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プロフィール
コメント数 496
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 皆様のレビュー、いつも参考にさせていただいております。私のレビューも参考になれば幸いです。

2012年以降忙しくなったので、レビューを一言にしています(上半期分は6月末にまとめて投稿)。参考にしにくいかもしれませんが、あしからずご了承ください。採点基準は以前と同様です。

私の連絡先はこちら⇒えむいーあーる75jp[あっとまーく]yahoo.co.jp

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1.  ビフォア・サンセット
素敵な続編。
[DVD(字幕)] 8点(2012-07-01 11:37:02)
2.  ヒューゴの不思議な発明
映画愛が先走って、色んなものが置いてけぼりになった映画。
[映画館(字幕)] 5点(2012-07-01 11:35:22)
3.  光のほうへ 《ネタバレ》 
デンマークを舞台に、どん底を生きる兄弟を描く。兄は傷害罪で監獄に入った犯罪者で弟はヤク中。北国の白く乾いた色調を背景に、カメラは生きるため(生きる意味を見つけるため)の彼らの苦闘を見つめる。 昔、彼らには年が離れた弟がいた。アル中の母親に代わり、彼らは彼らなりに一生懸命その弟の世話をした。しかし、その赤ん坊は死んでしまった。彼らはずっとその思い出を胸に生きている。「心の傷」と言い切るには、もっと複雑なしこりのような物が彼らの胸の中には残っている。親子の関係、ひいては弱者と強者の関係がこの映画の底流にある。 兄は恋人にふられ、自暴自棄となって人を殴り、ようやく出所したところだ。その背景には恋人の中絶があった。弟は交通事故で妻を亡くして、息子と二人暮らしなのだが、クスリにおぼれる日々を送っていた。彼らが母親の葬儀で出会い、物語は動き始める。 守るべき者を見つけることで人は強くなる。守るべき者を守れなかったことで人は絶望する。兄弟の生活上のエピソードを通じて、「守る」という意識や行動がその人間のその後に与える影響の大きさが描かれる。後悔や怒りや口惜しさで、彼らの精神は傷つけられ鍛え上げられていく。 主人公の兄弟が私と同性だったこともあるのかもしれないが、とても考えさせられる作品だった。僕は見境無く人を殴りつけたり、クスリをやったりはしない。しかし、僕は彼らに自分自身を投影することができた。彼らの苦しさやつらさに心を抉られた。 終盤まで苦しく切ない物語が続くが、一条の光が射し込むようなラストに救われた。口当たりは辛いが、最後に不思議な酩酊感が残る作品。珍しく邦題が良い。
[映画館(字幕)] 8点(2011-09-25 18:19:22)
4.  ヒート 《ネタバレ》 
特濃男汁が飛び散る男による男のための映画。アル・パチーノが刑事になって過剰かつオラオラな演技を披露すれば、デ・ニーロは例のキメ顔を惜しみなくさらしながら盗賊団の首領を熱演する。これが3時間続くのは正直少ししんどいんだよなあ。初鑑賞は中学生の頃だったと思うが、その頃から比べると評価は落さざるを得ない。僕も年をとりました。 この映画のテーマは「仕事と女(家族)」なんだということも今回鑑賞して気づいた。刑事にしても盗賊についてもみんな女のことで悩んでる。女って奴は何でこうも分からず屋かねえ。ジャスティンにしてもシャリーンにしても旦那の足を引っ張ってばかりじゃないか。男ってのは忙しいんだから家のことはお前らがきちんとやれよ。という男の目線には納得できるところもあれば納得できないところもある。ただし、この映画は設定からして、男の味方をしやすく作られているのだ。この映画に出てくる女達は弱すぎる。何だかんだで男におんぶに抱っこなのだ。これじゃ男たちが上に立とうとするのも無理は無い。現代から見ればそういう設定が少し時代遅れに見えてしまう。 でも、この映画が良いのはそんな小難しいところじゃない。とにかくこの映画のアクションシーンの迫力は圧倒的だ。特に銀行強盗のシーンとラストの空港での追跡シーンは白眉である。色々と欠点はあるけど、憎めない作品だ。
