1. バタフライ・エフェクト2
《ネタバレ》 続編でここまでひどくなったのはブレアウィッチ以来。あんな切ない(映画版)物語を、たんなるポルノ作品に貶めたスタッフの罪は重い。 [DVD(字幕)] 1点(2008-03-08 17:27:01) |
2. バンテージ・ポイント
《ネタバレ》 最近ではアモーレス・ペロスとかクラッシュとか、赤の他人が同じ場所に居合わせたことで、無意識にお互いの運命が絡み合っていく…。まぁよくある話ではあるが、これだけサスペンスフルなのはなかったのでは?新鮮でよかったですよ(ゲームの街を思い出した。これゲームにしたら面白そう)。ハンス・ジマーっぽい音楽も聴けたし効果音等の音響も○。クライマックスへの結び方もカタルシスあったし楽しめました。ただ、同じ時間を共有しあうという意味で、同じシーンを何度も見せられるところがウザく感じる人も出てくるでしょう。あと工夫のないカーチェイス長すぎ。不満点はそこくらいかな。それにしてもウィテカーさん、あんなに決定的瞬間撮りまくりだったら、ピューリッツァー賞モノですよ。 [映画館(字幕)] 7点(2008-03-08 17:19:05) |
3. バベル
《ネタバレ》 帰ったらすぐアモーレス・ぺロスが見たくなった。そう思ってしまうほどこの作品、なんもかんもが汚すぎる。アモーレスみたいな、悲壮感の中にある美しさというのが感じられず、ただただ汚さばっかりが印象に残った。寄りすぎの役者の顔、チエコのおっぴろげ(孤独感を出そうってのは分かるけどさぁ)にチエコのブサイク友人(チエコの男を横取りできるっていう説得力ナシ)、てんかんになりそうなディスコと本当に気持ち悪くなった。悲劇的結末を迎えるモロッコ親子とかは物凄く好きだったんだけど、日本の描写は違和感ありすぎ(必要ないとはいわない)。DVDの売り上げも観客動員も大きな収入源なんだから、もうちょっと日本の文化調査くらいしましょうや。なんですか、ゲーセンの筐体でPS2のコントローラ握ってるってのは。。。ガエルガルシアベルナルが銃を隠し持ってたのとか、チエコが刑事に渡した手紙といった伏線をほったらかしにするのも俺的には×。観客に下駄預けすぎでしょ。テーマが良くてそれが伝わってくる脚本だったのに、まったくもって惜しいなぁと思うです。 [映画館(字幕)] 6点(2007-04-30 00:21:04) |
4. ハチミツとクローバー
《ネタバレ》 原作ファンなのでかなりバイアスかかってます。もう森田と真山と山田のイメージがあわなすぎて(見た目だけでなく設定までもが)前半はしんどかった。それもなんとか慣れた中盤からやっと集中。うん、いいじゃない、これはこれで。原作のもっている透明感をうまく表現してる映像は評価できますね。実物としては完全にありえないキャラであるはぐを、蒼井はしっかり消化して自分なりのはぐを演じているし、櫻井も個性ないキャラなのに印象付けようとがんばった。原作では貧乏臭い美大生っていう描写だったのが、映画ではちょっとオサレすぎたのが鼻についたけど、これはこれでアリなんだろうなと。 [DVD(邦画)] 6点(2007-03-16 18:16:15) |
5. パプリカ(2006)
残念な点がふたつ。ひとつは小生が観た映画館はピンが甘くて有名な映画館であったこと。近所だったからそれを知ってて行ったんだが、やっぱボケちゃっててくやしかった。せっかくいい映像なのにね。。。もうひとつはパプリカの声のイメージが林原では合わなかった点。これは主観的な問題なんですけど。『パーフェクト・ブルー』や『妄想代理人』を例に挙げるまでもなく、こういった“キの字”作品やらせたら、今敏の右に出るものはいないので期待通りに良かったです。狂った調子を叫ぶ声優陣も頑張ってた。ピンの甘さが気になったので、早くブルーレイでソフト出してほしいです。ソニーピクチャーだからすぐ出してくれるでしょ。 [映画館(邦画)] 7点(2007-03-10 21:57:50) |
6. 初恋(2006)
《ネタバレ》 グリコ森永、赤報隊、そして三億円事件。やっぱり未解決事件というのは人の興味をそそる何かがありますなぁ。警察関係者(すなわち権力側の人間)が犯人というのは、結構有力な説として今でも語られている。そのそのあたりを巧みに盛り込んだ意欲作であります。上野樹里、石原さとみ、蒼井優と、同年代にはキラ星のごとくいい女優がいるけど、やっぱ宮崎の演技力は他のコより頭2つ分くらい飛び出ている。不良連中の仲間に入ったばかりの頃の不安そうな表情(目で演技しているのは大したもん)、犯行が成功したときにみせる想い人に対する笑顔、どれもこれもぐっと引き込まれるものがありまする。主人公の兄貴やその仲間を描く部分が妙に長くなってダレてしまったのがなんとも残念。あと20分縮めれば名作になったんじゃないかなぁ。小峰麗奈の裸が見られたのはめっけもんでした。 [映画館(邦画)] 6点(2006-06-16 19:11:09) |
