1. 俺たちに明日はない
《ネタバレ》 F・トリュフォーがシナリオをアレンジしたとも伝えられるアメリカン・ニューシネマの嚆矢。小学生時代だったかTVの映画劇場で観て強烈な印象を残し、実話と聞いて度肝を抜かれた。丁度、当時S・ペキンパーやD・シーゲルの作品も追体験的に観て70年前後のアメリカ映画の暴力性に魅せられた口である。再見して冒頭からF・ダナウェイの生気あふれるショットが目を引く。倦怠の日常を打破する男との邂逅は、彼女をして「死のバレエ」へと破滅させるが、一方では”生”の燃焼過程でもあった。尚、本作品ではC・バローをインポとして描いていて変に興ざめであるが、どうも本人の性癖を 直接的に表現することが躊躇されたためらしい。 [DVD(字幕)] 9点(2010-08-15 09:46:38) |