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1.  幕末太陽傳
 これまでに4,5回は観ているが、何度観ても色褪せない傑作。  幕末という時代の一大転換期、民衆は次なる時代がどんなものかも未知数なまま「新時代」への夢と希望を膨らませて浮足立っている。そんな市井に溢れる野放図なエネルギーを遊郭という舞台に結集させて、ぶつかり合わせる。  高杉晋作ら維新の志士たちも勇ましく登場するが、彼らもそうした庶民の旺盛な生命力に押され気味である。というより、高杉らは「幕末らしさ」を演出するための「お飾り」的な存在でしかないようにみえる。  いうまでもなく、当時まだ20代だったフランキー堺の八面六臂の芸達者ぶりなくして、この作品は成り立たない。佐平次の病身ながらも図太いにもほどがあるというべきバイタリティには、世知辛い今日を生きる我々も活力を与えられるようだ。  また、多彩な顔ぶれの中で、女郎のエセ心中に付き合わされた仕返しに「化けて出る」小沢昭一の怪演には笑うことしきり。  既存の権威や慣習が崩れ落ちて、それらを一笑に付す「新人類」が闊歩し始める「幕末」という時代をエンターティンメント精神にくるんで届けてくれる。  
[DVD(邦画)] 10点(2025-06-10 23:44:50)★《新規》★
2.  張り込み(1987)
 うだつのあがらない刑事が「張り込み」という貧乏くじを引かされるが、そこで監視対象の女との思わぬラブロマンスが芽生える。見張る側と見張られる側とが「犯罪捜査」という一線を飛び越えて結ばれていくという、従来からありがちなストーリーをコミカルかつスリリングな演出で魅せる。  そこに警察組織におけるヒエラルヒーの悲哀や、張り込みの手口の面倒臭さ(ただし日本の刑事の張り込みのような辛気臭さはない)などが織り込まれるとともに、それらの要素をカラッと軽妙に体現してみせるリチャード・ドレイファスの千両役者ぶりが堪らない。あらためてみると、ドレイファスって実はかなりの美男なんだと気付かされる。  後半の派手なガン・アクションの展開は「張り込み」という主題からすれば、そこまで時間を割かなくても、という感じはしたものの、畳みかけるようなリズム感は観る者を飽きさせず、絶妙な娯楽作品である。
[DVD(字幕)] 9点(2025-06-02 07:07:31)
3.  晩菊 《ネタバレ》 
 人生の酸いも甘いも嘗め尽くしたような元芸者の熟年女性4人。  成瀬映画のお約束というべき「女の愚痴」のぶつかり合いが本作でも見どころだが、やはり男の身勝手に躓いた苦い経験がかえって彼女たちの今日のバイタリティや図太さを醸し出しているところが実に逞しい。  殊に、今やパチンコやギャンブルにうつつを抜かし、臆面もなく娘に金の無心をする望月優子のやさぐれ感はインパクト大。 中心的に描かれるのはがめつい金貸し業を営む杉村春子だが、彼女が昔の恋人と再会するとなった時に、普段はしないようなオメカシをしてソワソワするなど「乙女」の顔を取り戻すところが愛らしい。その相手である上原謙の色気たるや、男がみても惚れ惚れしてしまうほどだから無理もない。  また、みな戦中派だけに、その色恋沙汰にも「戦争」の傷跡が刻まれている点、そして「芸者」という職業の置かれた社会的地位をそこはかとなく表立たせている点が抜かりない。  全体を通して朗らかな演出であり、あえぎながらもウワバミのごとく「人生」を太々しく生きていく女たちの「強さ」が楽しめる。
[DVD(邦画)] 10点(2024-12-29 21:04:12)(良:1票)
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