7. ハウルの動く城
OVAで十分。2時間近い尺とは思えないテンポの良さ、その線路に乗った動画のすばらしさは目を見張るものがあった。“引越し”で部屋が生まれていくシーンや、火の悪魔がソフィーの髪の毛を食べた後の城の復活シーンは、宮崎動画の面目躍如といったところ。ただ、そこだけしか評価ポイントがない。テンポを優先させたため、犠牲にしたものが多すぎる。火の悪魔に水をぶっかけて、死ななかった理由が“ソフィーだったから”にはあいた口がふさがらず、ハウルが髪の毛の色が変わっただけでスライムになるのも唐突すぎで面食らい。そしてトドメは、ソフィーの呪いの理由が不明確ときたもんだ。絵の動きのよさをマニアに提示するOVAだったら許されるけど、老若男女が観る劇場公開映画とは、とうていいえませんです。 [DVD(字幕)] 4点(2006-01-14 17:53:35) |
8. ハサミ男
《ネタバレ》 絶望的にセンスが感じられない映画。原作がそれなりにしっかりしているから最後まで観られたが、映画としてはもうどうしようもない。暗い照明、自主制作映画以下の特撮&視覚効果、工夫のないカメラアングル。予算がないなら(そのわりに俳優陣は豪華だが)、もうちょっと撮り方に工夫をせいよと。スタッフがこんなにやる気がないのに、麻生久美子が汚れ役(ゲロまみれ)をやらされて痛々しくて見ていられなかった。とにかく原作がそれなりだったからこの点数。 [DVD(字幕)] 3点(2005-11-18 23:47:08) |
9. バットマン ビギンズ
リーアム・ニーソンにマイケル・ケインにモーガン・フリーマンにゲイリー・オールドマンにルドガー・ハウアーかい。をいをい、こんなに濃ゆいオッサンばっか集めやがって、客層どこ狙ってるんだよ!?!?ま、それが異様にうれしい人間がここにいるから、まぁいいんだけど。スポーンだったりデアデビルだったりで、明るく楽しいアメリカーンなヒーローでは“ない”タイプってのは散々ガイシュツなわけだけど、どうも薄っぺらかったんですよ。でもこれは違ったね。すでに何本も映画化されているバットマンという素材だからこそ、練りに練って人物像やら世界観やらを踏襲しつつも再構築している。バットマンとして活躍するところよりも、彼がいかにしてそうなったかを興味深く観られたので、十分合格点でしょう。個人的にはバットモービルが異様にカッコよかった。タイヤのゴムが焼けるようなあの音が未だ耳に焼き付いている。 [映画館(字幕)] 7点(2005-11-14 21:00:08) |
10. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 こういう仕掛けのある恋愛映画なら、思いっきりウェルカムだなぁ。最後の最後に街で再会のところでは、不覚にも号泣しそうになった。切なすぎるよ、セニョリータ……。最後の時空を飛び越えるところ、伏線ナシであれはないだろ。なんだよ、日記じゃなくてもOKなのかよ!?!?!?それさえなければ、9点はいった。ベタないい方だが、タイムマシーンには夢がある。そういった現実不可能なところを映画というものは魅せてくれるわけだ。そういった意味で、映画とタイムマシーンというのは相性がいいんだよね。恋愛映画が嫌いな彼でも、これなら楽しめること間違いナシ!もうほとんど劇場ではやってないだろうけど^^; [映画館(字幕)] 8点(2005-09-05 03:46:03) |
11. ハウス・オブ・ザ・デッド
バカゾンビ映画にも「いいバカゾンビ映画」と「悪いバカゾンビ映画」とがある。悪ノリにもセンスが必要とされており、それが十分に開花しているのが「ブレインデッド」なわけだ。でもセンスがなく、予算もなく(これは当たり前だが)、時流を追おうとすると、こういう作品になる。予算がないからブレットタイムをカメラグルグル回してとりました。でもそれだけ。なんか工夫しろよ。原作のゲーム画面挿入してみました。ぜんぜん効果的に使われてない。凡庸なアイディアが、そのままなんの工夫もなく垂れ流される。苦痛以外の何者でもなかった。こんなのセガが協力しちゃうんだから、セガの中の人のレベルも推して知るべし。バイオハザードやトゥームレイダーがそれなりによかっただけに、余計に怒りが強い。スーパーマリオやストリートファイター時代には戻さないでくれ!! [DVD(字幕)] 1点(2005-09-05 03:38:20)(良:2票) |
12. パッション(2004)
