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プロフィール
コメント数 1497
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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1.  ビューティー・インサイド 《ネタバレ》 
以前から気になっていた作品をやっと鑑賞。アマプラ、残り20時間切ってました。  いや~、ヤラレました。この奇想天外なファンタジーをファンタジーじゃないかの如く真正面から叩き込まれては、ホラーやサイコサスペンスやサメ映画が好物なくせにラブコメやお子ちゃま向けアニメで涙腺を崩壊させてしまう私はひとたまりもありませんでした。しかもヒロインがストライクゾーンにピンポイントでド真ん中。もう何も語らずして10点献上したいぐらいです。  とは言え少しは中身の感想を。ファンタジックなラブコメのスタイルで作られた本作品。けれども至極全うに大真面目に作られている作品。人間の本質、愛の本質に変化球と見せかけて大上段から切り込んでいる、ある意味硬派な作品とも言えそうです。  そもそも姿形は観る者が想起するもの。他者は勿論のこと鏡に映せば本人でさえ同じこと。例えば私が面と向かって見ている丸顔で浅黒い肌の男性がいたとして、同じ場にいる友人が同じように見ているかどうか。もしかしたら細面で色白な男性に見えているかも知れない。流石に性別や人種まで違って見えることはないとしても(否、あるかも知れないけれど)、同じに見えているかどうかは誰にも証明出来ないでしょう。もっと単純に、同じ赤い色のクルマを見ていたとして、私の見ている赤色が同時にそのクルマを見ている他人の見ている赤色と全く同じと誰が言えましょうか?極端な話、私が赤と思っている色は他人には私の定義するところの白に見えているのかも知れない訳で、色をコードで認識したところで結果は同じ。突き詰めれば自分自身にしか判らないわけで(否、自分だって解ってないかも)、見た目に普遍性などないに等しい、と常々思ってたりします。  と、少々勝手に屁理屈を捏ねさせていただきましたが、毎日変わる姿形に囚われている限りは混乱し疲弊し愛など育めないでしょうけれど、本質をもって受け入れればそこには純粋な愛しかないのだ、といったテーマ性を感じた訳です。  現実的に考えてしまうとあちらこちらに無理があるのは止む無し。そもそもの設定に超無理があるのだからこの際細かなことには目を瞑るべきですね。エンドロールでのダブルハッピーエンドは、同時に二人の未来も示唆しているトリプルハッピーエンド。繰り返しになりますが、これはヤラレました。満点献上です。
[インターネット(字幕)] 10点(2024-09-30 00:05:09)
2.  ピカレスカ ~Novela Picaresca~ 《ネタバレ》 
たまたま知り合った小説家の男の言葉を信じ(少なからず憧れも背中を押しているかも)、ずっとなりたかった「悪い子」になるためにバスジャックを実行しようとするヒロイン。突拍子もない物語なのに不思議とスッと入ってくる感じ。  ヒロイン・ヨーコを演じる広澤草さんの自然体の演技が好感です。更に脇を固める俳優さんたち、看護師さん(ド派手な変装の時の可愛さが印象的)、韓国人留学生、小説家、バスの運転手、皆さんいい雰囲気を醸し出してる。邦画コメディにありがちな力業的演出もなく、さりげなくクスっとさせてくれるコメディ具合も好みです。  ショートフィルムはあっという間に終わって余韻の中で考えさせられることが多い、と言うかそれが楽しみのなのですが、本作については「もう少し続きが観たいな」という感覚で終わりました。何かを変えたい、でも何も変わらない。それでも変わらない中で何かが生まれる。ホンワリとした温かみのある良作だと思います。
[インターネット(邦画)] 8点(2024-06-05 15:06:07)
3.  ビッグフットVSメガロドン 《ネタバレ》 
全編通じての(少し前の)ビデオゲームレベルのCGと時折り挿し込まれる実写映像によって構成されるSF作品。と言っても、恐らくはかなりの低予算作品と思われ、CG部分は台詞だけ変えた繰り返しが目立ちますし(てかシツコイ)、僅かな実写部分もフリー素材っぽい感じです。ただ、見れないレベルかと言えばそうでもなく、案外普通に鑑賞してしまいました。  台詞が矢鱈に多いですね。もっともらしく難しい理屈を並べているような部分も多いのですが、よくよく考えれば大したことないものを小難しく理屈っぽく言ってるだけのような気がしないでもありません。否、多分そうです。  また、そんなへ理屈台詞の合間合間、カリ王女とヘルシングとの子作り談義に始まり、何かと下ネタを挿し込むあたりは、作り手としては遊び心とかコメディ的演出なのかも知れませんが要らない気がしてなりません。  何より邦題も原題そのままというタイトル。確かにビッグフット(小柄過ぎるし単なるゴリラのようでもあるし)とメガロドン(メガロドンじゃないし)が出ますが、両者が正面から戦うこともなく看板倒れのような。本サイトのカテゴリに「サメ映画」があったとしても、本作は該当しないような気がしないでもありません。  特に加点要素も見出せず、1点献上に留めたいと思います。
