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プロフィール
コメント数 79
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/uvoaa/
年齢 43歳
自己紹介 ついに社会人になりました。
しばらくはネット環境がない場所で過ごすので、
なかなか新規レビューを投稿できません。
メールの返事等も遅れることになりますがご容赦下さい。


kobayasi(a)ialab.is.tsukuba.ac.jp
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1.  ハウルの動く城
ナウシカやラピュタといった偉大過ぎる兄がいたために過度な期待をかけられ、険しい運命を余儀なくされた数々の作品達。彼らの弟がまた一人増えようとしている。老若男女大勢の注目が集まる中、宮崎駿監督最新作「ハウルの動く城」の誕生だ。しかし大きな産声と共に姿を現したのは、美しい外見とは裏腹に人間らしい感情を全く持ち合わせていない――まるで『彼』のような――それはそれは奇妙な映画だった。そう、外見は美しいのだ。それこそ震え上がるような美しさである。表情豊かなキャラクター。卓越した映像美。宮崎節全開のファンタジックな世界観と、胸を躍らせる粋な演出。否応無しに涙腺を刺激するワルツのメインテーマ。公開前は不安材料だとばかり思われていたが、見終わってみれば拍手を贈らずにはいられない見事な声優キャスティング。どれもこれも満点だ。これだけ良い素材が揃っていたのに、なぜこうなってしまうんだろう?中身が破綻している。登場人物の行動理念や感情の動き、そしてストーリー展開が余りに荒唐無稽で理解不能なのだ。これは「説明をあまりしない映画」「観客に考えさせる余地を残している映画」という表現で許されるレベルであろうか?俺はこの点において0点を付けざるを得ない。だから俺のこの7点という結論は10点と0点が複雑に入り混じった結果としての7点であり、なかなか良いという意味の7点とは明らかに異なる。よって他のどの7点よりも見る価値のある7点だということは主張しておこう。さて上述した通り、美しい外見を持ちながら心をなくしてしまったこの映画は、自身の登場人物「ハウル」とそっくりだ。俺は彼にどんな態度で接すれば良いのだろう?ソフィーのように理由もなくいつの間にかこの映画を好きになっているなんてことは、俺には有り得ない。ただ、映画の中のハウルは不思議な魅力に溢れ、多くの人々に愛されていた。ならばこの映画もまた多くの人々に愛される存在へと成長するのでは、と考えたくなってしまうのは果たして単なる酔狂なのか?俺はそれを確かめるため、彼の成長をゆっくり見守ろうと思う。そしてこの映画が90歳になる頃、人々の記憶にハウルは残っているのか、それとも忘れ去られているのか。生きている限り、あのカカシのようにずっとこの映画の後を追いかけて行ってみようじゃないか。そんな決心をしてしまう俺は、きっともうハウルの魅力に取り憑かれてしまったのかも知れない。
7点(2004-11-22 10:02:57)(良:3票)
2.  バイオハザード(2001)
原作のゲームをかなりやり込んでいた時期があったので、世界観にすんなり入り込むことができました。マリオといいストIIといい、ゲームの映画化はヤバいのが多かったんで全然期待してなかったけど、意外に面白いじゃないですか。ミラ・ジョヴォヴィッチとかいう早口言葉みたいなおねーさんはキレイでカッコいいし、リッカーのCGもショボくて実写の上をアニメが動いてるみたいなチープさが好きですね。大体ゾンビホラー映画のくせして一番盛り上がるところがレーザービームのシーンっていうのがまた愉快だよね。これで脱出劇のオチとして、ゲームに出て来た謎の四次元ボックスを使って逃げるとかいう話だったらもう10点つけてたんですけど、こんなネタ書いても誰にも分からないのでそろそろ豆腐を食べてカユウマしてこようと思います。
7点(2004-09-03 07:57:57)(笑:3票) (良:1票)
3.  バーティカル・リミット 《ネタバレ》 
評価ひくっ!いやねぇ、それも分かりますよ。そりゃ3人助けるために4人死んで、しかも1人しか助けられなかったってあんまりだろ。しかもアナタ達、ニトログリセリンを背負って高度8,000メートルの雪山登山とか愉快すぎます。んでもってそのニトログリセリンの扱い方のいい加減なこと、お前ら何回こぼしましたか?ドリフやってんじゃないんだから、勘弁してください。現実は爆発したら天パーになるだけじゃ済まないんですよ。でもねぇ、何か好きなんだよなーこういう映画。理屈はさておき、とにかくハラハラドキドキさせてやっから黙って見てな的姿勢やいさぎよし。おう、乗っかってやろうじゃねーか、あぁ乗っかってやるとも。これだからハリウッドは好きだね。いいんですよ。細かいツッコミは無粋!派手な映像で手に汗握る瞬間を楽しもうぜ!バカになるんだバカに!ってワケで、決しておまけではなく7点献上でございます。
7点(2004-09-01 18:39:32)(笑:2票)
4.  ハピネス(1998)
見せるな、んなもんを俺に見せるな!と何度叫びたくなったことでしょう。蛋白質をカメラに映すわ、年配男女が絡むわ、デブ女が誘惑するわ…これらの描写でさえ、映画のほんの一部分です。全編通して観客に迫り来る監督の悪趣味っぷりは目を背けたくなること必至だぜ!でもね、俺は気付いたよ。今現在世間にありふれた映画のほとんどが、いかに偶像的かってことをよ。よく「リアリティ」なんて言葉が映画の評価に使われるけど、本当の意味でのリアリティなんてそこらに転がってる映画ではなかなか見られないと思うんだわ。人間をカッコ良く見せるためにどこかしら手を加える。当然それは悪いことじゃないんだけど、人間のキモい部分から目をそらさずに正面から向き合ったこの作品は、それだけでも価値のあるものなのかもしれない。  …んなワケあるか!!!
6点(2004-04-19 22:01:03)(笑:1票)
5.  花とアリス〈劇場版〉
俺は岩井俊二監督を敬愛してます。彼の作り出す映像に何度酔わされてきたことでしょうか。こんなにも俺の感性を刺激するクリエイターと同じ時代に生きることができたことに、感謝さえしている昨今です。しかし、岩井監督の作品から溢れ出る素晴らしさは岩井監督のチカラだけで成り立っているのかと言えば、そうではないはず。彼には篠田昇カメラマンという良き伴侶がいました。篠田氏は岩井監督のほぼ全ての作品でカメラマンを務めてきました。あの白くノスタルジックな映像の直接の生みの親は篠田氏だったわけです。しかし、そんな彼はもういない。今年の6月、癌により惜しまれながらこの世を去った。俺自身も非常に残念であり、心から冥福を祈っています。さてこうなると、一つの不安が頭をよぎるのです。すなわち、俺が惚れ込んでいたのは監督岩井俊二ではなく、カメラマン篠田昇だったのではないか、という可能性です。もしくは、あの作品群は岩井監督と篠田氏のコンビネーションがあってこその産物だったとしたら。それは岩井監督の次の作品を見れば判断がつくことですが、どちらにしろ篠田氏の撮った映像をもう未来永劫見ることができないと思うと、落胆をあらわにせずにはいれません。「花とアリス」はそんな岩井・篠田コンビの最後の作品となるものです。決して死への悼みからオーバーに叫ぶわけじゃないですが、俺は「花とアリス」は彼らの最高傑作だと思っています。内容に関しては多く語るまい、とにかく一人でも多くの人々に見てもらいたい作品なのです。篠田氏よ、ありがとう。そして安らかに…(2004/10/22更新)
10点(2004-04-19 18:04:22)(良:1票)
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