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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ハート・ロッカー 《ネタバレ》 
ひと癖もふた癖もある映画だ。突き放して、結論を観客に想像させるタイプの映画で、好みが分かれそう。その手法は、さほど成功しているとは思えない。理由はいろいろあるが、主人公の感情が読めないことが大きいと思う。冒頭場面、3人の爆弾処理兵があまりにビビっているので笑ってしまった。爆弾処理兵たるもの常に冷静であるべきで、実際にそうだと思う。周囲に民間人がうじゃうじゃいるのに、警告もせず、避難・警戒線も張らず、X線透視カメラも無し。予想通り爆破したが、あんなに遠くで爆発したのにまさかの死亡はあ然。肉屋の携帯との関わりは不明のまま。次に芋蔓式の爆弾がでてきたけど、何のためのものなのか?米軍車が偶然にあの上を通るのを願うのか?万事この調子。どれも説明不足な上に、各挿話の結論が放りっぱなしだ。転機となったベッカム少年の挿話を例にとっても、何故少年をそんなに気にするのか。ベッカムそっくりさんの正体は?ベッカムのいた露天商の主に何故通訳をつけて質問しないの?人間爆弾のことを上に報告して、チームで調査すればいいのに、何故単独でベッカム家に乗り込んでいくの?何故おばさんにやられっぱなしだったの?ベッカムに再会出来て何故あんなによそよそしいの?など、すっきりしないこと甚だしい。「任務あけまであと何日」としつこく字幕を出しながら、その日を描かない。わざと難解にしているようにも思えるくらい。だから、いつまで経っても映画の方向性が見えてこない。戦争の狂気を描きたいのか、悲惨さを描きたいのか、主人公の英雄ぶりを描きたいのか、成長を描きたいのか、戦場での兵士心理を描きたいのか、友情を描きたいのか、イラクでの現状を知ってもらいたいのか。緊張感だけは伝わってくるが、手ブレカメラの多用は目に余る。主題が「戦争は麻薬だ」ということは序文にある通り。となれば、最後の場面の説明としては、「帰国して日常生活に戻ったものの、妻との会話は通じず、かえって孤独は増し、無力感に苛まれていったが、やがて召集通知が届き、主人公な嬉々として戦場に戻っていった」ということになる。この人、特に成長してないと思う。戦場でしか生きられなくなった自分を再確認したということ。それを戦争の悲劇の一面として描いた作品。戦争は兵士の精神を蝕む。
[DVD(字幕)] 7点(2012-12-20 05:52:48)
2.  ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 《ネタバレ》 
美術的なセンスは優れているのだが、演出に問題があるのでのめりこめない。例えば幽霊が何度も出現するが、ストーリーとは無関係で、集中力を削ぐ結果となっている。二つの出来事のつなぎや感情のながれもうまく処理できていない。鳥獣バックビークは処刑されるところをハリーとハーマイオニーに助けてもらい、その後二人を人狼から救うのだが、バックビークには何の感情も表われない。両者に友情が生まれないのだ。もっと感動的に演出できるはずだ。代わりにハリーがバックビークに乗って飛翔する場面が感動的な演出で表現されているが、ハリーは日常的に杖で空を飛んでいるので観る側にさほどの感興は湧かない。ハリーの味方であったはず先生の正体が人狼で、月を見て変身しハリーを襲うのだが、翌日はもとの先生の姿に戻って通常通り親しく会話をしている。この不自然さはいかんともしがたい。ハーマイオニーが突然悪童ドラコを殴る場面があるが、殴る理由はあとにならないと分からない。わかりやすく伝える努力をしてほしい。題名が「アズガバンの囚人」なのに、アズガバンの牢獄の描写が一切ないのも不満だ。恐怖の番人「吸魂鬼」の目をかいくぐって、どうやって脱獄したのかミステリーで、それを知りたいのに、完全にスルーされてしまっている。冒頭、ハリーが人間界で使ってはいけない魔法を使っても処罰されず、その理由も明確に提示されない。メインの主題は冤罪で幽閉されていたシリウスの無実が判明するということなのに、その大団円の場面がない。ネズミ男の正体もはっきしないまま、行方不明で終わる中途半端さ。このように演出が拙劣で、この監督は「魅せる」才能に恵まれていない。◆ハーマイオニーが持つタイムトラベル時計で事件が解決されるが、これが最大の問題点だ。まず彼女がどういう経緯で入手したのかが描かれていない。何度も過去に戻って、やり直しが効くというのであれば、どんな問題でも解決できてしまう。死人だって生き返らすことができるだろう。間違いないなく、賢者の石に匹敵する重要アイテムだ。大変危険でもあり、魔法学校の生徒が持っているのがおかしい。ファンタジーであっても軽々しく登場させてはいけない類のもので、これを登場させたせいで底の浅い世界観にしか見えなくなってしまっった。
