1. ビッグ・フィッシュ
《ネタバレ》 何といっても、あのラスト間際の展開の素晴らしさに尽きます。 ホラ話ばかりする父を尊敬出来なかった息子が、最後の最後に、父のため思い付きでホラ話を語り出す。 ちょっと反則?と思いながら素直に泣けました。 (蛇足ですが、ポール・オースター原作の映画『スモーク』で感じたテーマ、 「事実かどうかより、幸せなほう、ハッピーなほうがいい」と重なって見えました) 映像も美しく、特に回想の場面では、夢のような町の情景と、 奥さんとの出会いのシーンが印象に残りました(女性の美しい撮り方も含む)。 父の話を元にした回想がやたら長く、中盤ダレたのが残念。 あのラストは、イジワルな見方をすればティム・バートン監督の夢見がちな空想癖、現実逃避傾向を 自分で肯定する為の理屈と思えない事もないですが(医者がそのまま台詞で語ってるし)・・・。 しかし、何よりも観終わって爽やかな余韻に浸れて良かったです。 大事なのは想像する歓び、なにより「皆で」楽しむ事。 誰にでも勧めたくなる良作でした。 [DVD(字幕)] 6点(2004-11-27 22:46:00)(良:1票) |