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プロフィール
コメント数 181
性別 男性
ホームページ http://ha2.seikyou.ne.jp/home/Kazuma.Kohara/jversion.htm
年齢 54歳
自己紹介 最近は録画した映画を見るだけで目いっぱいになってしまいましたが、学生時代に購入したテレビがとうとう壊れ、やっと買い換えた液晶テレビとHDレコーダーのおかげでそこそこ映画生活も充実しています。ここでみんなの映画評を確認するのも習慣になりました。

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1.  秒速5センチメートル(2007) 《ネタバレ》 
個人的に第一話が良かった。 現在栃木県民で、子どもの頃小田急線も使ってたから、 夜の冬のホームで、乗り換えの列車待ちのせつなさやら、待ち合わせの時間がどんどんすぎていく焦燥感やらの リアリティはすごかった。これって携帯以前の世代にしかあんまり実感もてないんじゃないかなあ。 あと、ボタンを押してしめる扉とか、東京の人は知らないよね。 僕は東広島ではじめて知ったけど。  ただ、滅多に雪の降らない栃木で雪が降ると電車が大変なことになることは、栃木の人みんな知ってるから、 天気予報で明日雪が降るかもっていう時点で、会いにきてもらうのふつう延期するよな、とは思う。 あかりちゃん、しっかりしてよ。 それに栃木ってそんなに遠くないよ。僕は小学校5、6年の頃、神奈川から東京に毎週末通ってたけど、 せいぜいその倍くらいの時間でいけちゃうから、ふつうに週末の朝でかければ時々会えたんじゃないとも思う。 久しぶりの彼女と会うのに、なんで夕方に出かけるかな、ちょっとありえなくない? そういうのも、お話の都合なんだろうなとは思った。  あとみんなも書いてるけど、やっと会えたと思ったら、そこから納屋で一泊って。 「北の国から」じゃないんだから。おかあさん、心配してるよ。  もっとも、納屋で一泊って、もし本当にあったら、あの年頃だとすごくすごく特別なことだろうから、 その印象がずっと抜けないっていうのは、確かにわかる気もする。  年齢設定的にも、このせつなさの感じ、「僕だけがいない街」とリンクしてた。  第二話はなんだか、主人公の「自分は特別」感をもりたてるために、女の子が使われてる感があって、 僕は好きになれなかった。 第三話、彼女と別れて、仕事も辞めて、すごく落ち込んでいる時に、 過去の彼女と再会して、でもすれちがってそれだけって、 それは物語のエンディングとしてどうなのよ。 「まだまだひきずってる、俺はだめだな」とかそういうのがきっとあるはずでしょ。 見終わって、意味がわからなくて、ここでみんなのレビューみて、 いちおうお話の筋は分かったんだけど、妙にきれいすぎるし、よくわからないなって。 one more chanceも、大好きな曲だけど、死んでしまった二度と会えない彼女への思いの曲だって 思ってるから、そういう思いならもっと他にやるべきことあるだろ、 見失ったら、カッコ悪くても探しに行けよ、まだすぐそこにいるだろって 思っちゃったかも。  でもこんないろいろ感想書きたくなるくらい、心を動かされた映画ではあった。 ちなみに、新海さん、昨日はじめて「ほしのこえ」を見て、これが二作目。 NHKのスイッチインタビューで、どんなこだわりがあるのかとかは聞いていたから、 光とか雲とかの情景描写は、このあとさらにつきつめていくんだなあっていうのは感じた。
[インターネット(邦画)] 7点(2017-03-26 10:23:28)
2.  昼下りの情事 《ネタバレ》 
妻が見たことがないというので一緒に久しぶりに見てみたが、何回見ても細かいところがいちいち楽しい映画。見るほうが年を重ねるといっそう、オードリーのいたいけな姿が大人視線で愛らしくうつる。エンディングも、どうなるか知っているのに何回見ても泣ける。浮気男は結婚しても変わるはずもないが、彼女はきっと強くたくましく生きていくのだろうと明るい未来が感じられる。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-11-05 23:37:00)
3.  ビフォア・サンセット
よかったなー。Before Sunrise(恋人までの距離)を最近見直してからこちらを見たんですが、期待を裏切らない内容でした。 前作で描かれた出会いがその後の二人の人生の中でどれだけ大きな重みを持っていたのか、ということがこの映画(Before Sunset)のストーリーの大前提になっています。前作に思い入れのない人が見ると、そういうところが、ちょっとナルシスティックな感じに見えるかもしれません。 飛行機の出発時間までの限られた時間、ひたすらしゃべり倒す、そんなお話です。好きな人とこれが最後の時間で、もう二度と会えないかもしれない。そういう状況のなかで、男性のほうが少しでも一緒にいたくて粘り続ける、というのは、眠っていた記憶を揺さぶられる思いがしますね。日常的なレベルでも、終電の時間を気にしながら女の子としゃべる、というのは誰にでも経験があると思いますが、あの感じがすごくよく出ています。 このリアルさは、役者の演技力もそうですが、この映画の表現の<実験的な手法>にも多くを負っているように感じます。他の方も書かれているように、この作品の時間の流れ方は、100%リアルタイムで上映時間がそのまま作品上の時間、というように作られており、長回しが多用されるだけでなく、カットバックでも音声が連続しており、しかもその間ずっと二人はしゃべり続けているんです。そういう<実験的な手法>なのに前衛的な印象はまったくなく、見事なくらい自然で、二人の気持ちがあまりにリアルに伝わってきて、どきどきします。 あんまりリアルなんで、それこそ一発撮りみたいに見えますが、もちろん実際には、テイクを重ねているんですよね。でも容易に天候や光の状態の変わる屋外で、つなぎのない5時から7時半という時間を撮るのは相当大変だったと思います。ハリウッド映画としては異例な、15日間、それも当該する時間帯だけの撮影でこれが完成されたのは驚くべきことだし、逆に言えば、むしろそのくらい短期間にしか撮れない内容だったともいえます。役者が完璧な演技を集中して続けることができてはじめて可能になるのでしょう。 そういう意味でも、ちょっとした奇跡ともいえるような作品です。そしてあのチャーミングなエンディングは文句無く評価10に値すると思います。何度も繰り返して味わいたいと思います。
[DVD(字幕)] 10点(2005-08-22 18:26:55)
4.  ヒア・マイ・ソング 《ネタバレ》 
すべてを失って故郷に戻ってから、むかしからの親友と一緒に、伝説のミュージシャンを探すたびに出るんだけど、この二人のかもしだす空気が良かったですねぇ。こんな友達がいたらいいなあ、こんな関係を保てたらいいなあ、って心のそこから思わせてくれます。 他にも、主人公が一緒に仕事をしているおじいちゃん二人組みとか、伝説のミュージシャンの仲間たちのおじいちゃんたちとか、そういう「古い仲間」の描き方が最高ですね。 そしてこれまでの登場人物全員集合のラストが幸せいっぱいです。 音楽も、曇り空の風景にしっくりくるペンギン・カフェ・オーケストラとアイリッシュ・トラッドがいい感じでした。 
9点(2004-11-12 16:25:12)(良:1票)
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