[インターネット(字幕)] 1点(2024-03-31 12:23:36)
4.  ピザ 死霊館へのデリバリー 《ネタバレ》 
長尺ものが嫌いなわけではありませんが、今更にしてインド映画の長尺感を味わいました。作品世界に没入出来れば3時間の作品だって決して長くは感じず、場合によっては「もう終わり?!」という気持ちになることさえあります。が、平均的と言っても良いような2時間余りの尺の本作は、各パートごとに無理無理引っ張っている感(それ、また繰り返す?みたいな)があり、何度か中だるみを感じてしまいました。  一旦そんな風に感じてしまうと内容そのものにも不満を感じてしまい、作品を彩るホラー要素に特に斬新さや魅力を感じられず、既視感ばかりを感じてしまったり、「そっち行かないだろ」とか「そっち見ないでまずはこっち見ろって」みたいに、主人公の行動や言動は感情移入出来ないことばかり。更には、「ムトゥ」以来勝手に思い込んでいる自分が間違っていることは承知ですが、所謂「コリウッド」映画なのに歌わないし踊らないことにも不満を感じてしまう始末。  ただし、それじゃ面白くないの?と問われればそんなことは決してなく、物語の展開は多少の強引さや作り込み過ぎの感はあるものの、ホラーと思って見始めたらロマンスもの?かと思いきやオカルトもの?いやいややっぱり幽霊屋敷もの?え?金品略奪サスペンスもの?でもやっぱりホラー?と言う感じに二転三転四転。荒唐無稽な物語になりそうなギリギリのところを攻めていてなかなかに見応えはありました。特に終盤にたたみかける構成で、それだけに前半から中盤にかけての引伸ばし感がなければなぁという印象です。  ということで、インド映画のマッタリ感がお好きで、サスペンステイストのホラーがお好きな方にはお薦め出来るかなと感じた1本でした。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-02-23 23:28:39)
5.  ビフォア・アイ・フォール 《ネタバレ》 
形式的にはSFサスペンス的タイムループものですが、戸惑いながら青春の中にある女子高生の心の成長を描いたヒューマンドラマですね。タイトルからして些か宗教的、道徳的な香りがしないでもないのですが、タイムループを繰り返す度に成長していくヒロインの姿が等身大に描かれていて、青春ドラマとして好感が持てました。ヒロイン・サマンサ役のゾーイ・ドゥイッチが素晴らしい。何人もの役をこなしてる感じがします。  パーティシーンなんか見ていると、これって高校生?アメリカの高校生はこんなに乱れ切ってるのか?なんて思ってしまいそうですが、ま、こういう子たちもいるってことなのでしょうね。子どもから抜け切れない少年少女の残酷なぐらいのストレートな暴走。そんな姿を見せることでこの物語が成立しているとも言えるでしょうし。  ちなみに、ここで描かれるタイムループは、原理原則的な説明は一切なく、極めてシンプルにシチュエーションとしての設定というか物語の構成上のアイテム。なのでそこはツッコミどころではないと思います。強いて個人的考察を披露させていただくならば、始めの一日でリンジ―の運転するクルマが起こす事故はジュリエットを轢き殺してしまった衝撃で起きたもの。乗車していた4人も即死し、そのことが引き金になってタイムループが始まってしまう。ループを止めるにはジュリエットの死への決意を止めなければならない。しかし、彼女の人生に対する絶望感と死への決意は堅い。現状のサマンサにはどうにも出来ない。親友たちの心を動かし状況を変える必要がある。そしてサマンサの成長なしには親友たちの心を動かしようもない。だからループを繰り返し、その都度サマンサは成長していく。といったところでしょうか?  サマンサの命と引き換えない限りタイムループが止まらなかったのだろうか?サマンサが死んでしまった後に残るものは、家族や親友たちやジュリエットやケントの深い悲しみと喪失感ばかりではないのか?極論としては、高校生活が一瞬であっという間に忘れ去ってしまうように、ジュリエットの死もすぐさま忘れ去られてしまうのではないか?だとすれば、サマンサの死によるあまりに大きな喪失感の方が防ぐべきではないのか?  