1. On Your Mark CHAGE & ASKA
《ネタバレ》 この作品の上映が1995年7月、エヴァの放送開始は1995年10月。 何をどうやったらエヴァへのアンサーが出来るんでしょうか。 内容としては、AKIRAと未来少年コナンを色濃く感じさせるんですが、 まぁ未来ものだとどうしてもヨーロッパや日本以外だと中国的なものを追加するしかないのでその色が大きいかと。 AKIRAでも人工サンマかなんかが出てましたが、この作品でも天然ものは時価と書かれてますね。 そしてポイントとしては、オゾン層がなくなって太陽光が危険である、 ということと、これでもかというくらいに放射能のマークが出てくること、 地上には原発の原子炉が無数に立っている状態。 カルト宗教に捕らわれた翼の生えた少女。 カルトを警察が取り締まり、そこでその少女を見つけたのが警察のチャゲとアスカらしき人物。 その少女は今度は国の組織か何かに捕らわれますが、 二人はそれを救出しようとする。 だが、失敗する。 ここで、なぜかタイムリープが起きて、失敗し落下したはずの車が今度は飛べるようになって、 どうにかこうにか地上へと行き、そして最後少女は飛び立っていった。 という内容で、最後チャゲアスの二人はしんだ、という説が多いようですが、うーん。 ていうか、あれだけ晴れていて、緑もあって、かつての民家らしきものもあって、 なぜにソーラーパネルがないんだろうか、とか。 まぁ無数の原子炉から言って、太陽の放射線や原子炉からの放射能が とてつもないレベルでやばいという可能性もあるんですけどね。 それと、宮崎駿がタイムリープをやるとは、本人は永劫回帰と絵コンテに記していたとか。 まぁ一介の警察職員である二人がそう簡単にその少女を救えたとは思えないので 実際には何十回もやり直している可能性は高いでしょうけれどね。 なんにしてもやっぱりカルトの描き方は非常にうまい。 もののけ姫がこれの二年後に公開されたが、やはりナウシカの続編を作ってほしかった。 もっと毒とか原発とか放射能とかそういう毒々しいものを描いてほしかった。 7分弱の作品ですが、好きな人は好きな作品。 [DVD(邦画)] 7点(2022-07-20 02:20:27) |
2. 踊る大捜査線 THE MOVIE
出れば出るほど劣化していくシリーズってのはあって、その最たるものがこれ。 テレビドラマがマスターピースで、テレビスペシャルや映画は全部蛇足。 まだ見てない人がいたら、テレビドラマはサブスクにないからDVDレンタルでもして見てくれ、 それ以外はあともう見なくていいから、本当に!と言いたくなる。 テレビドラマ版の何が良かったって、相当にパトレイバーを意識した作りだったし (この映画のTHE MOVIEもパトレイバーの劇場版のぱk、オマージュ) 何より、フジテレビが移った湾岸という土地が、ちょうど閑散として空き地だらけというのも、 本当に時期的にパトレイバーをパクるには最高の舞台だった。 逆に数年置きに新作が出ることでいかに短期間にこの街が栄えたかも見ることができる。 そんなこんなでこの映画自体には何の思い入れもなくても、 20年も経って、大傑作ドラマの続編ってだけでもうなんか楽しめてしまうんだよね。 後半になるほど見てらんなくなっちゃうのは欠点だけど。 そうそう、何かに似てるといえば、順番は逆だけど、こち亀映画に似てる。 映画だからって話大きくしすぎるからつまらなくなるんだよ。 ドラマの良かったところは小さな事件だったということ。 ドラマをまだ見てない人がいたら、宅配レンタルででも借りて見てね。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-05-09 03:36:16)(良:1票) |
3. オール・ユー・ニード・イズ・キル
《ネタバレ》 いわゆるループもの、その中でも繰り返しの数が無数の、「ひどいループ」もの。 まず勝てない宇宙生物を相手に戦うが、なぜだかその宇宙生物からループ機能を伝染されてしまう?感じ。 失敗したら即死、という状況で何度も繰り返す様が、いかにも日本のシューティング好きが作ったんだろうなというあらすじ。 このキャストでこのノリはなかなか当たりだったと思う。 ただ、ラストのほうで、もうループは使えない、となってから妙に萎えた。 だって緊張感じゃなくて、絶対勝つのが分かる試合に移行しちゃったからねぇ。 そこをもう少し緊張感ある状態のままで終わらせてくれればとは思うが、全体のまとまりとしてはなかなか良かった。 宇宙生物の描写も、ハリウッドじゃなきゃ無理だろという感じのCGで良かった。 [地上波(吹替)] 8点(2020-03-26 22:27:59) |
