1. おおかみこどもの雨と雪
作画は良い出来だし、上手い演出も見受けられ、ストーリーも合格点だったと思います。それでも、何か心に響くものがありませんでした。過去の日本アニメの名作の域から、抜け出せていないのだと思います。 [映画館(邦画)] 6点(2014-12-15 23:21:12) |
2. 大いなる幻影(1937)
名作と言われるのは何となく分かったけど、平凡な作品と感じてしまった作品です。戦争ものといえば、激しい描写がつきもの、という私の先入観がいけないのでしょうか。隙はないけど味気ない、教科書のような映画だと思いました。 [DVD(字幕)] 5点(2014-12-13 09:14:11)(良:1票) |
3. 鬼が来た!
《ネタバレ》 この映画のテーマは「ヤケクソ」なんじゃないかと思いました。最初の香川照之の態度、玉音放送後の日本軍による虐殺、最後の主人公の行動…。こんなのを見ても、気持ちの良いものではありません。そして、首を傾げたくなるような演出も多々あったと思います。画面をモノクロにする意味も分からなかったし、基本的にシリアスな話なのに変なタイミングで笑いの場面(罵る言葉を正月の挨拶に翻訳する場面は上手いと思いましたが)を挿入しているのもおかしい。視点も反日で一貫されていれば割り切って見られるのに、最後の主人公に対しては妙な正論が振りかざされて、変な気分になりました。何とも中途半端で残念な作品です。 [DVD(字幕)] 3点(2014-10-14 01:01:23) |
4. おもひでぽろぽろ
《ネタバレ》 強烈につまらなかった映画です。主人公が勝手に一人で盛り上がって、「あの頃、こんなことあったよね?私、地味にすごかったんだよ?」って相手方無視で一方的に語っているような感じがしました。同年代の女性ならば、共感できる部分が多少はあるのでしょう。でも、そうではない大部分の人にとっては、どうでもいい演劇のエピソードみたいな、つまらない昔話を聞かされているだけに思えます。 [ビデオ(邦画)] 1点(2014-10-03 16:48:37) |
5. 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
《ネタバレ》 ストーリーが本当に良くできていますね。「寅次郎相合い傘」と並ぶ人気作ですが、私はこちらに軍配を上げたいと思います。シリーズ初の悪役が登場し、お金やら法律やらの話になるので、男はつらいよの中ではけっこうシリアスな作品だと思います。悪役に鉄槌が下されることはありませんでしたが、これこそ「男はつらいよ」らしさなのかもしれません。ラストは打って変わって爽やかで余韻の残るものであり、唸らされました。宇野重吉は良い役者ですね。 [DVD(邦画)] 9点(2014-09-21 23:46:42) |
6. 男はつらいよ 葛飾立志篇
《ネタバレ》 ゲスト陣(樫山文枝、桜田淳子、小林桂樹)がいい味出してますね。今回も、前々作の「寅次郎子守唄」と同じくマドンナが他の男性と結ばれて寅さん失恋かと思いきや、失恋したのは小林桂樹の方で良い意味で期待を裏切られました。しかも寅さんと二人で旅に出るとは、これは上手い締め方だと思いました。寅さん&源公の学ラン姿やグダグダの野球試合など、笑える場面も好調です。寅さんが愛について語る場面も印象的でした。 [DVD(邦画)] 8点(2014-09-21 23:07:37) |
7. 鴛鴦歌合戦
これはもうアイデアの勝利ですね。歌や演技が上手・下手なんてどうでも良くなるようなパワーがありました。意外とストーリーも良かったです。 [DVD(邦画)] 8点(2014-06-08 07:35:17) |
8. 大人の見る絵本 生れてはみたけれど
これは良い映画です。日本のサイエント映画は初めてで、チャップリンの映画みたいに音楽がないのに戸惑いましたが、見ていくうちに慣れました。子供が大人の現実を見て一歩成長する、というのが主なテーマでしょうが、親の上下関係が子供の人間関係にも影響を及ぼすというのがもう1つのテーマだと思います。このテーマは扱うと重くなりそうだけど、会社の偉い人の子供が威張ってなくて(というか、威張るだけの知恵があるほど大きくない)すっきり見られるのも好印象。昔ほど子供が親の身分や偉さに縛られなくなったという点で、人間関係の希薄化も悪いことばかりではないと思ってしまいました。 [DVD(邦画)] 9点(2014-06-08 07:24:45) |