もしかしたら、最初の事故でサマンサは死んでしまい、その後に描かれるタイムループは死後の世界、サマンサの魂が地獄に堕ちる前に最後の試練が与えられ、結果それを乗り越えたサマンサは天に召されるという「実は死んでます系」なのかも知れません。その場合若干既視感のある設定になってしまいますが、その方がより好感の持てる着地点かも知れません。  等々、観終わった後の疑問は多々ありますが、一人の少女の心の成長、本当の愛への目覚めを描いたドラマとしてシンプルに観る限り、丁寧に作られた青春ドラマとして楽しめました。こうやって反芻出来る作品は好みです。迷いますが8点に近い7点を献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-01-18 11:08:23)
6.  ビフォア・マイ・アイズ 《ネタバレ》 
タイムパラドクスもののショ-トフィルム。正直なところ、過去を変えることで最悪の事態を回避しようとする物語は既に数多製作されて来ており、何故今更これを、しかもショートフィルムという方法を選択して撮ったのだろうと思えてしまう作品。  ちなみに、縫いぐるみと着ぐるみで登場するキャラに随分と時間を割いていますが、このキャラは知りません。何か作品のテーマに通じる特別なニュアンスがあるのでしょうか?ただ、それがあったとしてもこの16分という限られた尺に差し込む意味があるのかどうか?  人生の最期の瞬間に人は走馬灯の如く人生を振り返ると言われているように、ヒロインもまた死の瞬間に人生を振り返る訳ですが、その走馬灯の一部にピンポイントで入り込んで時間を遡るという点が本作としてのアイディアなのかなとは思います。しかしながら、やはり敢えて製作した意味としては弱い上に、少々強引かなと思えてしまい、3点献上とさせていただきます。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-11-09 16:16:16)
7.  ピース・オブ・マインド 《ネタバレ》 
パックスの見ている、語りかけられている亡霊たちは本当に所謂幽霊なのでしょうか?  幽霊など存在しない!という人からすれば精神疾患故の幻覚・幻聴ということになるでしょう。あくまでも彼自身の心が作り出しているもの。自殺を求める亡霊の言動は彼自身の自殺願望でしょうし、一緒に居たいと求め続ける元カノの亡霊は、彼女の自殺を悔いて止まないパックス自身の願望。概ね説明がつくように思えます。  ただ、歌手志望の若い女性については、パックスはその死を知らないのではないかとも思われ、亡霊の登場によって死亡した事実を知ったようにも見受けられます。だとすれば、彼の周囲の亡霊たちは亡霊に違いないのでしょう。しかし、省略されているだけで彼は彼女の死亡(自殺だったかどうかは不明)の事実を知っていたのかも知れません。  要は、亡霊たちは幻覚と見ることも亡霊と見ることも出来るわけです。ですから、そのこと自体は本作の核心ではないということだと思います。  病んでしまった、或いはとり憑かれてしまった彼の魂が如何に救われるか?方針を転換し、彼の全てを受け入れるようになった主治医による治療効果なのか?はたまた、純粋な彼の精神を只管に受け入れようとするモリーの愛なのか?これもまた、どちらも成立するように思えます。  どのように受け止めるか、作り手は観る者に託しているようにも思えました。  主演のローグ・ジョンストンという俳優さんは初見ですが、自然な演技に好感が持てた点に+1点の7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-09-26 17:51:14)
8.  ビースト 《ネタバレ》 
狂暴な野生動物と人間との闘いを描いたアクション系エンタメ作品として観れば、優れたCG、スリルとサスペンス、そして家族愛を描いた良作のように思えます。実際、ほぼノンストップで楽しめはしました。  けれども個人的には何とも後味の悪さが残りました。群れを非道な密猟者に殺され生き残った雄ライオンを「悪の意志を持った存在」のように描き過ぎのように思えてなりません。  確かに、トバッチリを食っていきなり皆殺しにされてしまった集落の人たちは気の毒としか言いようがありませんが、(現実問題としてライオンの思考に人間的な悲しみの感情があるかどうかは判りませんが)ライオンの方にも悲しみや悲壮感を込めて欲しかったところです。  集落での惨状を目撃した直後の混乱した状況だとしても、一丁のライフルのみ携えて単独でライオンを追う姿は、冷静なプロの保護官もしくは動物学者とは思えません。単に殺すためにライオンを追うハンターとしてしか映らないです。  全体を通じて危機管理の薄さが目立つ演出。主人公の父娘たちは素人だから仕方ないにしても、それでも常識的にその行動は違うだろ?みたいな場面が多過ぎました。思えば、父娘の会話にも今一つな台詞が多く、家族愛をテーマとしたドラマとしてもスッキリはしないところです。脚本の問題なのでしょうか?  一見お子様向け、ファミリー向けの1本のようでいて、実は違うなと思えてしまう1本でした。  (追記) 今日、数多くの放牧中の牛を襲い指名手配犯のように追われていた北海道の1頭のヒグマが、ついに殺処分されたことをニュースで知りました。密猟者に襲われたライオンとは全く違う状況であるにしても、人間と野生動物の共存・共生は難し過ぎるとつくづく思いました。そんな観点で観るべき作品ではないのかなぁ?