[DVD(字幕)] 5点(2012-11-19 17:05:23)(良:1票)
3.  母なる証明 《ネタバレ》 
 母性が理性に勝ったという映画。それだけではなく、きれいごとでは済まされない母性の本質をえぐり出した問題作。世に氾濫する勧善懲悪の御都合主義映画などとは無縁。「母の愛は永遠」などと考える楽観主義者にビンタを食らわせるような衝撃があり、実に見ごたえがある。単純にサスペンスとしてみても面白い。知恵遅れの息子が殺人の冤罪、ど素人の母親が探偵役で、容疑者が次々に登場、遂に真相にたどり着くが、そこには悲劇が待っていた。どんでん返しの妙があります。しかしこの作品の主題は母性。正直母親は怖いと思いました。愛は盲目の箴言の通り、母にとっては知的障害の子供はどうしても過保護になりがちで、自分と同一化してしまう傾向にある。自分が辛くなったときには殺してしまおうと考える。これが心中未遂。息子の冤罪を晴らすためには、全てをなげうって一心不乱に邁進する、その姿には心打たれる。息子が真犯人だと判った瞬間、逆上して目撃者を撲殺し、証拠隠滅の放火までする。総て母性のなせる業、愛こそは全て、善も悪も超えている。しかし因果応報の理あり。息子が心中未遂事件を思い出して、「母が僕を殺そうとした」と復讐される。息子が焼け跡から針道具を回収してきて、罪の意識が決して逃れることがないことが暗示される。母と子の関係が一生消えることがないのと同様、罪の意識は永遠に母親を苛む。そして真犯人にされた無実の男との対面。男は息子と相似で、軽い知的障害がある。しかし母親はいない。そのことに涙するのは、男はこの先、誰の愛も受けられれず、殺人の汚名を着て生きていかなければならないことを知っているから。この男への罪の意識も重い。これから二重、三重の苦しみが待っているが、母として息子のために生きていかなければならない。夕日の中の踊りは、苦しくとも、明日に向かって生きる勇気を振り絞る決意の表れだろう。◆警察の杜撰すぎる捜査や堕落しすぎている弁護士など、リアリティに欠ける部分があるのは惜しい。「ゴルフボールだけで逮捕」はありえない。伏線の回収は見事でした。息子はバカと言われたら暴力で立ち向かうように躾られていた。被害者は常日頃から鼻血を出しやすい体質。屋上に置かれた死体の謎。廃品回収の人は善い人。ゴルフクラブの血というミスリードもナイスショット。息子の悪友の容疑者から捜査協力者への転換なども見事、映画の勘所を心得ている監督です。
[DVD(字幕)] 8点(2012-09-10 18:20:29)
4.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 
いきなり流血する少女のアップで始まり、テープが逆回転。全編、観客にショックを与えようという意図に満ちる。”意欲的”な作品で好感は持てるが、グロ・痛いシーンが多いのには辟易。大尉の父は将軍で、亡くなるとき懐中時計を壊して息子に”死の時刻”を遺す。大尉は父に憧れて軍人になった。懐中時計の逸話を無い事にするのは他人に弱い部分を見せたくないから。息子に対する執着は異様。臨月の妻に長旅させて自分の元で産ます、出産前から男の子と決めてかかる、医者には万が一の時には赤ん坊の命を優先せよと厳命。軍人の血統を継承させたい宿願があり、死期が近いのを本能で察している。洞察力に優れ、敵に対して情け容赦無い。完璧な軍人になりきろうとするあまり、彼にとって現実はファンタジーでしかない。大尉には現実がファンタジー、少女にはファンタジーが現実。両者は全く違うように見えるが、合わせ鏡のような関係。不幸の国にあるという摘んだ人に永遠の命を授ける奇跡の薔薇は、毒棘があるせいで誰にも摘まれない。