1. バットマン・フォーエヴァー
前作には強烈な作家性を感じたが、本作は良くも悪くも普通の映画になってしまったという感じ。個人的にはイビツで悪臭を放つ前作の方に惹かれてしまいます。ニコール・キッドマンの美しさとジム・キャリーの芸達者さが際立つ。あと老執事も良かった。それ以外はあんまり印象に残らなかったなあ。あと前作まで音楽を担当したダニー・エルフマンの偉大さを思い知らされました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2021-08-30 00:55:42) |
2. バットマン リターンズ
おそろしく趣味的な作品。前作以上に下品の方向に振り切れている。製作者の心の闇が滲み出ている感じもする。こんな作品なのに名優たちが熱演してくれているのは、やっぱり前作のジャック・ニコルソンに負けじと頑張ったんでしょうね。ほぼ素顔のクリストファー・ウォーケンが一番不気味というか漫画っぽくて笑ってしまう。とても下品な作品だが、ダニー・エルフマンのオーケストラが作品の格を数段上げている。っていうか音楽のおかげでだいぶ間がもっており品格もギリギリ落とさずに済んでいる。個人的には嫌いではないが、高得点はつけられない作品。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2021-08-22 08:59:47) |
3. バットマン(1989)
数十年ぶりに観ました。とにかくジャック・ニコルソンの素晴らしさに尽きる。マイケル・キートンも当時はいまいちな感じがしてたが、今見ると悪くない。ちょっと危うい感じが出てる。キム・ベイシンガーは、当時から老け顔だと思ったけど、ジジイとなってしまった今見てもやっぱり年上に感じるな(笑)。独特の世界観や美術も見事(今見るとしょぼい所があるのは仕方ない)。個人的に何より素晴らしいと思ったのは、ダニー・エルフマンのオーケストラ!音楽が作品の格を数段上げていると感じた。プリンスばかりが言及されるけど、このオーケストラは抜群でしょ!ずいぶん褒めたけど点数がイマイチなのは、その程度の映画ではあると思う。でも好きな作品です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-15 08:07:21) |
4. パラサイト 半地下の家族
韓国映画を見るのは初めてでした。映画としての点数は6点くらいですが、韓国文化や低所得者層の暮らしについての興味深さでプラス1点です。もちろん映画なんでこれが全て正しい描写とは思いませんが。テンポよくダレるところもなくエンタメとしてはとても面白い作品でしたが、富裕側の人物の背景や深みがなかったところに物足りなさを感じました。黒澤明の「天国と地獄」という作品があって、テーマとしては近いと思うんですが、あれは富裕側も魅力的に描かれていた。まだ観てない人がいたらお勧めしたいです。 [地上波(吹替)] 7点(2021-04-13 17:00:17) |
5. パプリカ(2006)
原作既読。率直な感想としては、原作を読んだ時の感動の方が大きかった。それにしても、あの凄まじい原作をよく映像化しようと思ったなあ。わかりにくいところはあるものの、見事に表現されていると感心した。あの原作のアニメ化としては十分に及第点だと思う。あと個人的には、声優陣の演技が凄まじく上手かったが、上手すぎると言うか、感情過多な声優喋りになっていて、ちょっと苦手だった。これくらい映像に力のある作品では、もっとナチュラルな喋り方をして欲しい。 [DVD(邦画)] 7点(2016-09-17 13:45:20) |
6. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
パート1を信奉する者です。冒頭10分くらいのデロリアンが出てくるシーン、あそこが私に取ってはこの映画のクライマックスだった。登場人物の内面(の成長)が描けているという点ではパート2を上回っているが、全体としてトーンダウンは否めないと思った。娯楽作としてとても優れた良い映画だと思うけど、どうしても1作目との比較になるので評価が辛くなるのは仕方ない。あとこのシリーズは音楽が良いですね(主題歌じゃなくてオーケストラのあれ)。あれを聴くとホントワクワクさせられる。 [地上波(字幕)] 6点(2016-03-05 09:48:13) |
7. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
20年ぶりくらいに鑑賞。とにかく非常に面白く、アイデア満載で、エンターテインメントとして極めて優れた作品だと改めて感心した。にも関わらず、かなりの部分を忘れていた。一作目ありきの作品であること、元来三作目と合わせて一つの作品であったことを勘案しても、一つの作品として「弱い」ことは間違いない。それは例えば一作目でジョージがビフを殴ったシーンのような、情緒に訴えかける部分に欠けるのが大きな要因かなと思った。 [地上波(字幕)] 7点(2016-02-27 20:25:43) |
8. バック・トゥ・ザ・フューチャー
初めて観たのは中学2年くらいか。映画ってこんなに面白いんだ!と激しく感動した記憶は今でも鮮明だ。あれから数十年。改めて観ると、ご都合主義的な筋運びや、あまりにあざとい伏線の見せ方など、ほとんどコントの様な感じすらしてしまう。現在はもっと洗練された作品もあるし、今の若い人が、当時の私たちほど感動しなくても、まあそれは仕様のないことだと思った。それでも私に取っては映画の最高峰であることはいささかも揺るぎ無い。おそらく今後も色々な新作映画を観ると思うが、映画にこれほど夢中にさせられることはもう無いんだろうなと思って、哀しみを感じてしまう。同時代に観られて良かった。 [地上波(字幕)] 10点(2016-02-20 14:43:06) |
9. ハウルの動く城
だいぶ前に原作を読んでました。現代のファンタジーとしてはなかなかの良作で面白い作品でした。で、このアニメ版をテレビでやってたので観てみたところ、なんなんだこれはと(笑)。原作をグチャグチャにした上に説明不足で、ストーリーは分かっているのに置いてけぼりにされてしまいました。戦争などオリジナル要素は悪くないと思いましたが。映像は息をのむほどのクオリティーだっただけに、なんだかとても残念な気がしました。あと声優さんの演技も個人的にはイマイチでした。 [地上波(邦画)] 4点(2013-01-06 09:43:17) |
10. 阪急電車 片道15分の奇跡
先に原作を読みました。上手く映像化されていたと思いますが、図書館カップルのエピソードが無くなっていたのが残念。他の方も書いておられますが、安めぐみはミスキャストでしたね。あと軍オタの「ミホちゃん」のシーンだけは、説明臭さが無くなったぶん原作を超えてたのではないかと。 [地上波(邦画)] 7点(2012-06-22 23:43:31) |