81. バベル
この監督得意の時間軸をずらした展開が今回も見事炸裂しています。4つの異なる場所で起こっている出来事を同時進行で描いていくんですが、え~この後一体どうなるんだ?っていういいところで違う場所に飛んだりするので気が抜けません。そしてまた忘れた頃に戻ってきたりして、おお!そんな大変な事になっていたんだぁ、と驚かされたり。ほんとに目まぐるしく行ったり来たりなんだけど凄いまとまっていて、最後まで緊張感が途切れなかったので良かったです。 それにしても、なんてスケール感のある画を撮れる監督なんだろうと思った。崖の上からライフルでバスを狙う少年の構図や、バベルの塔の如くビルが聳え立つ東京の夜景、などなど。カンヌ映画祭監督賞受賞も納得。 あと、話題の菊池凛子さんですが、たしかに存在感はありました。出演者の中でも1番ではないでしょうか。ちょっと反則的な目立ち方もありましたけどね。 ただ、そのキャラクター自体にはあまり共感できず、別に必要のないキャラに見えたのが残念です。 [試写会(字幕)] 7点(2007-04-14 22:09:52) |
82. パッチギ!
青春映画ならではのパワーというか熱気が画面から溢れ出てきそうな映画でした。暴力描写の過激さは賛否両論みたいですが、ワタシは井筒監督らしくて良いと思いました。朝鮮高校と東高との抗争は凄い激しさで、キャラクター全員から気合が感じられました。これはもう「仁義なき戦い京都死闘編」という感じですか?(笑)暴力も愛も悲劇も事実も、徹底的にしっかりと描くことでリアリティが生まれるわけだから、そういう意味ではかなり引き込まれました。あと、全編に流れる「イムジン河」の使い方がうまいなぁと思いました。 [映画館(邦画)] 7点(2006-03-03 23:27:35) |
83. ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ
脚本に無理があると思いました。いいかげんこういう安易なドンデン返しは止めて欲しいものです。 [DVD(字幕)] 1点(2006-02-27 22:53:41) |
84. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 どっかで見たことあるようなストーリーだった。皆言ってますが、たしかに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に近い感じですね。でも、この手の映画ってずるいですよ。失敗しても何回でも過去に戻れるんじゃん。ゲームと同じですね。クリアするまで何回でもやり直せばいい。ただ、納得いかないのはこの主人公の選んだエンディング。たしかに、切なくていい終わり方だとは思いますが、ワタシなら違うな。まず、ケイリーの父親に誘われても、地下室へは行かない。郵便ポストに爆弾も仕掛けない。そうすれば何も悲劇が起きず、平穏な人生になったんじゃないのか?まあ、映画としてはつまらないですけどね(笑) [DVD(字幕)] 3点(2005-12-02 23:24:44)(良:1票) |
85. 花嫁はギャングスター
冒頭でヒロインが刀持って格好良く登場していきなり暴れまわってたので、これはてっきりアクション映画なのかと思っていたら、急にベタなシチュエーションコメディへと変貌してしまって興ざめでした。いや、コメディというにはあまりに笑えませんでしたが・・・。また、ヒロインの演技が下手すぎだし、キャラクターにも全然魅力を感じませんでした。ストーリーにも山場が少なく、途中で飽きてきました。もう何もかもが中途半端な感じ。 [DVD(字幕)] 1点(2005-11-24 23:49:40) |