少女が胎内の弟に語り聞かせる寓話だが、これには弟に摘み取ってもらいたいという願いが込められている。少女も自分の死を察している。ラストで、現実主義の大尉は閉じた迷宮の扉を難なく突破できたが、その先には死が待っていた。少女は死んで無垢の血を流すことで、魂が魔法の国に帰還できた。両者は常に対比して描かれる。全てを少女の幻想と決めつける事はできない。父を亡くし、継父とはそりが合わないが、母には愛され、経済的に恵まれ、戦争の悲惨さは知らない。彼女の幻想は戦闘の前から始まっている。現実逃避するほどのトラウマがない。泥で汚れた服、魔法の根っこ、チョークは実在するし、病気の母親は医者が首を傾げる程回復したし、チョークドア無しでどうやって壁を破り赤ん坊を横奪できたのか。それに現実逃避の幻想なら甘美で自分に都合のよいものと決まっている。魂の開放のためには死のイニシエーション=継父の銃弾が必要だったとの解釈も可能だろう。この場合継父はユダで、キリストの復活には不可欠の存在。どこまで現実か、ファンタジーか。作り手のそのあたりの匙加減、曖昧さ加減は絶妙。彼女がこの世に残したという”印し”を見つけたいものです。葡萄を食べたのは、まだこの世に残りたいという未練があったから。母が死んで未練は消えた。「手目坊主」そっくりお化けが出てきてびっくり。
[DVD(字幕)] 7点(2012-08-10 12:35:23)
5.  パッセンジャーズ 《ネタバレ》 
死者100人以上の大きな飛行機事故発生。生存者はわずか。 災害専門セラピストのクレアが抜擢され、生存者の心のケアにあたる。謎の生存者エレック。事故後なのに清々しい気分と言うし裸だし。クレアの姉のことを知っていて、バス事故に遭いそうと予言。クレアは、目撃証言から墜落原因が飛行機の欠陥であり、それを隠蔽しようとする会社の工作に気付いてゆく。賢くて正義感の強い美女カウンセラーが超能力者の協力を得て、事件の真相を暴いてゆく痛快な物語。とおもいきや、クレアは自分に自信がなく、セラピーで主導件を握れず、他の患者の前で薬を話するなど失格モード。姉との問題も抱えている。ストーカーのようにつきまとい、疑似自殺行為を繰り返すエレックと簡単に倫理規定に反した関係になってしまう。愚かな女だ。サスペンスからB級恋愛映画モードへ。途中次々と奇妙な人物が、奇妙なタイミングで現れ、言いたいことを言って去ってゆく。生存者が次々消えてゆくが、真実に近づけない。全くあり得ない展開。途中で駄作と確信しました。あららと思っていると意外なオチ。死後の恋、さまよえる霊魂の気づきと救いを描いていたんですね。でもそれを知ってストーリーをなぞっても整合がとれません。①機長は「すべて私のせいだ。疲れて、離婚問題を抱えていた」と言うが、爆発したエンジンはどう説明する?②会社関係者(実は機長だった)がクレアを混乱させることばかり言うのはどうして?機長の霊は何もかも知っているのに、どうしてさまよっているの?あれもお迎え?③クレアに飛行機に乗った記憶がないのは一時的記憶喪失?④クレアはお迎えの人達(叔母や先生)の顔を見ても何も思い出さなかったのは何故?別の顔に見えたのか?⑤霊だから冷たい海に入っても寒くないのにセックスして快感があるのだろうか?⑥エレックは何故姉のことを知っていたの?バス事故の予言は?⑦エレックは車に轢かれそうになり、寸前で車は止まる。あの車も運転手も幽霊なのか。【評価】クレアのセラピストとしてのヘタレぶりに減点。二人の恋愛の不自然さに減点。事故原因があいまいなままなのに減点。思わせぶりだけに終始した映画でした。この映画からは、暖かい気持ちは伝わりませんでした。
[DVD(字幕)] 4点(2010-06-10 16:31:58)(良:1票)
6.  ハッピーフライト(2008) 《ネタバレ》 
