1. パリ、ジュテーム
とにかく数が多すぎます。同じ人が撮っているのならそれもいのでしょうけれど、それぞれ別の人が撮っているものだから、当然のこととしてテイストの違う作品ばかり。展開の予測が出来ないので、観る方としては非常に疲れます。パリのいろんな場所での出来事というのが共通なだけで、ちゃんとオチのある話もあるし、ただ日常を描いているだけのもあるしでまとまりがありません。こういうのは総監督(というのがいるのかしら?)がちゃんとまとまりをつけないと、指揮者のいないオーケストラみたいになってしまっています。かろうじて鮮明に思い出されるのは、「おまつり広場」。刺された黒人男性と黒人看護師の物語。5分あまりの時間できちんとまとまりのある作品に仕上がっていると思います。この監督さん(オリヴァー・シュミッツ)は短編のつくりかたを知っている方だと思います。あとは、ビノッシュやドパルデューやファニー・アルダンが出ていたなあと覚えていますが、ストーリーを明確には記憶してません。あと、それぞれの冒頭がパリの夜で始まる作品が多かったので、作品の弁別もとっても悪かったです。再度見直して一話一話味わってみたい気にはなりますが、トータルとしての評価はどうしても低くならざるを得ませんでした。 [DVD(吹替)] 5点(2008-04-05 18:20:44) |
2. バーバレラ
完璧B級作品なんですけど、マズウマっていうか、結構いけてます。時代が古いのでセットとかはちゃちですけど、ジェーン・フォンダがとっても綺麗ですねえ。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-10 09:38:42) |
3. バースデイ・ガール
ニコール・キッドマン使ってこれしか撮れないのかみたいな感じ。ありがちなストーリーだけど、俳優さんはセオリーどおり演じてしかも好演なのに、なぜか面白くないんです。 [映画館(吹替)] 2点(2007-11-25 17:33:27) |
4. パンチドランク・ラブ
わたしにはこの作品の楽しみ方がよくわかりませんでした。エミリー・ワトソンは、「恋のエチュード」「ライフ・イズ・コメディ ! ピーター・セラーズの愛し方」のように、風変わりな(あるいはハチャメチャな)天才の相手を演じたら最高だと思うのですが、この作品のお相手は、ハチャメチャだけど天才じゃなかったからだめだったのかなあ(笑 [DVD(吹替)] 3点(2007-11-04 12:41:59) |
5. ハート・オブ・ウーマン
男女を問わず、人の気持ちがわかると優しくなれるものなのです。 女性の心の声が聞こえるようになって、メル・ギブソンが次第に優しくなっていく姿がうまく描かれてますし、ヘレン・ハントがかっこいぃ~~~ [映画館(吹替)] 7点(2007-10-21 14:11:54) |
6. バベットの晩餐会
《ネタバレ》 全体的に絵画的な色調が美しい作品。バベットが登場するまでの30分間位は退屈ですが、その後は次第に画面に引きつけられて晩餐の準備からは目が離せなくなります。料理好きとしては本当に素晴らしい料理から晩餐会のシーンでした。最初は料理を敬遠しながらも、将軍の評価もあり、次第に料理に魅せられていく村人と同じ感覚で鑑賞している自分がいました。残念なことに私は典型的な日本人。神の領域の会話になると(最後のシーンもそうです)今ひとつ意味がわからなくて残念でした。この点数は私の神への理解の乏しさも反映していますので、ほんとはこれより言い点数の作品だと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2006-06-03 19:12:42) |
7. 8人の女たち
《ネタバレ》 色鮮やかな色調に仕上げられた作品というのが第一印象です。間違いなくコメディの予感。金糸で縁取られた真っ赤なリボンのかかった、緑色の包装のクリスマスプレゼントを開くときのワクワク感がありました。で、ほんとに楽しい豪華絢爛なコメディでした。素人ダンスもコメディにピッタリで楽しい。大女優さんたちが集まってクリスマス会をやってるのをのぞき見してるようないい感じ。なのに、最後パパが自殺してからの10分間位が不可解。自殺した後も、きっとコメディならではの楽しい落ちがあるはずと期待してたのに。これってコメディじゃなかったの。ダニエル・ダリューの歌は悲しくて(かなり上手)、そのまま女8人手をつないで静かなエンディング。エンドタイトルのBGMももの悲しい。コメディのまま終わらせてもらったらよかったのになあ。 [DVD(吹替)] 7点(2006-05-20 22:57:36) |
8. バージニア・ウルフなんかこわくない
《ネタバレ》 4人の俳優が4人とも素晴らしい演技を見せてくれる作品です。エリザベス・テーラーは、この作品を撮影したときはまだ三十代前半だったと聞きます。この一作でそれまでのイメージを180度転換させた、それも大成功のうちに。たいした女優さんですね。オープニングシーンの歩き方からきっちり決まってますもの。バートンの、押さえ込んだ激しさが時々噴出する演技も光ります。この作品は何度も見ていますが、観るたびにGeorgeとMarthaの悲しみが少しずつ理解できるように感じます。未だになぜバーチャルで育てた子供を、Georgeが殺してしまわないといけないか、それはわかりませんが、そのうち理解できると思います。本作品には満点をつけました。俳優の演技に対しての満点です。ところで、原題のなかの"Virginia Woolf"は、狼"wolf"ではなくて、作家のヴァージニア・ウルフですよねえ。「バージニア・ウルフなんかこわくない」ってどういう意味になるのでしょうか。西洋人はこういう言い回しが当たり前で理解できるのかなあ。 [DVD(字幕)] 10点(2006-05-07 18:38:19) |