4. 王立宇宙軍 オネアミスの翼
《ネタバレ》 100点満点でレビューします。 ■画質 95点 単純な絵としてはやっぱりほとんどアマチュアの人たちが描いてるので荒い部分もあるが、 通貨から文化から一から作ってあるだけあってビジュアルは非常に良い。 惜しむらくは、キャラデザをしてた人がもうこの絵を描けないってことくらいか。 ■音楽 100点 確かサントラを持っていたと思いますが、半数くらいは上野さんで、坂本さんはメインテーマだけかもう一曲かそのくらい。 これもまた異世界を強く意識づけるものが多く名曲揃い。 あとは、出会いですかね。 少なくともリアルタイムではなく、最初はDVDあたりだったと思うんで20年前後くらい前ですかね。 ガイナックスアニメでいうとカレカノやフリクリと同時期に見たんじゃないかなぁと。 最初はそこまで好きにならなかったんですが、数年置きに見てたらいつのまにか家にBDが。。。 内容は、誰も宇宙を目指してなかった頃にギリギリ宇宙空間に行けるか行けないか 程度の技術力で宇宙を目指す人たち、といった感じですかね。 情熱を持っているのはごくごく一部でほとんどの人は本気ではない、主人公もそんな一人。 ある日主人公は宗教家の少女に出会って、、、という。 あー、そういえば、見てて気まずくなるシーンがあるんですが、それの作画が確か江川達也さんでしたね。 それは本当にどうでもいいですが、宇宙ものとかSFものとか異世界ものとか考えずに 青春もの、として見ていただくのがいいんじゃないかと。 にしても80年代は本当、冒険してるアニメが多かったなぁ。 [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2019-10-09 23:19:50) |
5. おおかみこどもの雨と雪
《ネタバレ》 評価が分かれる映画、というよりは、自分の中でどう評価していいかわからない映画。 自分が結婚した相手は狼男で、でもすぐに死んでしまって、残された子供は狼男の特性があったため田舎に引っ越すといった感じ。 どう評価したらいいかというのは話ではなく、主人公である「花」の性格であろう。 この人の行動は正直突っ込みどころ満載で、そのせいで話が二転三転するとも言えるし、そうでなかったら下手したら話はすぐ終わるともいえる。 また、この作品はこの主人公花や子供たちによる様々な出来事が、「あるある」ではなく「ないない」として捉えられがちではあるがそれでも「あれ? なんかそこそこは面白いぞ」といった感じで、空気感だけで押し通すおしゃれ日本映画をおもいださせるようなそんな感じはする。 起承転結になってはいないんだけれど、これはやっぱり「日本映画」にはなっているのかなと。 なのでここや他のレビューを見ていてもこの作品の票は割れるのは仕方ないと思います。 見てる側が、好きや嫌いであればいいんですが、どう捉えたらいいかわからない、というケースが多い。 [DVD(邦画)] 7点(2019-07-07 02:06:07) |
6. 俺物語!!
《ネタバレ》 漫画もアニメも視聴済で見ました。 DVDが出てすぐにレンタルしたと思います。 まず、主人公とヒロインの身長差、これはもっと誇張すべきだった。 主人公役の鈴木が186cm、ヒロイン役永野が163cmとあるので23cmだとそこそこの身長差だと思いますが、 漫画では公式で主人公が2m前後、ヒロインは公表されてませんが確実に160cmはないと思いますので 40cm以上は差があるはず。 23cmと40cm以上ではやはりかなり大きいです。 ここをもっと漫画的に誇張しても良かったんじゃないのかなぁと思いました。 というわけで一番のポイントはそこです。 ただ、漫画原作映画としてはかなりよくできていて、 少女漫画原作実写映画によくありがちな、駆け足だけして何も残らないという展開は捨てて、 漫画で言うと初期の初期の、二人が付き合うまでに絞ったところは大正解です。 漫画原作映画は、このくらいの思い切りの良さはあっていいと思うよ! というわけで万人受けする映画ではないのですが、 鈴木亮平の相変わらずの怪演もあって、彼を見るだけでも満足できる映画です。 好きだー! [DVD(邦画)] 7点(2019-06-12 22:59:34) |