CAが仕事を通じて成長する物語かと思っていたが、航空の仕事の紹介だった。全体を通じて仕事上のミスが多すぎ。あの頼りない操縦士が機長に昇格できたはずがない。CAもケーキをだめにしたり、お客さんに頼まれたことをこなせなかったり、怒らせたり。客をなだめるのにクーポン券を渡すのは疑問。今時「機長を出せ」とか、「行き先を変えろ」と騒ぐ客がいるだろうか?故障の原因はバードストライク。バードパトロールはニセ記者に気を取られていたとはいえ職務怠慢。仕事と取材は分けようよ。この人最後まで反省なし。最悪は航空マニアに指摘されるまで鳥が原因と気づかなかったこと。鳥で簡単にエアデータコンピュータが故障するとは、なんとも脆弱。操縦士はバードストライクを目撃しているのだから、直ちにシステムチェックすべき。また故障がわかるまで時間がかかりすぎる。速度を計測する気筒管の破損に気づかないなんて。故障個所はすぐに表示されるべき。速度データが取れないのに何故気づかない。残った気筒管はヒーター故障で氷って使えない。低空飛行すれば氷は解けるが、何故か燃料計算を始める。ハワイまでの飛行時間は約7時間、2時間半しか飛んでないので少し低空飛行しても引き返せるのは明白。それにスピードは管制側である程度把握できる筈。管制塔では落雷で、ほとんどの端末が使用不可に。落雷対策って基本なんですが。整備士は工具が足りないのは一目瞭然なのに工具箱を戻してしまう。整備も完全でなく、不完全なまま飛ぶ。出発ぎりぎりまで整備する体制がおかしい。整備優先のスケジュールにすべき。台風圏内に着陸させるのは論外。名古屋に行け。物語の構成上、最後にミズをカバーして、成長してゆく人間模様を描くのがセオリー。だがほとんどのミスがカバーできていない。ケーキを作ったくらいか。綾瀬と吹石はミスを取り戻せていない。飛行機も引き返してしまった。これでは感動できない。コメディなので、不時着に失敗するかもしれないというサスペンスもない。新婚旅行のバカップルやヅラネタはチープ。 笑えないのは乗客の命がかかっているから。大事故になりかねない飛行機トラブルをコメディにする設定に無理がある。ジャズやシンクロのような趣味なら笑える。完全にアンハッピーフライト。
[DVD(邦画)] 5点(2010-05-12 10:08:58)(良:4票)
7.  パプリカ(2006) 《ネタバレ》 
人間ドラマに注目してみた。粉川刑事は、不安神経症で悩み、サイコセラピーマシンによる治療を試みる。彼の夢は映画監督になること。友人がいて一緒に映画を作り、将来の夢を語り合った。だが友人は夭折し、彼も挫折、刑事になった。そのせいで映画が嫌いになる。犯人を取り逃がしたことと、夢を失ったことのトラウマがある。夢の中でパプリカを助ける英雄を演じたことでトラウマは消えた。犯人を捕らえ、映画も観れるようになった。これをサポートする千葉(パプリカ)、時田(天才)、所長、氷室はどうだろうか?彼らの人間ドラマはあまり描かれていない。千葉と時田が結ばれるのがオチだが、その伏線がほとんどないので唐突感がある。所長のキャラが定まらない。しっかりしているようで、しっかりしていない。いてもいなくてもいいのだ。氷室は抜け殻である。一方敵はどうか?大ボスの理事長のトラウマは何か?年老いて、歩けないだけしか描かれていない。大妄想の持ち主で、夢と現実の世界を支配しようという野望のある人物にはみえない。描きこみが足りない。アシスタントの小山内は、科学者として時田の足元に及ばないことと、好きな千葉から軽んじられていることがトラウマとなっている。それで理事長に操られるようになった。これは分かりやすい。DCミニのシステムが分かりにくいのは欠点だ。夢を他人と共有できるというのはいいが、アナフェラキシー効果で現実の中に夢が侵入してくるとか、ネットからも夢に入れるとか、複雑すぎないか?というか、やりすぎではないか?千葉とその分身であるパプリカが同時に存在するのをどう説明する?それに夢と現実の境界が曖昧になりすぎて、現在そこにある危機が認識できない。どうせ夢だろうと思うと引いてしまう。美しい夢ならしばらくの間浸っていたいと思うが、ビル街を人形やロボットがごちゃごちゃ行進するような殺伐とした夢では、早く終わってくれと願うだけ。オイディプス、人魚、孫悟空、ピノキオ、ターザン、みんな借りてきたキャラで薄っぺらい。だから映画として重みに欠ける。現実世界で、理事長と小山内はどうなったのか?粉川はどうやって犯人を逮捕したのか?千葉と時田の恋愛の成就する瞬間は?意識不明だった氷室は?多くがおいてきぼりのまま残される。これでは夢オチにも等しい内容。描き込みが凄いのは評価できる。
[DVD(邦画)] 6点(2009-11-09 07:51:33)
8.  バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌 《ネタバレ》 
