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プロフィール
コメント数 22
性別 男性
年齢 50歳

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1.  花とアリス〈劇場版〉
(2005年 テレビ録画視聴時のレビュー)  正直、30歳の既婚オトコが観るもんではなかったです。 少女マンガばりの乙女チックな描写には背筋がゾゾゾとなりました。  しかも、作ったのが40オヤジの岩井俊二なのだから、なおのことゾゾゾと。40オヤジの描く乙女チックな世界って・・・。
[地上波(邦画)] 3点(2021-02-06 00:54:03)
2.  バトル・ロワイアル 《ネタバレ》 
(2005年 テレビ録画視聴時のレビュー)  説明するまでもないでしょうが、鬼才・深作欣二の遺作。「中学生がバトルロイヤル形式に殺し合う」という、とんでもない暴力的・残虐な作品なので、公開時にはかなり物議を醸していたものです。 国会でも取り上げられたくらいですから、物議を醸したという点で歴史に残る作品と言ってもいいでしょうね。  この作品を評価するのは難しい。製作者側は、必ずしも暴力万歳の作品を作ったつもりはないのだろうとは思います。藤原竜也・前田亜季のカップルと山本太郎が、結局は殺し合うことなく生きて出てきたし、彼ら三人以外でも、極限状態のなか助け合って生きていこうとする姿も所々描かれています。 しかし、例えば小学生や中学生は、製作者側の意図を汲み取ってこの作品を観られるでしょうか。個人差はあるにしても、ムシャクシャした日々を送っている小中学生たちに、暴力的な衝動を付与してしまう結果になりかねない。実際、この作品を観たことが影響したと思われる、残忍な事件も起っています。  やはり、「中学生が殺しあう」って点は大問題なのではないかと思います。ただでさえ微妙な年頃の中学生、こういう過激な作品が心理に与える影響は、無視できないはずです。 小中学生の残酷な事件が続いている昨今、暴力描写が青少年の心理的に与える影響を無視していいとは、私には思えません。  また、大人と子供の対立がこの作品の前提として存在していますが、それをことさら強調して描くのはいかがなものでしょうか、とオトナの一員として思います。 中学生同士の友情・愛情については、いくつも救いがあるものの、大人と子供の対立については、まるで救いの無い作品になっています。  ということで、私はこの作品については否定的な立場です。 それ以前に、この作品の背景となっている「BR法」がまったく意味がわかりません。 そもそも、なぜ彼ら中学生たちは殺しあわなくてはならないのか。毎年、全国からあるクラスを抽出して、そのうち一人だけ生き延びさせられるってのは、いったい何の意味があるのか。 第一、国家の意思としてこんなことがまかり通るわけがありません。 大人が子供を恐れた結果としての政策としては、まるで筋が通らないのではないでしょうか。  言ってみれば荒唐無稽なこの作品、少なくとも「なぜ殺しあわなくてはならないのか」という点について、観客が納得できる部分が無ければお話にならないのではないかと感じました。
[地上波(邦画)] 4点(2021-02-06 00:51:08)
3.  ハッシュ!
(2002年 渋谷シネクイントにて鑑賞時のレビュー)  「ゲイのカップル」と「自暴自棄な女性」とが主人公という設定があざといなあ、というのが観る前の正直な気持ちでした。前評判はいいものの、どうだかなあと斜に構えていたが、なかなかいい作品でした。  作中、一貫して感じるヌルさは、ゲイ特有のものでしょうか。ゲイが主人公であるだけじゃなく、監督も? とにかく、そのヌルさが心地よいものでした。  会話の普通っぽさ、何気なさが印象的。ドモったり、モニョモニョ聞き取りにくかったり。それがナマの生活感を演出していました。
[映画館(邦画)] 7点(2021-02-06 00:46:18)
4.  ハウルの動く城
(2004年 映画館にて鑑賞時のレビュー)  もはや「宮崎駿」「ジブリ」というだけでヒットは保証されてしまうわけですが、しかしながらこの作品を観た人のレビューをネットで漁ってみると、評価は低評価でした。 宮崎映画の観客は、それこそ老若男女、あらゆる層のあらゆる価値観の人が観るわけで、この作品に低評価を与えている人がそのすべての層の意見を代表してるわけではありません。オトナには物足りなくても、子供が楽しめればそれでいいじゃないか、とも思います。 また、宮崎作品には一種コアなファン層があり、必ずしも映画ファンと言えない人が宮崎ファンだったりもするので、そのコアな宮崎ファンたちのマニアックな批判ばかりが目に付いている気もしました。とにかく、面白くても面白くなくても、自分で観てみなくては。  さて、劇場で観た感想。 評価が低いのも納得、というところでした。 映像自体は相変わらず魅力的で、キャラも面白く楽しめましたが、あまりにも話が説明不足に過ぎます。少なくとも子供たちがきちんと理解できる話ではありません。 突っ込みどころはいくらでもありますが、なかでもちょっとガマンできないのは、心情描写が弱すぎること。 なぜハウルとソフィーは恋に落ちるのか。なぜハウルは悪魔に魂を売ったのか。なぜハウルは戦争の妨害をしているのか(そもそもここでの戦争とは何なのか)・・・。  もちろん観客の側でいくらでも解釈はできますが、ここまで描写を省かれてしまうと、さすがに怠慢だとしか思えません。登場人物の心情描写が甘いものだから、彼らの行動の必然性・切迫性を感じることができず、ご都合主義的なストーリー展開に思えてきます。  これがジブリの作品でなければ、「ストーリー展開は稚拙だが、映像には惹きつけられるものがある」といった肯定的な評価もできるでしょう。しかし、もはやジブリの作品は、映像は素晴しくて当たり前。素晴しい映像をベースに描かれるワクワクするストーリーが無いと、観客は満足できないのです。  常に高いレベルの仕事を求められるジブリは大変だなあとは思います。この程度の作品だと、「こりゃやっつけ仕事だわ」という評価になってしまうのですから。
[映画館(邦画)] 6点(2021-02-06 00:42:57)(良:2票)
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