1. お早よう
ご近所の様子を淡々と描く、一見「無駄」のようなあいさつや井戸端会議が、実はコミュニケーションの潤滑油となって社会の軋みを防いでいる、無駄の大事さを説いているように思えました。 これを観ると、現代の、無駄なものは一切排除という風潮が、なんだかギスギスした社会を作ってしまったような気がします。「テレビは一億総白痴化の元凶」というのも、その通りになってますね。次男のアイラブユーがウケているようですが、自分は序盤の「オフコース、マダム」で吹き出しました(笑) [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-12-18 18:58:20) |
2. 思い出のマーニー
《ネタバレ》 最初のうちは「これはハズレか・・・?」と思っていましたが、ラストですべてつながって、そこから振り返ると、すべて巧い演出だったと気付かされます。 ちょっと難しい年頃の、何やらワケありっぽい杏奈の前にマーニーが現れます。マーニーとは杏奈の「なりたかった自分の象徴・憧れを具現化した姿」なのか?マーニーの意味深なセリフといい、「マルホランド・ドライブ」のような、ミステリアスな難解謎解き系?・・・などといろいろ考えていたら、わけがわからなくなりそうでしたが、最後、昔の写真ですべて解決! 余計な分析などせずに、素直に見てれば良かったんですね。 ただ、巧いと思える部分はあるものの、ラストに至るまでの展開がいまひとつで、リズムに乗り切れなかったような気がします。自分の中で「借りぐらしのアリエッティ」が、ジブリの中ではぶっちぎりのトップレベルだったので、期待が大き過ぎて、ちょっと物足りない感じかも・・・。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2015-10-25 08:11:43) |
3. 「女の小箱」より 夫が見た
ストーリーそのものよりも、出演している役者の個性に脱帽といった感じです。若尾文子のきれいさ、ハンパないですね!ただ美しいだけでなく、まるでフェロモンの塊のようです。あの時代に、こんなエロい人がいたなんて、昔の人がうらやましいです(笑)。でも役者としてすごいと思ったのは、やはり岸田今日子でした。特にラストの狂気はこの人にしかできないっていう怪演!それにしても、川崎圭三演じる夫のアホさ加減や、兄さんの間抜けな価値観は、今の時代だと袋叩きですね(笑)。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-10-01 19:59:10) |
4. 大いなる休暇
まぁ普通に面白かったですが、基本構成が「ウェールズの山」にそっくりという感じがして、いい意味での意外性がまったくなく、展開としては少し退屈でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-06-21 21:16:49) |
5. 襲う巨大怪鳥/空の大怪獣Q
なかなかのバカバカしさで、最後まで目が離せませんでした(笑)。タイトルは大怪獣Qですが、主役は、怪鳥ではなく宝石泥棒のおっさんですよね。ゴジラやウルトラマンのような怪獣映画目線で見てしまうと、他のくだりがダラダラと長いように感じますが、これはあのアホなおっさんの人生の話で、ある日、怪鳥騒動に出くわした、という話だと思えばまあまあ納得。とはいえ、面白いというほどの内容でもありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-06-06 09:00:18) |
6. おしどり探偵/なぜ、エヴァンスに頼まなかったのか?<TVM>
《ネタバレ》 推理モノの王道とも言える作品。男が謎の言葉を残して死に、その意味と男を殺した犯人をシロート探偵が探るという、今の時代からするとかなりベタな内容ですが、そこはアガサ・クリスティ、最後まで飽きさせないストーリー展開です。途中、主役が命を狙われたり、いかにも怪しそうな人物が現れたり、お約束の連続。でも事件の真相がわかった時の面白さ、特にエヴァンズとは誰なのかがわかった時は、「おぉっ!」と叫びたくなりました。他愛無い話の中に、事件を解く糸口があったりするので、うっかりセリフを聞き逃すと、面白さが半減してしまいます。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-21 02:00:44) |
7. ALWAYS 三丁目の夕日‘64
《ネタバレ》 それなりに楽しめましたが、やはり3作目ともなると、1作目のような感動も新鮮さもなく、なんとなく最後まで見ただけ・・・という感じでした。それに今回の話は、特にこの時代設定でなければ表現できないという内容ではなく、1作目・2作目の流れがなければ、たいしたことない映画だったと思います。でも、この時代を生きた人間にとっては、懐かしさを感じずにはいられませんでした。 [DVD(邦画)] 6点(2012-10-10 17:15:32)(良:1票) |
8. お葬式
《ネタバレ》 葬式を出した経験がある人なら、「そうそう、そうなんだよ」と共感できる点が多かったと思います。いかにもありそうなエピソードを、無理に笑いに走らず、淡々と描いたところが良かったです。そういう意味で高瀬春奈は余計でした。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-03-04 22:10:22) |
