしているヨーロッパ諸国に対抗するためということで、一応理屈は通っています。そのうえでなお捨てきれない自国の価値観があるということも示していて、そこもまあよかったのではないでしょうか。また、歌がロジャース&ハマースタイン二世、脚本がアーネスト・レーマンということで、『サウンド・オブ・ミュージック』と共通するところが散見されます。細かく比較してみると、なかなか面白いのではないでしょうか。  本作で一番問題なのは、単調な演出。この監督はアングルに工夫するということを知らないようで、ほぼ固定されたカメラによるワンパターンの撮影は、ふだん撮影技法など気にしない私も呆れてしまいました。いくら元が舞台劇だったとしても、これはないでしょう。おまけにほとんど王宮内の話で、終盤近くまで特に劇的な事件も起こらないわけで、下手をすると平板なつまらない作になってしまったところです。それを救ったのは、やはり楽しい歌とデボラ・カー、ユル・ブリンナーなど出演者のお芝居でしょう。つまりこの映画、監督以外はそれぞれ見どころがあったと思います。  ちなみに、元になった実際の話と原作の「小説」自体けっこう違うようですし、お話としてはあくまでフィクションとして扱うのがよいようです。
[映画館(字幕)] 7点(2015-08-15 22:24:19)
16.  おとなのけんか 《ネタバレ》 
私の好まない「不毛な言い争い」の話ですが、登場人物が4人でそれぞれの視点から語るためか、それほどつまらないとも思いませんでした。ただし物語の展開にあまり変化がないので、実際の時間の割に長く感じるのはマイナス。まあ、もっともらしいことを言っている人間の本性を暴くという点では、成功していたのではないでしょうか。あんまり笑う場面もなかったのですが、携帯電話を花瓶にドボンするところはウケました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-20 11:18:17)
17.  狼の挽歌 《ネタバレ》 
ジル・アイアランドはファム・ファタールとしてはお美しくていいんですが、どうもあまり悪女っぽくない。かわいすぎて色気が感じられないんですね。  話としても、結局ウェーバーとの三角関係みたいになったり、スティーブがいろいろと画策していることがミエミエで魅力にとぼしいです。ところどころいい部分もありますが。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-05-05 17:34:49)
18.  俺の空だぜ!若大将 《ネタバレ》 
今回は、若大将が青大将の部下という設定。マンション建築の土地買収でモーレツ社員の若大将が奮闘するのですが、ここでの伴淳三郎とのやりとりは面白い。しかし登場するのは前半だけで、マンションの件もまったく出てこなくなるといういいかげんぶり。後半はもっぱら若大将と節子をめぐる恋の騒動で、これには社長令嬢の英子(応蘭芳)や、大学の後輩・太田たちがからんできます。6人で(?)デートを楽しむ場面は音楽もあって楽しめました。ただ、その後はややドタバタした展開で、話の進み方が強引にも思えました。 このシリーズ、前作から製作が東京映画で東宝は配給のみに。また、大矢茂を2代目若大将にしようと画策しているようで、前作はそれほどでもなかったのですが、今回は準主役格で出番も多いです。それに合わせて節子さんの妹・敏子(松村幸子)もサブヒロイン的に登場し、画面的には華やかでした。ただし前半と後半で話の方向が違ってきているので、全体的には散漫という印象です。小谷監督の演出は、なかなかがんばっていたのではないでしょうか。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-01-31 16:16:02)
19.  オーケストラ! 《ネタバレ》 
結局なにが描きたかったのか、よくわからないんですが……。とりあえず、旧ソビエトの政治批判のために音楽を利用しただけだというのはわかりました。この利用した“だけ”というのが問題でして。 すでに指摘されているように、集められたメンバーにやる気がなさ過ぎ。それを感じさせるのは、職場に楽器を持ってきていることと、30年経ってもそれなりに弾けてるってことぐらいですか。しかし、それ以外の行動がひどい。 というか、この映画でのロシア人の描かれ方がひどい。ニセのオーケストラをでっち上げ、偽造パスポートで出国し、パリに着いたら蟻のようにギャラに群がる。しかもそのあと勝手に出て行ってリハーサルも無視。などなど、ギャグのつもりかもしれませんが、ロシア人でない私も不快なだけでまったく笑えません。近頃アメリカで、某国最高指導者の暗殺計画を題材にした映画が話題になっていますが、このニュースを聞いて私が思ったのは「どうせなら自国の大統領の暗殺計画を題材にすればいいのに」ってこと。この映画にしても、フランス人をもっと浅はかでバカに描けば、少しは笑えたかもしれません。いずれにしろ、異国の人間を映画の中でこれだけ悪意を持って描けるというのは、人間性を疑います。 で、そのムチャクチャ元オーケストラ団員ご一同様が、「レアのために」のメールで集まって、ソリストがレアの娘だとわかったとたんに張り切って演奏し出す。要するにこの人たちは、30年前の恨みつらみを晴らしたいだけのことで、音楽自体を愛しているとはとても思えない。とうか、そのように描かれていない。当然でしょう、「ロシア人なんてロクな連中じゃない」というのがこの映画なんですから。こんな、都合のいい時だけ「音楽やってます」なんていうのが、通用するわけないでしょう。こんなのは奇跡とかファンタジーじゃなくて、嘘っぱちです。 これ以外、共産党を茶化すあたりなども、お寒い限り。見られたのはアンヌ=マリー役のメラニー・ロランくらいのもの。あとは、終始これほど不快で腹の立つ映画も珍しいでしょう。こんなもんにくれてやる点数などあるものか。
[CS・衛星(字幕)] 0点(2014-12-30 10:54:50)
20.  お熱いのがお好き 《ネタバレ》 
ビリー・ワイルダーの作品って評判ほど笑えないものも少なくないのですが、これもそのクチ。当時はジャック・レモンが女装してるだけで大受けだったんでしょうけど。今見るとモノクロというのが致命的で、これは色々な意味でカラーでなければいけない映画ではなかろうかと思います。相手をだましてきたのにハッピーエンドとなるのも、好みに合いません。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-11-08 11:08:29)
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