1. パッチギ!
《ネタバレ》 世間が北朝鮮問題でゆれる今、この映画を作った井筒監督はすごい。在日の人たちの思いを真正面から捉え、予想以上に深く考えさせられる映画だった。特に葬式の場で「お前らは何にも知らん」と彼らの思いが語られるシーンは身につまされた。しかし、映画全般はあくまでも痛快な、私的には気持ちのいい「恋愛」映画だった。トレーラーで「日本版ロミオとジュリエット」なんてうたってたけどなるほど納得。でも気持ちのいいラストシーンだったのでなおよかった。ひたすらアツイ映画だけど、素直にこっちも熱くなれたのでこの点で。 [DVD(邦画)] 9点(2006-09-09 10:10:52)(良:1票) |
2. ハウルの動く城
《ネタバレ》 宮崎作品は『紅の豚』から欠かさず映画館で見ていますが、『もののけ姫』や『千と千尋』は初見で素直に感動できなかった。その後DVDで何度も見て面白さが増してきたのだが、今回の『ハウル』は違った。面白い!皆様のレビューに書かれていることもなんのその。一番気になってたハウル役のキムタク、これが実にいい。特に髪の色が変わってあたふたするところなんか最高。そして何よりマルクルが爺さんに変身して一言「待たれよ」、この作品で一番のツボでした。ストーリーの粗探しをすればあれこれありますが、そんなことよりもこの映画にかけられた魔法に素直に酔いしれていたい。宮崎作品は日本よりヨーロッパを舞台にしたほうがしっくりくるのはわたしだけ?と皆様にお聞きしつつこの点で。 9点(2005-02-11 14:01:27) |
3. パルプ・フィクション
オープニングからぶっ飛びまくりで音楽もサイコー。Tシャツと半ズボンの二人が颯爽と店を後にするラストもむちゃくちゃかっこいいし、タランティーノってホント面白いセンスしてるなあって感心してしまう。逆にブルースウィリスが浮いちゃってる感じがしないでもない。洋画で一番ハマッた作品なので、文句なし満点。 10点(2004-02-12 22:01:38) |
4. バトル・ロワイアルⅡ 【鎮魂歌】レクイエム
前作にかなりはまったクチなので、続編が見れただけで結構うれしいって感じなのだが・・・。こんな僕のような人にのみ向けられた感の強い映画だった。BR法、首輪、3日間、三村のおじさん、などなど前作を意識しすぎなとこがこの映画をいびつにしてしまっている。今回に関しては七原、キタノシオリ、リキの3人に視点を絞って見せたほうがいい感じになったように思う。生徒たちは戦争の犠牲者らしく、ほんとばたばた死んじゃっても仕方ないとこだろう。映画のできには不満が残るが、テロと戦争をここまで真正面に描いたことにはやはり敬意を払いたい。役者陣の中ではやっぱり前田愛が良かった。ブレイクを望みつつこの点を。 7点(2004-01-02 17:53:38)(良:1票) |
5. バトル・ロワイアル
原作を先に読んだ人には物足りなく感じるのも十分わかるのだが(私は後で読みました)、映画として十分に楽しめた。ここまでやってくれると青臭いせりふや演技も新鮮で悪くない。新しさと古臭さが奇妙に溶け合った実に日本映画って感じ。 9点(2003-11-30 19:32:03) |