売りはバイオレンス・シーンだけという映画。テロリストの主張は意味不明なので無視。子供対決より、むしろ首都爆破テロを題材にすればよかったのに。ペア連動死亡制はどういう意図が?最初に死んだ女の子、かわいそう。七原を殺すために送り込んだのだから、足をひっぱってどうするの。立入禁止エリア設定も意味無し。武器はテロリストのそれを上回るものを持たせなさい。テロリストの人数多すぎ。ガキや赤ん坊は出さないで。邪魔だから。島なのに物資が豊富すぎ。何故ピアノがあるの?ロウソク多すぎ。島なのにパソコンで全世界に映像配信?自衛隊弱すぎ。ヘリ、戦車、バズーカ砲ぐらい用意せよ。あの二人、どうやって生き残ったの?最初からみんなと一緒に逃げればよかったじゃん。先生はあそこにどうやってやってきたの。何のために。あの国は何故勝手にミサイル攻撃しているの?生徒に個性が欲しい。軍事オタク、インテリ、格闘技家、体操選手、忍者子孫など。武器もバリエーションを考えてほしい。いつまで経っても同じドンパチの連続じゃ飽きますよ。テロリスト達を捕まえて、彼らにバトルロワイヤルさせれば悲劇性が盛り上がったのに。不条理なところが売りのはずなのに。「テロリストを殺して来い」では合理的すぎる。
[DVD(邦画)] 2点(2009-10-17 05:12:12)
9.  ハリー・ポッターと謎のプリンス 《ネタバレ》 
無駄が多く、緊張感に欠け、中だるみしている。ヴォルデモートとの戦いに焦点を絞るべき。人が襲われたり、死んだりしてるんだから、もっと真剣になりましょうよ。スポーツやったり、恋愛やったり、はっきり言って無駄です。みんなで知恵を勇気を絞って、強力な敵をやっつけるのがこの手の映画の王道。それがどうですか?ロンもハーマイオニーも全然力になっていない。ばらばらですよ。新任先生も記憶を引き出させるための存在でしかないのですね。本来なら全生徒、全先生が団結して立ち向かうべき問題ですよ。愛と勇気と自己犠牲と感動を見せてください。殺人があってものんきな学園生活おくりますか?敵役の方が命をかけて、真剣にやっている印象がありますよ。見せ場の魔法にしても、既視感が強く新鮮味がありません。ホレ薬とか普通の毒薬とか、陳腐なものはやめませんか?予想ですが、校長は死んではいないのでしょう。仮死の魔法でもかけられたというオチと思いますよ。
[映画館(字幕)] 4点(2009-08-04 04:49:28)(良:1票)
10.  パッチギ! 《ネタバレ》 
パワー溢れて活気のある映画。俳優が活き活きと演技しているのがいい。監督が上手に乗せるのだろう。監督の美徳である。一方で暴力シーンの連続には辟易。冒頭オックスがヘタな演奏を聞かせるが、これは実在のバンド。何か恨みがあるのだろうか。映画の原作は松山猛で「イムジン河」の訳詞者。「誰が祖国をふたつに分けてしまったの」など原詞には無い勝手(過激)な訳をつけたために発売中止に。そこをフォローするためか原詞で削られた「共同農場の稲、波の上で踊る」の部分が語られている。朝鮮人が松山猛訳をどう思っているのか知りたいところ。危惧するところでもあります。例えば朝鮮人が広島の原爆の悲劇を歌にするようなものか。沢尻は日本人と仏人のハーフ。在日朝鮮人を演じていいのだろうか。いがみあう日本人と在日の間に風穴をあけたのが歌。主人公は歌で仲間に入れたし、ラジオで熱唱して恋人の親族に気持ちが伝わった。ラストは河での喧嘩と出産とフォークコンテストが三つ巴の同時進行。感動するシーンだ。特に主人公がギターを叩き割るところがよい。普段感情を露わにしないキャラなので驚いた。注文もある。ラジオのディレクターに暴力を使わせたこと。ここは誠意で上司の心を動かすのでなければならない。暴力では解決にならない。当時「イムジン河」は放送自粛で歌えないので、本来は別の歌を予定していたが、急遽「イムジン河」を歌わせてくれとお願いするような展開なら無理がなかった。出産も父親がそのことをどう思っていたのか全く触れられていなかった。父親としての自覚を持つにしては唐突すぎるのだ。ところで在日と日本人がどうして喧嘩するのか描かれていない。兄や親の代からの惰性でそうなっているのだろう。在日への差別もあまりなく、ただ在日の貧しさが描かれていた。棺を前にして老人が主人公に怒鳴り、虐げられてきた経験と怒りを吐露する。監督の最も言いたい部分でしょう。素直に拝聴しておきます。
