1. パラサイト 半地下の家族
《ネタバレ》 実際のところ前半はかなりありふれた展開なのですが、端折り方が絶妙です。 だれる寸前で痒い所に手が届くかのように次の展開に進んでくれる…これが実に心地よかったです。 あまり詳しくは書けませんが、何より中盤切り替わりのインパクト! さらには、適度なスリル、適度なちょいエロ、残虐、絶望・・・ このテーマにして”面白い”…そのうえで胸に突き刺さる。 とにかく作り手のうまさにやられました。 [映画館(字幕)] 8点(2020-01-29 21:26:30) |
2. ハサミ男
映像化不可能と言われた作品に果敢に挑むも、やはり映像化は不可能だったと証明したにすぎない作品。 大一番の驚きになるべきシーンはあっさり流されてしまい、むしろ21世紀に作られたとは思えない稚拙な描写の数々に驚かされる。 最後のほうはもはやグダグダで何をやりたいのかわからないトンデモ映画。 [DVD(邦画)] 2点(2017-05-01 22:13:04) |
3. バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生
《ネタバレ》 スケールの次元が違う2大ヒーローの対決をどのように扱うのか?・・・・興味の大半はその一点につきましたが、それについてはまずまずの内容を盛り込んだと思います。 ただその内容は、「2人が対等に戦うためにはこれしかないだろう」という想像の範囲内でありました。これは致し方ないと思います。 それよりは終盤に登場する見るからにとって付けたようなモンスター・・・あれはいかんでしょう。あまりにも蛇足。結局はこういうお約束的な終わり方かい!という失望感は否めません。おかげで上映時間が長く感じられました(実際長いんですが)。 「ヒーローが戦う際に市民を巻き込んでしまっている」という、そこは突っ込んではいけないよというテーマに挑戦したわけですが、いかんせん同様のテーマのあの作品と時期が被ったのが痛すぎたように思います。 スーパーマン、バットマンともに単体では1、2位を争う人気キャラクターですが、チーム戦ではアベンジャーズに大きく水を開けられてしまった感じがします。今後の巻き返しに期待したいと思います。 余談でありますが、どこで戦っていても最後は岩場に移動して一般人に危害を与えなかった昭和の仮面ライダーや○○戦隊の気配りはさすがだと思います。 [映画館(字幕)] 5点(2016-05-16 22:28:35) |
4. ばしゃ馬さんとビッグマウス
何の変哲もない登場人物にして、何の変哲もないストーリー。 …「だが、それがいい」と言うべき作品なのかもしれません。…が、特にいいとは思えませんでした。 麻生久美子贔屓が多少入っているから見れたものの、そうでない人には厳しいかと思います。 [DVD(邦画)] 5点(2014-06-19 22:10:45) |
5. ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える
ハングオーバーさんについては、居酒屋トークのノリでそこそこ楽しめればいいと思っています。 [DVD(字幕)] 5点(2014-04-04 23:36:37) |
6. バックドラフト
《ネタバレ》 欲張って色々詰め込み過ぎてしまったように感じました。 そのせいで炎の描写とか兄弟間の人間ドラマとかいいところが打ち消されてしまって残念です。 まず、消火活動に子供を連れていくとか消防車の上で情事にふけるといった箇所箇所で出てくる気楽な描写は明らかにマイナスのように思います。 それから、後半にサスペンスの展開を持ってきましたが、これが下手すぎる。 一番の見せどころの真犯人の種明しをあっさりと通過してしまったのには拍子抜けでした。 個人的にはデ・ニーロがインパクトのない存在だったことが不満です。別に彼である必要がなかったように思いました。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-06 22:48:44) |
7. バウンド(1996)