[インターネット(字幕)] 5点(2023-08-22 10:44:08)
9.  ビューティフル・レターズ 綴られた言葉(TVM) 《ネタバレ》 
必要以上に教訓的になることもなく、必要以上に宗教的な理念に傾き過ぎることもなく、ストレートに感情に問いかけてくるヒューマンストーリー。素直に感動しました。  ここまで直球勝負で来られると正直なところ少々引いてしまうことが多いのですけれど、ヒロインのアリー・アンダーウッドさんや共演のバーニー・ダイアモンドさんを始めとする出演者たちの自然な演技が、まるでドキュメンタリーを観ているかのような気持ちにさせてくれます。  実際、ダイアモンドさんは本作完成後に亡くなっていることを知ってしまうと、ストーリーとオーバーラップして尚更に感情移入を誘われ、観終わったときにはヒロインのこれからの幸せを願っている自分がいました。  比較的短い尺のせいか少々展開が雑な感もしますが、終盤に向かうにつれて盛り上がっていく物語の邪魔にはならない程度かと。思いがけない佳作との出逢いに感謝し8点献上します。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-05-01 13:23:19)
10.  美女缶
予備知識なし。当然セルフリメイクのTV版と漫画版も未見のままで観ました。ネタバレしてはいけない作品だと思いますので、ネタバレなしのレビューに努めます。  個人的にストライクゾーンど真ん中の作品。約1時間という尺で非常に上手く纏められていて、予想に反する大どんでん返しには正直驚きました。金魚が象徴的ですね。公開当時に幾つか受賞したことやTVリメイク版が製作されたことにも大いに頷けます。  主役の彼に今ひとつ感情移入出来ないままに終盤を迎えましたが、どんでん返しを食らった後には妙に納得。観終わった後、哀愁に浸れました。  とは言え7点献上に留めたのは、隣人の暮らしぶりに美女缶そのものの存在に関わるような矛盾を感じてしまうこと。そこはもうひと頑張りして欲しかったです。  関係ありませんが、納豆カレーは私も好物です。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-01-18 12:20:06)
11.  必殺!恐竜神父 《ネタバレ》 
確かにヒドイ。さりとて酷評出来ない。なんともアザトイ作品ですね。  ここまで確信犯的にヒドサを真面目にヒドク作られてしまうと、最早降参です。この作品のヒドイ部分をヒドイと論じること自体が製作者の意図にハマってしまっている訳で、その悪ノリぶりを楽しむことこそが本作の正しい(?)鑑賞方法なのでしょう。  ですから、それがダメというならば観ない方が良いでしょうし、それがウェルカムということであれば徹底的に小ネタを楽しむのが正解ですね。  例えば恐竜の着ぐるみ。着用可能な巨大なぬいぐるみと言った方が解りやすいかもしれません。獰猛とか狂暴とか強大とかには全く通じないデザインと質感。勿論、そんなものであっても製作費は結構かかりますから、もともと少ない製作費のうちの結構な割合をそこに注ぎ込んでる訳で、決して開き直りではなく意図してあの恐竜を製作してるところだけでも十分に本気度が窺えます。  爆破シーンに予算は使わず説明書きで終わらせてしまうとか、どんなシーンであろうと近所の同じ空き地でとしか思えない場所でのロケとか、キッチリ低予算を管理して作り込みつつそれを逆手にとって笑いに繋げています。  古き良き時代のB級感をモチーフに、如何にも映画好きな悪戯っ子が製作したという感がありありと出ていますね。  観る者を完全に選ぶこの作品。嫌いじゃないけれどアザトサもちょっとばかり鼻につき、ここは5点にしておくのがいいかもしれません。  ちなみに、原題は恐竜のヴェロキラプトルの前半分とスペイン語のパスター(牧師)による造語ですね。これを「恐竜牧師」ならぬ「恐竜神父」としてしまう配給会社さんの発想は謎です。「必殺!」というのは、忍者が出て来てアクションがカンフー風だからなのかな?