[DVD(邦画)] 7点(2009-05-07 10:52:42)
11.  花とアリス〈劇場版〉 《ネタバレ》 
独特の映像美に魅せられました。高感度フィルムの採光オーバー撮り、周辺をぼかすフィルター、様々なアングルの多用、小津監督のようなローアングル、凝った背景、いろいろとやっています。物語の中心になるのは、偽の記憶喪失ですが、すぐに気づくはずで、引っ張るのは無理があります。宮本のキャラと演技に魅力がないのが欠点。花とアリスの恋のせつなさが伝わりづらいです。アリスが中心に描かれています。両親は離婚。一緒に暮らす母は母親の役割を果たしません。父を思慕していますが、両者の会話はぎこちなく、記憶もかみあいません。3人でデートする場面は、アリスの思い出の追体験です。親子三人で海に来て、縄跳びをし、トランプをし、おむすびサンドを食べたのでしょう。「ねえ、これ覚えてる?」の質問は宮本ではなく父に向けられています。父と宮本が重なって見えたとき、擬似的な恋愛感情が生まれました。それが、「ジョウダンヨ」のせりふになります。父はアリスがところてんを嫌いと思っていましたが、それは過去のことで、すれ違いがあります。宮本との恋愛もところてんが原因で破綻します。このあたりの脚本はうまいですね。宮本が「失われたトランプ」を拾っていたのを知って号泣するアリス。本当に恋をした瞬間です。が、すぐに別れなければならない宿命。トランプを渡して「せめてときどき思い出してね」の後に、伝わらないのを承知で、父から教わった「我愛称」をいいます。切ない青春の1ページ。これらのことを経験し、アリスは過去(楽しかった家族の思い出)に捕らわれないで、現実と向き合い、強く生きていこうとします。それが自分らしさを初めて表現できたバレエシーンとなります。花には引きこもりの過去があり、それが原因で「生き残るためのウソ」を覚えたのでしょう。強引な恋愛は、なめくじのようにぬめぬめしています。アリスとの友情を思い出し、宮本に真実を話したことで、トラウマは解消されました。そして二人は元の仲良しに。写真部の女性、グッジョブ。で、宮本は?うーん中途半端。何故落研なのかも触れられていない。落語へただし。花の見せ場として落語を演じて欲しかった。アトムやライオンキングなどの小ネタ満載で楽しめました。 で
[DVD(邦画)] 7点(2009-04-20 06:09:42)
12.  ハプニング 《ネタバレ》 
自殺のオンパレードには辟易。芝刈り機とかライオンとかは悪趣味。自殺を罪と考えるキリスト教圏の人たちにはさぞショッキングだったでしょう。大きな謎を投げかけた導入部は成功でしょう。しかし、結論の「植物が何らかの理由で(たぶん人間に抵抗するため)放出する毒素」では、リアリティがなさすぎるので減点。この映画の路線では人々のパニックと恐怖を描ければ成功だろうが、残念な結果に。駅や道路の混雑などの集団パニックシーンがない。警察や軍が出動して隔離や救出を行い飛行機やヘリも飛ぶはず。軍人が一人でてくるが、基地に死体があるというだけで、死体は見せない。また逃避者から必死さが伝わらない。植物の毒素と指摘しながらホットドックをほおばる。車のルーフに切れ込みがあるのに黙って見ている。主人公の夫婦が浮気関連のジョークを言う。人工の植物に話しかける。二人の少年が愚かしい行動をし、射殺される。サイコばあさんという別の恐怖を描く。ハンカチで口を覆うなどの防御をしない。これらを廃し、じわじわと迫り来る恐怖を描くべきだったのだ。謎解きの解明も早すぎる。それも主人公が経験や考察から導くのではなく、農場の老人が指摘するのも減点。また「突発現象は一日くらいで急激に収まる」と二度も説明があり、オチが読めてしまう。全く不要で、最後にTV解説者が説明すればよい。サブストーリーは冷めかけた夫婦のよりが戻ることと、子供を守ること。夫が危険を承知で妻のいる別棟に向かうシーンでそれを表現したかったらしいが、あれは愛情とは思えなかった。お互い家にいれば安心で、会話もできるのだ。風が収まるまで待てばいい。外にに出るにしても、せめて走れ。また呼応して妻も出なくていいのに出てしまう。しかも子供を連れて。本当に子供を守る気がありますか?脱出を諦めた自殺行動としか映りません。しかもその子は友人の子供で、ほとんど活躍せず、弱い存在として描かれていない。当然夫婦と子供の絆も見えてこない。徐々に絆が強くなる展開にすべき。友人が別れてすぐに亡くなるのも減点。助かりそうになるが、最終的に亡くなる方が悲劇性が高まる。植物の毒素をCGで視覚化すばもっとリアリティが出たと思う。風と音楽だけじゃね。ところで雨が降れば毒素も飛ばないので、脱出できますね。