《ネタバレ》 それほど古い映画ではないのにどこか古めかしい作風。 そして癖のある風貌の女優2人が主役ときてしかもレズビアン。 この時点でもはや大衆受けはしないでしょうが、けっこう緊張感を保っていて最後まで楽しめました。 ラストの白と赤のコントラストに代表されるようにビジュアル的にもセンスよかったように思います。 [DVD(字幕)] 5点(2013-12-02 00:28:47) |
8. ハリウッド的殺人事件
テンポの悪いシュールコメディがだらだらと続き、最後はまさに"ハリウッド的"なアクションで解決…とほぼ見どころなしでした。 主演に大物を2人も起用して期待をあおる分さらに悪質。 つまらない、製作費はかさむ、出演者の品位が落ちる。誰にも何の得にもならない作品・・・というより、誰もが損する作品としか思えません。 [DVD(字幕)] 2点(2013-10-30 07:08:36) |
9. バルカン超特急(1938)
《ネタバレ》 列車内で起きた老婦人が消えたという謎の描写自体は面白かったです。。 ただ、「さっきいた人がいなくなった」→「だからどうした」という思いが消えなかったことも事実で、それほどスリリングな印象は受けませんでした。 個人的な興味は「窓ガラス」あたりがピークで、あとは下降線。 ラストの無理やりなハッピーエンドに何とも言えない締まらなさを感じました。 [DVD(字幕)] 6点(2013-10-21 23:40:25)(笑:1票) |
10. 裸の銃を持つ男
爆発力はありませんが、コメディとしては比較的安心してみられる無難な作品だと思います。 ベタでさり気ないおふざけと、ちょいちょい下ネタを交えてくるところに、志村けんのバカ殿さまを連想してしまいました。 [DVD(字幕)] 6点(2013-09-01 20:46:12) |
11. パシフィック・リム
《ネタバレ》 アニメのスーパーロボットの興奮をそのまま実写版映像に持ち込んでくれた作品。 映画を見てこれだけ驚くことが今後どれほどあるのか? 一言で表現すれば「バカになれ!(A.猪木)」。 今後のロボット映画のハードルが高くなったことは間違いないと思います。 戦闘シーン以外はこの際目をつぶります。そこに目を向けてしまったら5点の作品。 ましてDVDでみたら3点になりかねないような作品です。 惜しむらくは怪獣の能力が予想以上に高く、早すぎて戦闘シーンが分かりにくかったことです(私の動体視力がついていけないのかも)。 また、最後のラスボス的存在(カテゴリー5)についても絶望的な大きさをもっとしっかり見せてほしかったし、もう少し丁寧に戦いを描いてほしかったと思います。 それから、結局最後は自爆と核兵器頼みなのかと・・・ ここまでぶっ飛んだ設定なのだから、複数ロボットの合わせ技か何かないのか! ・・・ちょっと興奮しすぎて我を忘れたようです。 これだけ要望あれど粗あれど、なぜか10点。なぜかと問われてもよくわかりません! いずれにしても続編に期待を残しつつ、シネコンから出た後も、あの単調に繰り返すバックミュージックが頭の中で止まらないのであります。 [映画館(吹替)] 10点(2013-08-20 20:09:05)(良:2票) |
12. ハンガー・ゲーム
「何が言いたい?」「だからどうした?」が見終わった感想です。 おそらく真剣に見たら駄目なんでしょう。児童・生徒のためのおとぎ話です。 真面目に見たら、何から突っ込んでいいかわからなくなります。 その突っ込みどころを早く誰かに言いたい・・・ でも要約する能力が私には欠如していますので、そこはこれまでの数々の良質なレビュー(苦情?^^)をご覧いただきたいと思います。 ふた開けてみたら「突っ込みどころの宝石箱や~!」 [DVD(字幕)] 2点(2013-08-15 16:42:41)(笑:1票) |
13. 阪急電車 片道15分の奇跡