キリスト教を勉強しているか、信者でない限り、この映画は見るべきではないのだと思う。それが分かっていて、借りてしまいました。やっぱり自分には理解不能です(なので5点)。シャマランのサインしかり、ニックが出たアザーズしかり。キリスト教がテーマ(もしくは裏テーマ)にあるものは、うかつに手を出すものではないですね。そのあたり、宣伝する日本のプロモーターも心得るべきだと思うんですけど。。 5点(2005-01-26 04:24:24) |
13. 花とアリス〈劇場版〉
《ネタバレ》 いやー、打ちのめされましたわ。リリィ・シュシュもよかったけど、こうやって穏やかな少年少女を描くのもいいですなぁ。尺が長いこと、無駄に多いカメオ以外、文句ないです、はい。杏ちゃんの先輩とのやりとりのアップ、優ちゃんのバレエシーン、お互いに見せ場があり、お互いによくがんばっていたのが嬉しくてたまらんかった。あと、春の桜のシーン。一人で見てたんだけど思わず“うわーキレイ”と感嘆漏らしました。やっぱワシ、岩井作品好きだわ、言うの恥ずかしいけど。 9点(2004-10-19 22:15:50) |
14. バック・トゥ・ザ・フューチャー
試写会で観て、その内容をままパクって学園祭で上演。とんでもないネタバレをしてしまいました。それくらい素晴らしさを伝えたかったんだよ! 10点(2004-05-10 17:35:22) |
15. ハンテッド(2003)
《ネタバレ》 トミーリーおじさん、がんばってたねー。路面電車追いかけて全力疾走してたとこ、思わず笑ってしまいました。人殺しすぎておかしくなっちゃった役としてデル・トロを持ってきた時点で、この映画は半分成功でしょ。もうあの目!それだけでもモトは取ったような気になったですよ、もう。でもなー。どうしてああいった男対男の対決モノになると、横に女の捜査官がつくかなー。ああいうのがどうもウザいよね。恋愛絡まないなら、女である必然性ないやん!存在感もなかったし。あと、予定調和のようにトミー・リーが普通に勝って、生きてるのがありきたりでイヤだった。それまではデル・トロが簡単に捕まったり、愛人の家に逃げもしないで2階にいたりと予想を裏切ってくれていたので、よけいに……。インソムニア(全然ジャンル違うけど)みたいに、敵も主人公も○○○ほうがよかったんじゃない? 6点(2004-01-05 19:38:54) |
16. バッドボーイズ2バッド
《ネタバレ》 よっぽどアクション好きなヒトでないとツラいね、この映画。だって2時間以上アクションのみなんだもん。終盤の特殊部隊テイストの救出作戦が取ってつけた感が強くなったのが残念だけど、ハイウェイで霊柩車からバカバカ死体落すわ、解剖された死体に手ぇ突っ込むわでああいった、人によってはまゆをひそめてしまうシーンがアクセントになってて、眠くならずに済みました。マーティンのラリってる時も爆笑だったしね。やっぱラブストーリー絡まないと、ブラッカイマー作品は面白いなぁ。こういう金の無駄遣い映画、大好き! ところで、彼らがダン・マリーノから奪ったキャデラックの新車、『マトリロ』でトリとモーフィが乗ったのと同じだよね? たまたまカブっちゃったのかな? 7点(2004-01-05 19:25:49) |
17. ハルク
色々不評をきいていたので、どれくらいダメかと思ったら、そうでもなかった的作品。マルチ画面やカット間を工夫している部分は非常に好感が持てたし、オープニングもカッコよかった。個人的には新鋭兵器が出てきたこともプラス材料。ラプターやコマンチが映画に出てきたのはもしかして初めて? でも、やっぱりハルクの超人っぷりは度を越しているし、何しろ明るい場所での戦闘はCGというよりもうアニメだったし……。TVシリーズを見てきている者には違和感ありすぎなのは否めないよなぁ……。 5点(2003-12-08 18:54:42) |
18. ハリー・ポッターと賢者の石
すまねぇ、観に行ったワシが悪かった。子供ができたら、見せることにするよ。おいハリーの友達、チェスの駒から降りればいいことだろ! 4点(2003-12-03 23:34:37)(笑:1票) |
19. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
カリブの海賊だからか、子供の観る映画ですね。ジョニー以外は、みーんなステレオタイプの役どころ。戦闘、敵の描写、ラブロマンス、なにもかもがありがちのものばかりで、なんの工夫も感じられなかった。見るべきところはジョニーの壊れっぷりのみ。それだけで2時間もつわけないだろ! 3点(2003-12-01 19:13:38) |
20. π(パイ)
イレイザーヘッドを分かりやすくした作品。リンチの“わけわかんないもの作っておけば観た奴が色々考えてくれるだろ”的考えにいいかげん辟易としていた自分にとって、まだ着地点があったこの作品は好印象を与えてくれた。終わりのほうでサスペンスっつうかアクションに転んでしまったのはちょっといただけなかったけど。 6点(2003-11-28 19:57:58) |