[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-20 11:17:52)(良:1票)
12.  ピーターラビット 《ネタバレ》 
ピーターラビットの物語と基本設定は同じだけれど、キャラクター設定やストーリーは児童書である原作からだいぶ飛躍してると言うか、デフォルメしてるというか、実に洋画のコメディらしいアレンジと演出ですね。基本、擬人化されたウサギが最上位にあって人間や他の動物はそれ以下。小ネタも効いてます。アニメ版がほぼ原作を踏襲していたことを考えれば、やっぱりハリウッドだな、と言ったところか。こういう作品、こういうコメディ、好みです。  それにしても、技術革新には脱帽するばかり。ピーターたちが実に自然に実写の世界に溶け込んでますね。まさに命を与えられているといった一挙手一投足。動物たちの自然な動きや表情に釘付けになり、あっという間にクライマックスを迎えてしまいました。  CGキャラが活躍する作品に、また新たな記念碑的作品が登場しましたね。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-04-18 00:34:03)
13.  ヒッチャー(1985) 《ネタバレ》 
10年以上前にリメイク版を観ましたが、昨年のリマスター版封切りを契機にネットで配信されたので初めてオリジナル版を鑑賞しました。  流石オリジナル。不条理感が徹底してますね。殺人鬼のジョンは神出鬼没で、殺しは勿論のことオールマイティに何でも出来る。何故彼はジムに固執するのか?クルマから落とされたから?そうではないでしょうね。ジム以外の人間は次々と殺してしまうのに彼のことは殺せても殺さない。それどころか、犯人扱いされて警察に追われる彼のことを助け続け、終いには敢えて彼に殺される。それを望んでいたかのように。何故、ジョンはジムに殺されたかったのか? 良く似た作品は確かにありますね。でも、この作品は、先行する作品や後に製作された同種の作品とは大きく異なる路線にあるように思えます。他の作品たちが、正体不明の相手にわけも分からず執拗に追われ命を狙われる恐怖を描いているのに対して、この作品では追われてはいるものの、殺される恐怖がだんだんと薄れていき、代わりに殺させられる恐怖に転じていくように思えます。 夢オチではありませんが、全ての出来事はジムの脳内で展開しているかのようにさえ思えてしまいます。その方がよほどスッキリするので。 謎が晴れないままのエンディングに苛立ちさえ覚えてしまうのは、製作者の思惑通りなのでしょうか?