《ネタバレ》 登場人物は多いのですが、思ったよりもそれぞれの関わり合いは薄く、"仕掛け"や"工夫"を勝手に期待していたため、物足りなく感じてしまいました。 最初の中谷美紀の話でつかみはインパクトがあって良かったのですが、その後は尻すぼみな印象。 田舎者大学生の駅階段シーンや、受験生が大学入口で話しかけるシーンなど、ベタなようで実際まずない不自然な場面に気が散ってしまいました。 こういったホノボノ雰囲気を楽しむ作品なのかもしれませんが、いまいち物足りないのは私が男性だからなのか? それともひねくれているからなのか? [DVD(字幕)] 4点(2013-08-02 14:39:39) |
14. バトルシップ(2012)
《ネタバレ》 異星人が攻めてくるという壮大なテーマに迫力の映像、そして無駄に色を添えるヒロイン・・・などなど、色々揃っている割に退屈!と感じた前半。 たくさん詰め込んであるわりにはテンポが悪いように思いました。 異星人も、登場したときの圧倒的なスケールの割に、尻すぼみ的にけっこう弱く、まさに「出オチ」。 シールドによる「金網デスマッチ」状態は、相手の数を考えたらいいハンデでした。 とはいえ、これがたくさん攻めてきたらひとたまりもないわけで不安は残るのですが、それには触れず終い… と油断していたらエンディング後にそりゃないよ(^^; 良かった点は、相手が人類より圧倒的ではない程度に上のレベルということで、若干の新鮮味があったことです。 バトルの壮絶さや、悲壮感といったリアリティを期待したら大駄作… 一つ一つのイベントはノリが相当軽いです。 、、、と、ここまで酷評してきましたが、個人的には非常に良かったです(疲れていて小難しいのはNGな体調だったからだと思いますが)。 細かいことは気にせず、娯楽ものとして見れば、けっこう面白いと思います。 ほんと浅い!昔のロボットアニメを実写化したようなノリ。 浅いとくれば浅野さんですが、彼が出ていることで贔屓目に見ていることも当然あります。 あ、もちろん浅野さんの演技が浅いわけじゃないですよ(念のため)。 余談ですが、浅野さんが予想以上においしい扱いだったことにビックリでした。インセプションの謙さん程度かなと思っていたのですが、バリバリの準主役級ですね。 ラストに記念撮影シーンなんかを持ってきたりして余韻に浸れましたし、痒い所に手が届く監督さんだな~と思いました。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-11-23 14:45:58) |
15. バニラ・スカイ
《ネタバレ》 初っ端から主人公の"夢"または"空想”を予感させる雰囲気丸出し。 ソフィアから急にジュリーに入れ替わった段階でそれが顕著に。 「えっ!夢だったの?」と驚く作品ではなく、どこからが夢なのか予想する作品だと思いました。 途中まで多少頭が疲れる流れでしたが、最後の種明かしは至ってシンプル大雑把。 一応、高所恐怖症や冷凍保存など伏線は回収しているものの、さほど人間ドラマはないので、どこか薄っぺらく感じるストーリーでした。 何と言っても、主人公に感情移入できないことにつきます。 自由気ままなプレーボーイが現実世界に戻るだけ・・・医療技術で顔は元通りにできるらしいというオマケ付。 そこに何らかの人間的成長をしたという描写は見受けられません。 最後のシーンにしても中途半端で消化不良。 何やら色々な解釈ができる終わり方・・・というよくあるパターンを使ったようですが、手抜きにしか思えませんでした。 生き返るのが150年後である以上、そもそも描写の選択肢などないはず。 最後のシーンはしっかり作れと言いたいが、おそらく陳腐になるので中途半端に流したのでは?・・・ちょっと意地悪にとらえすぎでしょうか(^^;。 [DVD(字幕)] 4点(2012-08-16 09:12:04) |
16. ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
