1. 八犬伝
《ネタバレ》 中学の頃に南総里見八犬伝の原文を読もうと試みた(当然挫折した)程度には八犬伝好きな人間です。本作がいわゆる「正典」ではなく山田風太郎の小説がベースだとは知らずに鑑賞しました。 なので「あれ?いくら端折ってるとはいえこんな展開だったっけ?馬琴本人が出てるのに原作捻じ曲げてない??」となることが何度かありました。 八犬士達は美形揃いで並べば華やかではあったけど、似たようなビジュアルであまり特徴が感じられず、これなら昔の八犬伝の方が個性豊かで楽しかったなあ。最低でも犬江親兵衛は子どもにしてくれればわかりやすかったのに。 犬士達が持つ珠の字の意味を解説しないのも釈然としなかった。この珠こそが八犬士の個性を表しているのに。 本作においては「実」の部分が重要で「虚」の部分はお飾りにしか過ぎないということか。 一方、「実」のパートはなかなか見応えがありました。 馬琴と北斎の毎度のやり取りは楽しいし、鶴屋南北との問答は現代の創作ものにも通ずる真理を突いていると思いました。 印象的だったのは妻の最期。ずっと夫に悪態をついていたけれど、夫と嫁がつきっきりでいることはやはり許せなかったのかと想像するとゾワッとした。 全体的には、楽しみにしていた八犬伝の物語パートに少なからずがっかりしたので評価は低めです。 「虚」と「実」が連動してうまいこと絡み合っていたらもう少し引き込まれたのでしょうが、そういう感じにも見えずちょっと残念でした。 [映画館(邦画)] 6点(2024-11-07 22:02:54) |
2. バンクーバーの朝日
「こんな歴史がありました」っていうお話。NHKの朝ドラとか好きな人なら好きかも。 ていうかこれ1800円も払う価値あるのかしらね?映画らしい華やかさとか情熱とか、作り手の意欲が全く伝わってこないんだけど。セットだけはがんばってたけど、所詮「セット」だし。 比較対象がおかしいかもしれないけれど、10年くらい前に見た反町隆史が杉原千畝をやってた2時間ドラマの方がよっぽど印象深かった。 [映画館(邦画)] 5点(2015-01-03 02:39:56) |
3. パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
《ネタバレ》 いちいち話をややこしくするウザい2人と、映るだけで不快になるダッチマンの乗組員のような気持ちの悪いキャラクターが一掃されただけで今作は評価できる。まぁ、これから新たなウザキャラが沸くシリーズに突入するんでしょうが。 今回出てきた「人間ではない」キャラは人魚なわけですが、とても美しいのに怖いっていうのが恐怖感が煽られて良いですね。といってもやっぱり人魚が出た後くらいからは3すくみ4すくみのめんどくさい展開。最初と最後(と真ん中の船)だけ出てきたスペイン軍って必要?このシリーズこればっか。 でも次回作あるならジャックとアンジェリカのもっと濃厚な絡みをお願いします。 [映画館(吹替)] 6点(2011-06-11 22:42:44) |
4. パブリック・エネミーズ
この監督の作品は他に『コラテラル』しか観たことないけど、どうも私は相性が良くないようです。 『コラテラル』のトム・クルーズ同様主役にジョニー・デップを起用する理由がわからない。セットとか衣装とかものすごくお金使ってそうだけど、ギャング映画ならではのドンパチも時々あるんだけど、深みのあるヒューマンドラマでもなく、飛びぬけたエンターテインメントでもなく。最初から最後までもったいないくらい退屈でした。 [映画館(字幕)] 5点(2010-01-15 23:54:05) |
5. パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
《ネタバレ》 前作でがっかり感の洗礼を受けたのとひとまずお話が完結したというわけで、前作よりは甘めの評価です。それにしても長かった。化かし化かされのせめぎ合いが延々と続くわけですが、最終的にあのラストに着地するなら、東インド会社のなんとか卿とかシンガポールの海賊長とかの存在意義は何だったんだろう。海賊長の評議会とやらの場面なんて、キース・リチャーズを出すためだけに挿入されたって感じ。話を続けるために無理矢理こじらせているのが見え見えです。ジャック・スパロウのキャラクターを存続させるために作られたような2作目・3作目な訳ですが、そのアクの強さにも前作で既に飽きてしまいました。3時間も劇場に拘束しなくても『Mr.ビーン』みたいにTVシリーズにしてくれればいいのに。 [映画館(字幕)] 5点(2007-05-27 11:11:49) |
6. パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
《ネタバレ》 オールナイトイベントで1・2作連続で観たのですが、並べて観ると1作目は起承転結がはっきりした娯楽作品なのがわかります。それに比べ今作は、午前3時半という非常に中途半端な時刻までかけて観るべき作品だったのか・・・私はドタバタコメディ映画を観に行ったつもりはないのだけれど。よく少年ジャンプとかで人気が出てくると、当初の作者の意図から外れて意味不明な敵キャラを出し始めてどんどん話に辻褄が合わなくなっていったりするじゃないですか。過度な期待は禁物と心得ていたつもりでしたが、いかんせんがっかり感が大きすぎました。こんな映画の宣伝のために日本まで呼ばれたジョニーとオーランドが気の毒。 [映画館(字幕)] 3点(2006-07-15 05:00:28) |