[DVD(字幕)] 5点(2009-04-08 20:41:44)(笑:1票) (良:1票)
13.  ハンコック 《ネタバレ》 
楽しく鑑賞できる、中身のない娯楽映画です。 シャーリーズ・セロンってどんどん変ってゆくなあ、と思いつつ見てました。 しかし、この人がスーパーウーマンだったという設定には口あんぐり。 これといった見所、はらはら、どきどきはなかったです。 飲んだくれのスーパーマン、という設定に魅力を感じませんでした。
[映画館(吹替)] 6点(2008-10-02 19:24:39)
14.  パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 《ネタバレ》 
沢山のキャラをだして無難にまとめていますね。愛に裏切られ、悲しげなオルガンを弾き、女神に呪われたジョーンズが最も印象的です。 鳥、猿、犬の桃太郎動物キャラもいい味出してます。厚化粧のマダムチャン船長はひどかったけど。 箱、鍵、コンパスの小道具もうまく活用しています。 最も心躍るシーンは戦闘中の二人の結婚式シーンだけど、なぜ急にあんなシチュエーションで結婚を申し込むのか不明のまま。 冒頭に絞首刑シーンが出てきて、ここで歌われた海賊の歌が海賊評議会を開催するきっかけになったらしいですが、これもよくわかりません。 悪人キャラのベケット卿が迫力なしで、最後「すべては会社の利益のため」と称して大砲を撃たず自滅するのも意味不明です。 最強の怪物クラーケンをどうして殺した?殺さずとも活用できるだろうに。ジョーンズがずっとそうしてきたじゃないか? 死から蘇るという設定に問題あり。生命の重みがなくなり、緊張感がなくなります。 エリザベスの父は「寿命だ」でおわりですか? そもそもスパロウを死から再生させようと提案したのはカリプソ。どーして? カリプソは呪縛を解かれ本来の女神の姿に戻るとおもいきや姿が大きくなったあと、大量のカニに変身して海に沈んだね。そして怒りで嵐と渦巻きを起こすのみ。迫力がないなあ。ジョーンズとの恋はどうなったの? バルボッサ船長、復活したあとはいい人になってる! ヒロインのエリザベスがスパロウを騙して殺したり、正義役のウィル・ターナーが父親のために裏切り行為を働いたりするので、あまり感情移入ができない。 だから見終わって爽やかな気分になれないんだなあ。 キャラは首尾一貫していないとダメでしょ。ファミリー向け映画なのだから。 海賊長や海賊船をあれだけだしといて戦闘させないのはどうしたことか? 海軍の船も沢山残っており、数的には優位なはずだが。 おっと、今回スパロウ船長はあまり活躍しなかったね。
[DVD(字幕)] 7点(2008-05-12 09:02:18)
15.  半落ち 《ネタバレ》 
妻を殺した男が自首した。 理由は痴呆症の妻に殺すように頼まれたから。 これだけなら単純な話だが、男が元刑事だったからややこしくなる。 警察と検察のゴタゴタが延々と描かれるわけだが、これはメインストーリーに関係ない部分。 最大のミステリーは、犯人が自首するまでの二日間をどう過ごしてきたか。 でもそんなことどうでもいいんじゃないの。 裁判の大勢に影響なしです。警察もやっきになることもないでしょ。 ですから謎が明らかになったときはガクッときました。 秘密にするほどのことでもなかろうに。 最初から話せよ、人騒がせで身勝手なヤツだね君は。 それにしても妻を殺した日に息子の提供した臓器移植患者を知るとは偶然が過ぎませんか? 息子の死は白血病ですか?お涙頂戴もののよく使われるパターンですね。 あんたもまっとうな人間なら妻を最後まで責任もって介護しなさい。 病人の「殺して」という言葉をまともに聞いてたら看護はつとまりません。 あの世で息子にあわす顔がないでしょ。 逃げたらあかん、逃げたらあかんで。 警察や検察の汚いところをさんざん見せておいて感動せよというのが無理。 裁判の結果は見せないほうがよかった。
[DVD(邦画)] 3点(2008-05-09 22:32:41)
16.  パニック・ルーム 《ネタバレ》 