《ネタバレ》 冒頭の電話シーンで何が起こったか期待させ、トラや赤ん坊が出てきたところでさらに期待させ・・・ 、と起承転結の「起・承」はよかったのですが、結局は単なる酔っ払いの強力バージョンにすぎず、ストーリーの組み立てにこれといった工夫は感じられませんでした。 ラストカットのカメラを見るシーンで、何か工夫があるのかとちょっと期待を抱きましたが、オチは弱すぎて消化不良気味です。 ハチャメチャ振りは面白かったですが、ごく標準的なコメディ映画という感想の域を出ませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2012-05-04 22:13:45) |
17. バトル・ロワイアル
主役の藤原竜也自体が中学生なのか?という感じでしたが、山本太郎、安藤政信に至ってはもはや開き直っている感じ^^;・・・ただ、こういった存在により締まったと思います。 これが本当に若手ばかりのピーチクパーチクだったら目も当てられなかったでしょうから。 原作に描かれていた各生徒の個性が薄まってしまったのは、尺のせいで仕方ないでしょうから大目にみます。 こういう作品に、主張しているテーマとか小難しいことを当てはめるのは野暮だと思い、素直に衝撃的な内容を楽しみました。 基本的に衝撃のみが売りだと思いますので、先に作った者勝ちということで甘く採点。 こういった作品を二番煎じ的に作っても面白くも何ともないと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2011-01-29 12:15:46) |
18. バトル・ロワイアルⅡ 【鎮魂歌】レクイエム
《ネタバレ》 初っ端から唐突すぎ・・・さすがにⅡだからいろいろ説明は不要ということでしょうか? 滑り出しの女性レポーターの段階で既にドン引き・・・緊張感のかけらも無し。 最初の部屋シーンがやたら長く、やっとバトルに入ったと思いきや無造作な戦闘シーン連続・・・むしろ序盤がまだマシだったということに気付きました。 それにしても生徒の無個性な描写が酷すぎる。また、大物俳優の無駄使いが凄い(贅沢すぎ)。 前作の殺るか殺られるかの緊張感という数少ない長所がバッサリ消えてしまいました。 箇所箇所でやたらに説教くさい会話が多いですが、元々前作はインパクトのみが売りでしたから、今更ごちゃごちゃ理屈は不要です。 細かい突っ込みしてたらキリがない作品ですが、中盤の藤原竜也が呟くシーン「俺間違ってないよな?」にあえて突っ込ませていただきます。 ←「間違ってますよ。選ぶ仕事。」 どうせならVシネマで作ればマニアックにⅢ、Ⅳ、Ⅴ・・・と続編が繋がっていったのではないでしょうか。 Vシネといえば竹内力ですが、最初は狂った猪木か?と思いきや最後は爽やか熱血教師・・・こういうの嫌いじゃないです。 長ぁ~く感じた2時間超の中で唯一救われました(面白い突っ込みどころという意味で)。 [DVD(字幕)] 2点(2011-01-26 21:28:37)(笑:1票) |
19. バンテージ・ポイント
表現方法は個性的だったが、それが面白いかといえばそうでもなかったです。 言ってみれば同じシーンを繰り返してるだけで、退屈に感じました。うまく工夫して時間軸を組み合わせた群像劇なら感服しますが、こういった単純な「巻き戻し」はどうなんでしょう。 また、こういった手法のみが目立って、肝心の内容が薄っぺらに感じました。普通のアクション映画以上のものはなかったと思います。 [地上波(吹替)] 4点(2010-09-11 20:54:50)(良:1票) |
20. バック・トゥ・ザ・フューチャー
《ネタバレ》 テンポがよくてわかりやすい、マイケル・J・フォックスがまさにはまり役の作品。 さしずめマーティは、のび太としずかちゃんの運命を守るために未来からきたセワシ君(セワシ君は孫ですけどね)といったところか。しっかり典型的なジャイアン役も出てきてるし(^^; ちょっと抜けてるドラえもん役が誰かは言わずもがな・・・ それくらいわかりやすく愛されるべき作品ということです。 それにしても、マーティがあれだけカッコよく活躍すれば、そりゃ(未来の)母親から惚れられるでしょう。 最後にちゃっかり「続編も見てね!」という感じで終わっているところが抜け目ない。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-06 15:31:57) |