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プロフィール
コメント数 92
性別 男性
自己紹介 基本的に点数が甘めになりがち。
あまりジャンルに好き嫌いはありませんが、やはり娯楽映画が好きです。
密度の濃い映画が好みですね。

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1.  狼の死刑宣告 《ネタバレ》 
復讐モノというジャンルは映画の中でも盛り上がるジャンルだ。復讐というものがドラマティックになる要素だし、ケヴィン・ベーコン主演でジェームズ・ワン監督の復讐モノというのが興味を惹いた。  テイストはB級なのだがアクションはなかなか冴えている。ギャングとのチェイスシーンも緊張感があるし駐車場のアクションも「ワイルドスピード」の新作で見たようなアクションが。あ、同じ監督か。なるほどね。終盤の銃撃戦も父親の怒りがぶつけられていくような銃での破壊描写も痛々しくて良い。  「つりあわない」と父親がつぶやく。自分が復讐したことによって息子だけでなくさらに妻も失いもう一人の息子も重体。無能の警察に説教されようが戦争を起こしたのは自分ではない。理不尽に始めたのは奴らだ。だから「つりあわない」のだ。司法では完璧に裁きを下せないことは現実でもある。そういう怒りを抱えた人がいることを知っているからこのジャンルは人気があるのだろう。復讐を遂げる父に対してギャングのリーダーが「俺達と同じだぜ」と言い放つ。もちろんそこまで堕ちる覚悟がなければ復讐なんてできないのだが、姿を似せただけで同じと言われるのも理不尽な話だ。まったく「つりあわない」。  それにしても警察の対応がひどい。ギャングが襲ってくる可能性が高いというのにあの程度の人員配置。しかも彼らが殺されてから「あなたに対しての見張り」と言い放つ。配置された警官を殺したのはお前だ、まったく。さらに家族が犠牲になった主人公に対して説教を始めるとか鬼ですか。一番ひどいのはギャングなのだが本編で一番むかつくのは警察とかひどい話だ。まあ警察が無能で隙だらけだから主人公も復讐を遂げられるとは言える。
[インターネット(字幕)] 7点(2016-12-18 01:41:02)(良:2票)
2.  オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 
オープニングから火星で始まりすぐに事故が起こる。こういう作品は案外前置きが長いものが多い印象だがこの作品はそういうものとは無縁だ。その後もテンポよく話が進む。絶望的な状況だし次々に問題が起こるが主人公は淡々とその問題に向き合いひとつひとつ解決していく。彼は立ち止まらない。立ち止まったら待っているのは「死」だ。  改めてマット・デイモンが良い役者だということに気づかされる。彼に共演者がいるのは初めと終わりのみ。NASAとやり取りをしていても一人芝居だ。ワトニーは前向きでユーモアを絶やさないキャラだがこういうキャラにありそうなあざとさやうざったさを感じないのは彼の資質に思える。完璧な美男子ではないし控えめだが惹きつけるスター性を感じた。 終盤ワトニーは長らく聴いていなかった人間の声を聴く。NASAと通信していても肉声は聴いていないのだ。救いに来た船長の声を聴き思わず涙ぐむ彼の姿に彼が見せてこなかった絶望の影を見る。ユーモアもポジティブさも彼が生き残るために必要だったのだ。多くの知識も知恵も、そして船長が残したディスコナンバーも。  観終わった後自分でも驚くほどさわやかな余韻が残ったのは出てくる登場人物が皆一つの目的に動いた姿を見たからだろうか。主人公のワトニーと同じようにこの作品がポジティブな性質の作品だからだろうか。最近は宇宙を舞台にした大作が少なくないがそれらとまた違ったタイプのドラマでとても新鮮に感じられた。  これ見よがしに派手なシーンは無いがリドリー・スコットの作品だけあって映像の完成度は高い。それにしてもリドリー・スコットもすでに78歳。第一線でコンスタントに作品を作り続ける彼には頭が下がる思いだ。
[映画館(字幕)] 8点(2016-02-17 01:21:16)
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