7. ハウルの動く城
《ネタバレ》 動くお城のユニークさや背景の美しさはジブリの独壇場(これがダメならもはやジブリ足り得ない)。しかし前作でもそうだったが、細かい部分が作りこまれていないのにはがっかりした。ソフィーとハウルの心の通い合いが伝わってこないから、ソフィーが若返っていく過程が不自然だし、魔法使いの意思一つで戦争が動かされるなんて、いくらファンタジーでも現実逃避にもほどがある。宮崎駿も歳には勝てないのだろうか。それとも私の心が荒んでしまったのだろうか。ほんの十数年遡れば、夢と希望に満ち、力強さに溢れた世界にどっぷり浸かっていた私がいた。ジブリがブランド化するのと反比例するように、彼らの次回作に対する期待が薄れていくのが現在の私である。私は宮崎氏に陳腐なラブストーリーなんか期待していないのだが…。 6点(2004-11-24 13:26:46) |
8. 裸のマハ
ペネロペが出てるってだけで劇場まで足を運んだ愚か者。貴族社会って豪華で優雅。映画の中の貴族たち以上に観ているこっちが退屈でした。美術に詳しい人なら楽しめるんでしょうか。 2点(2004-03-30 23:12:58) |
9. ハリー・ポッターと秘密の部屋
ポスターにもなったキャラクターがまるでストーリーに関わってこないし、子供に演技力を求めたくないのですが憎まれ役のマルフォイ君など子供が演ずるには限界がありそうだし、主役3人ばかり先生たちに可愛がられるという描写は教育問題的にどーなのよ?とかつまらないところにいちゃもんを付けたくなるのは、やっぱり映画全体にまとまりがないからだと思います。ピーター・ジャクソンの「指輪物語」に対する惜しみない愛情が、クリス・コロンバスには感じられない。だから「ロード・オブ・ザ・リング」のように、本編だけ観て足りない部分は原作を読んで探求しようと思う気持ちが湧かないのです。完全に原作ファンのためのお祭り映画で、原作を読んでいない者に対して不親切だなあと感じました。 4点(2004-02-19 13:08:22) |
10. ハリウッド的殺人事件
ハリウッド行ったことないし、ラップってよく知らんし、ハリソンビール腹だし、やっぱりジョシュ・ハートネットの良さがわかんないし、なんなんだよもう。踊る大捜査線をハリウッドで上映したらこんな感じなのか? 2点(2004-02-14 01:51:20)(良:1票) |
11. バースデイ・ガール
想像していたお話と随分違っていたが、思ったより楽しかった。でも出演者の誰一人ロシア人に見えなかった。ニコールは案外B級映画お似合いかも。ところで映画の内容と全く関係ないが、この作品を観たとき隣に座ったバカップル!40席ばかりの小さな館内で本編が始まってもずーっといちゃいちゃ、ゴソゴソ。映画上映中に赤の他人に「やかましい!」なんて言ったの、後にも先にもこれだけです。皆さん、最低限の鑑賞マナーは守りましょう。 6点(2004-02-03 14:13:11) |
12. ハリー・ポッターと賢者の石
原作を読んでいないのですが、これを観て原作を読もうという気にはなりませんでした。映画は良くできていたと思うし、世界観も嫌いではありません。原作ファンの方には申し訳ないですが、私はストーリーそのものに魅力を感じませんでした。子供が主人公という時点で所詮子供向け映画です。 5点(2003-11-26 12:44:08) |
13. パール・ハーバー
史実云々以前の問題。最初の20分で飽きたのに最後まで見た自分に点数あげたい気分。ジョシュ・ハートネットそんなにいいか・・・? 0点(2003-11-26 11:38:30) |
14. パコダテ人
好きだけどなぁこれ。可愛らしいじゃないですか。邦画のファンタジーってちょっと珍しい。小さな小さな作品ですが、北海道の人々の夢が詰まっていると思うんです。内容だって意外としっかりしている。面白いかどうか、人気があるかどうかじゃ推し量れないチャレンジ精神を評価したい。 8点(2003-11-25 15:25:31) |
15. バッファロー'66
嘘みたいなバディのハリウッド女優の中で、クリスティーナ・リッチの体型はリアリティがあります。可愛いと思うんだけどなぁ。ギャロとリッチのキャラクターだけで愛すべき作品です。 7点(2003-11-21 08:50:47) |
16. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
言いたいことは色々ありますが、なんだかんだ言っても好きです。続編はいらない。敢えて作るなら悪役のジョニーが見てみたい。 8点(2003-11-20 14:37:35) |
17. 8人の女たち
チャーミングでスウィートでちょっぴりスパイシー。街角のお菓子屋さんで、上品なマダムから8個の宝石みたいなチョコレートを「ボナペチ!」と差し出されたような、そんな気分にさせてくれる作品でした。もし舞台化したら日本でもはまり役の女優さんがいそう。 8点(2003-11-20 12:51:15) |