1. パンズ・ラビリンス
《ネタバレ》 ストーリーも非常に良い、作りも非常に丁寧で好感がもてる。しかしラストで全てが台無し。どっちとも解釈できるラストであり、完全に鑑賞者に投げっぱなし。それも悪くはないのだが、そのせいで悲劇と感じるべきか、ファンタジーと感じるべきか、夢ばかり見てんなよという教訓と感じるべきが、さっぱり分からず悶々とさせられた作品だ。でも、そのときふとタイトルを思い替えしてみた。『パンの迷宮』。そう、私自身がパンの迷宮に迷い込んでしまってることに気づいた。同時にパンのニヤリとした顔が思い浮かんだ。してやられましたね。見事鑑賞者にまで迷宮に迷い込ませるパンのマジック。製作者に脱帽です。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-09-01 12:31:26) |