[インターネット(字幕)] 7点(2022-03-09 00:16:50)
14.  ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男 《ネタバレ》 
怪しげなタイトルではありますが、なかなか楽しめる作品でした。けれど、何故にビッグフットなんでしょうか?そこのところがどうしても理解できない。拡大する恐怖の感染症を食い止めるという任務。元凶であるビッグフットを倒せなければ、人類は滅亡の危機に晒される。ストーリー的には解るのですが、何にせよビッグフットですからね。造形的にもあまり魅力的ではないのですが、いずれにしてもビッグフットですよ。何で??どこからどこまでが真剣に作られているのか、かなり理解不能の消化不良でした。 とは言え楽しめてしまいましたので6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-02-15 21:12:33)
15.  ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して 《ネタバレ》 
ハートウォーミングなドタバタコメディーの主演級を3人揃えた本作品。原作はノンフィクションと言うのだから驚きです。完全自己申告制でこの大会は成り立つのかいな?素朴に疑問ですけれど、思えば私も鳥バカの端くれとして、純粋にトリさんを愛する者に嘘つきはいない!などと力を込めてしまいます。 まぁ、どちらかと言えば淡々とメリハリ少なく進むストーリー。事件らしい事件もなく、ラブストーリーも派手には絡まず、どっちかって言えば地味です。でも、安心して観ていられる。まさにハートウォーミング。佳作です。
[DVD(字幕)] 6点(2013-09-23 17:23:23)
16.  127時間 《ネタバレ》 
生きる勇気を与えてくれる一本。決して「この主人公を反面教師として無難な人生を歩みなさい。」とは語りかけてこない。普通に考えれば主人公の窮地は自業自得。けれども、程度の大小はあるにせよ、誰にだって慢心や思い上がりはあるもの。問題は、その時に何を考えどう行動するか。この作品は、そのあたりを観る者に突き付けてくる。実話として単純に表現しようと思えば短編再現フィルムで済んでしまうものをここまで重厚にテーマ性を高めて創り上げた監督に脱帽です。
[DVD(字幕)] 8点(2013-03-30 21:27:52)
17.  ヒットマン・ゼロ<TVM> 《ネタバレ》 
ストーリー的には目新しくも何ともないけれど、そこそこに面白い作品。緊張感もあるし、スピード感も一応はある。 でも、やっぱりTVドラマ。あまりにお約束的展開。とんでもない目に合ってる主人公を見ていても感情移入は困難。警察の動きも何だか今ひとつ間が抜けてる。容疑者勝手に許しちゃうし… 全体的にあと一歩。残念。 ついでに、一体どこが「ヒットマン」??
[DVD(字幕)] 5点(2010-05-12 00:19:46)
18.  必殺処刑人 リベンジ 《ネタバレ》 
おっと、そう来たか!ってなオチです。前触れなしで来る感じなので、いささか反則気味かなぁ? 基本的には、ヒーローがパッとしないし弱々しいし、悲劇のヒーローのようでいて単なる自暴自棄のようで感情移入は到底出来ず… 時間つぶしに観る分には悪くもないのかもしれないけれど、何だか外してますねぇ…。
[DVD(字幕)] 4点(2009-10-04 02:17:29)
19.  ヒーロー・ウォンテッド 《ネタバレ》 
面白いとは思います。ある意味ハッピーエンドだし、ま、いっかなって感じ。 ただ、一目惚れした相手を惹きつけたくて犯罪行為に走るってとこが、そもそもの彼の人間性を疑わせる要素になってしまい残念。それがなきゃ本題が始まらないのだから仕方ない?でも、それにしたってそりゃあないでしょ。 要するに、漫然と観てる限り面白いけれど、真面目に考えると突拍子ないドラマ。だから感情移入はできないなぁ… だいたいからして、真相を知ったら彼女はどう思うの?
[DVD(字幕)] 6点(2009-08-12 09:39:01)
20.  ヒッチャー(2007) 《ネタバレ》 
元ネタ観たっけかなぁ… 20年以上前だと記憶も曖昧。 だからオリジナルとして評価すると、スピード感はあると思う。お約束の「主人公は死なない!」もあっさり却下だったりして意外性もある。もっとも、危機管理能力ゼロの彼にとっては、当然ともいえる結末だけれど…。 でも、不気味感がないんだな。この手の作品には、やっぱり得体の知れない怖さが必要で、最初っからフル出場の殺人鬼ってのはどんなもんでしょ? まぁ、ラストはお約束どおり「女は強い!」的な溜飲下げパターンなんだけど、そこに至るまでの感情移入が不十分なもんだから、あんまし溜飲が下がらない。なんだか、殺人鬼が憐れにも見えたりして。単なる自殺願望オヤジが調子にノリ過ぎたのかもよ?って風に見えなくもない。 ボーっと観るにはいいかもしれないけど、じっくり観るには不適ですね。
[DVD(字幕)] 6点(2009-04-13 09:07:22)
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