あんな広い四階建の屋敷を離婚した母子が借りるかなあ、という疑問はさておき、 密室サスペンスものとしてはまずまずの出来でした。 娘は小児糖尿病をわずらっている。 (切迫した状況を作り出すために使われるよくあるパターンだね) 侵入する犯人三人が、間抜け、凶悪、善人というキャラ設定はいいけど、 チームワークが悪くていらいらさせられる。 挙句の果てに仲間割れで自滅じゃ救いようがない。 お互い知恵と知恵を絞りあっての攻防戦が見せ所になるはずなんだけどね。 観ている間には気づかないのですが、あとから考えると首をひねりたくなるようなことが多いです。 ガスを送られているのに自ら火をつけることないでしょ。自殺行為です。 パニックルームにチャッカマンがあるとはね。 警察に電話したら、「少々お待ちください」って何? で、待たないで元夫のところに電話するか? しかも、あんな年取った夫がやってくるとは。 警察がきたときに素直に事情を話せばよかったのに。 犯人が娘を殺すわけないので、警察に囲まれた時点で犯人の負けでしょ。 途中立場が逆転して、パニックルームに犯人が閉じこもる場面は面白かった。 凶悪の犯人が指を挟まれて骨折し、拳銃を奪われた時点で緊張感が失われた。 最後鶴瓶キャラの犯人が戻ってきて母子を救うのがどんでん返しのつもりなのでしょうね。 インパクトに欠けます。 ぼくが犯人であれば事情を説明し、顔を隠し、拳銃を渡して部屋に入れてもらい、とっとと金庫を破って逃げます。
[DVD(字幕)] 6点(2008-04-28 00:31:00)
17.  バイオハザードIII 《ネタバレ》 
で、アラスカはどうなったの? ということはつまり4も作るつもりってわけね。 目新しさがあまりないのが残念。 突然飛び出してくるゾンビ、感染犬、傷を隠す人間、レーザーナイフ。 感染カラスと変異博士はよかったかな。 植物にも感染して地球が砂漠化というのは大げさすぎるんじゃ。 ミラは超能力もっちゃうし。 ストーリーはあってなきがごとし。 ひたすらゾンビを殺しまくる。 誰が死んでも助かってもどうでもいいや。 どうせいきあたりばったしなんだから。 ミラに魅力があるので5点献上。 
[DVD(字幕)] 5点(2008-04-16 04:18:51)
18.  バンテージ・ポイント 《ネタバレ》 
テンポのよい犯罪娯楽作品として楽しめました。 一つの事件を複数の時間軸で再構成してみせるやり方は秀逸です。 時間が戻りながらも少しづつ物語が進行し、謎が解けてゆくところにカタルシスを覚えました。 退屈はしませんでした。 事件を大統領暗殺(実は誘拐)にしたのは愛嬌でしょう。 ハイライトのカーチェイスシーンは手ぶれカメラの映像を短くつなぎ、臨場感を出していましたね。今後の映画の同シーンのお手本となるでしょう。 大統領を暗殺させて、実は影武者だったというひねりは面白かったです。 難をいえば、犯人側の心理が描かれていないことです。 シークレットサービスとカメラをもった黒人は心に傷をもっており、それがストーリーに上手に取り込まれていました。 しかし、犯人側は何を描かれてもおらず、誘拐の目的さえも不明のままです。 シークレットサービスの一人が仲間なので、計画は最初から成功したようなものだったはずですが。 どうしてリモート銃で暗殺したり、広場を爆発させたのでしょうか? ホテルの中で自爆テロする必要もないでしょう。 それに肝心の誘拐実行犯が、特殊工作員の一人だけというのにも無理があります。 しかもこの人は弟を人質に取られて、脅迫されて仕方なくやっているのですから、本来ならうまくゆくはずがありません。 そして最後の場面で、市長のボディーガードを射殺しますが、これも意味不明です。 そんなことをして弟が無事で済むはずがありません。 逃走が失敗するのが、大統領の反撃と交通事故というのもマイナスポイントです。 もうちょっと知的なところを見せて欲しいです。 それから最初のシーケンスはテレビクルーでしたが、その後彼らは物語にからみません。 そりゃあないでしょ。もったいない。 もう少しシナリオをひねれば名作になりえた作品と思います。 
[映画館(字幕)] 8点(2008-04-04 20:16:59)(良:1票)
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