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1.  花束みたいな恋をした 《ネタバレ》 
花束を受け取ると、花が萎れた後も、心は残る。  奇跡的な程に似た価値観の2人は、 共に親に庇護されていた学生時代に、出会う。  彼氏は、 同棲生活を維持する為に 夢を諦め就職したのだが、 責任ある仕事を任されるにつれ仕事優先の 考え方となり、 彼女との時間を犠牲にするようになった。  彼女は、 出会った時と変わらぬ彼氏でいて欲しいと願っており、 現実を受け入れて変わっていく彼氏の考え方を、 「ハードルを下げていっている」ように感じる。  私は、互いの変化を許容して行けない恋の場合、 「恋の始まりは終わりの始まり」という事になり 不幸にしか向かわない、と感じた。  ラストで学生時代と同様に ストリートビューで 懐かしいパン屋を探す元彼氏は、 元彼女と自分の姿を見つけて歓喜する。 多忙で気付いていなかったが、 よく探してみると、ふとした日常に 幸せな2人は存在していた。 しかし、今となっては、感動を伝える相手は 犬しか居ないのだ。  振り返ってみると、完全一致していたかに思えた価値観も、 劇場版ガスタンクやミイラ展など個々には不一致の箇所もあった。 恋愛も音楽も誰かと共有しているようだが 価値観は1人に1つずつ存在していたのだ。  冒頭のシーンに戻り、自分の意見を他人に述べよう とする所で2人は再会し、それを止める。 出会いと同棲を経て、互いに贈った花束は形を消したが、 相手への思いやりが大事だという 気付きとなり心に残っていたのだと思った。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-01-15 05:01:44)
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