9. 男と女の不都合な真実
《ネタバレ》 まあ普通に楽しめるラブコメといった印象でした。連発される下ネタも、そんなに気にならず、途中までは、なかなか面白いなあと思って観ていましたが、結局この二人がくっつくのかよ・・・と、あまりにも平凡な結末にちょっとガッカリ。でも全体的には「メリーに首ったけ」よりはマシでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-02-06 17:14:45) |
10. おろしや国酔夢譚
《ネタバレ》 苦労してたどり着いた先々で空振りをくらって、まるで「母をたずねて三千里」のマルコのようでしたね。でも作品そのものは、骨太で、いい映画だったと思います。ニーナと一緒になった新蔵や、ロシアに残った西田敏行など、一人一人の物語がもっと描かれていれば、さらに厚みの増した作品になったと思います。最後、日本に着いた光太夫のその後も描いてほしかったです。どなたかが書かれていたように、大河ドラマで一年かけて作ってほしいような話でした。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-01-16 16:00:19) |
11. おくりびと
《ネタバレ》 いい映画だったと思います。ただ、途中に、納棺師は世間から「ロクでもない仕事」とイメージされているというシーンがありましたが、この表現は無理があるのでは?今年、身内を亡くして、その時初めて納棺師を知りましたが、決して世間から差別されるような仕事ではないと思います。山崎努の存在感は素晴らしいですね。それに比べて、本木雅弘はどうしてあんなに印象が薄いんでしょうか。この映画に限らず、主役としての存在感がまるでありません。感情表現する演技の引き出しが少ないのかと思います。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-08-25 12:33:16) |
12. 男たちの挽歌
《ネタバレ》 ハードボイルド、アクション、銃撃戦・・・。こういうの、まったく趣味じゃないので、普段なら絶対見ないのですが、知人が「良かった」と褒めちぎるので一応観てみました。胸焼けしそうな濃さでしたが、男たちがすごくカッコいい!最後、自分で手錠をはめるシーン、とても良かったです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-08-14 20:08:14) |
13. おっぱいバレー
前半を見る限り、ヘタな演技とくだらない内容が延々と続くのかと思っていたら、後半、少しは映画らしい部分もあって、どうにか最後まで観られました。それでもやはり内容が薄すぎるし、意外性もまったくなく、2度観ようという気にはなりません。こんな映画なら、誰でも撮れますね。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-08-13 00:01:26) |
14. ALWAYS 続・三丁目の夕日
《ネタバレ》 前作のままで終わっておけば良かったと思いました。無理やり話を広げている感じがあり、子役も大きくなっちゃって、前作に比べて素直に楽しめないところが多かったです。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-07-09 00:55:19) |
15. ALWAYS 三丁目の夕日
《ネタバレ》 この作品と、「続~」「~’64」を3本まとめて観ました。第1作は、登場人物も「あの時代はこういう人、いたよねぇ・・・」という、あくまでも昭和という時代を表現するためのキャラクターでした。集団就職で上京した若者、親に捨てられた子供、プロレスをテレビで見て熱狂する人たち・・・。もともとこの映画は「あの時代を懐かしむ」作品だったのに、続編はキャラクターのエピソードが中心になってしまい残念でしたね。この作品が受けた要因のひとつとして、「気温」が感じられたことが挙げられると思います。「昔の夏も暑かったけど、夕方のちょっとした涼風が気持ち良かったねぇ・・・」「昔の冬は今より寒かったけど、だから温かいことがよけいに気持ち良く感じられたんだねぇ・・・」等、季節感を強く表に出すことで、昔をよりリアルに思い出せたのでは? [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-07-09 00:49:17)(良:1票) |
16. オリエント急行殺人事件(1974)
子供の頃にテレビで観た記憶が残っていて、なんとなくストーリーは知っていましたが、それでもバツグンに面白かったです。原作の素晴らしさはもちろん、それを見事に映画らしく仕立ててくれましたね。 [レーザーディスク(字幕)] 8点(2011-07-08 23:09:23) |
17. 俺たちの交響楽
《ネタバレ》 この映画を見たのがきっかけで合唱を始め、現在はオペラ歌手。自分の人生を変えたといっても過言ではない作品なので、やや甘めの8点です。いま見ると、さすがにツッコミどころ満載ですね。発声指導・合唱指導の内容はめちゃめちゃ、ステージ終了後のシーンも下手な編集でツギハギだらけ、ラストの倍賞千恵子の「何かをやり遂げた寂しさが・・・」というセリフも全然はまっていませんね。それでも大好きな作品です。 [ビデオ(邦画)] 8点(2011-07-08 22:25:22) |