[DVD(字幕)] 7点(2011-09-19 00:37:19)(良:1票)
5.  127時間 《ネタバレ》 
岩に腕を挟まれて身動き取れなくなったある若者の127時間。その間、彼は何を考え、何をしたか? まず良かったところから。主役のアーロンの人物造形がとてもリアルだ。隣に住んでそうだ。イケメンでいい奴なのだがちょっと変わっていてアウトドアがやたら好き。ウィークデーはアウトドア用品店でバイト。週末は車に自転車を積んでアウトドア三昧。何度も来てるブルー・ジョン・キャニオンなんてマジで俺の庭だから的なノリの軽さ(悪い意味ではない)。道に迷ってる女の子には声をかけちゃうし、ヒーロー気取りで秘密スポットも教えちゃう。この親しみやすさ(キャラクターの汎用性)が後半のドラマを盛り上げる。 あとは音楽の使い方がよい。この映画では、ぶっちゃけて言えばほとんどの時間を主人公アーロンは腕を岩に挟まれているわけだから、ジェームズ・フランコの一人芝居が延々と続くことになる。いくらアカデミー賞にノミネートされるほどの演技力と言っても、それだけで90分はさすがにキツい。だから音楽とか回想シーンの使い方が重要になってくる。回想のリアルさ(要は自分の選択に関する後悔の連続)もさもありなんという印象で面白かったが、それを盛り上げる音楽の選曲がとてもよかった。しっくり来ていた。 一方、減点要素。どうしても、取り扱ったテーマ上、どうしても退屈な部分が残ってしまう点。僕が結末を知っていて、「何だかんだやってても結局は○○しちゃうんでしょう!?早く○○しちゃえ!」と思いながら観てしまったせいもあるかもしれない。この映画を観る人はできるだけ事前に情報を仕入れずに行くことをオススメする。結末だけが面白いわけではないが、結末については何も知らずに観てほしい作品だ。 あとは、主人公の窶れぶりがイマイチ物足りない。確かに目の下の隈とか顔色の蒼白さとかはある。しかし、もっと目やにが出るだろうし、口の周りには干からびて白くなった唾液がついているはずだし、口内の水分も少なくなってもっと呂律も回らないはずだ。5日間くらい風呂に入らずに埃っぽい野外にいたら、もっともっと不潔にはなっているんじゃないか。細かい部分だがちょっと考証が甘いかな。 総合するとほんとは6点くらいなのかもしれないが、この映画のポジティブなメッセージには共感できるので少し甘めの7点。ビデオを前にしての一人ライブシーンはよかった!そのユーモア力に拍手!!
[映画館(字幕)] 7点(2011-06-19 17:51:53)(良:1票)
6.  ヒア アフター
期待して鑑賞したものの、よく分からなかったというのが正直なところ。監督の意図が分からなかった。僕が死後の世界というのにピンと来ない(興味が無い)せいもあるかもしれない。絶対に分からないから考えるだけ無駄だ。監督の保守的でまじめな作り方は好きなので、この点数だが、正直に言って失敗作だと思う。 
[映画館(字幕)] 5点(2011-03-13 19:54:00)
7.  瞳の奥の秘密 《ネタバレ》 
基本的に、熟年期に入った登場人物が過去の愛を回想する物語は大好物なので、7点か8点で迷ったが、8点をつける。同じようなテーマを扱った佳作「日の名残り」に匹敵する出来である。 まるで変奏曲の様に「瞳は雄弁に物語る」という主題を、さまざまな登場人物が繰り返し見せ付けてくれる演技合戦のような展開は観ていて気持ちがよい。特にベンハミンがイレーネに相談があると言って、イレーネが一瞬期待するも、結局その内容が当て外れであることに気づくシーンはイレーネ役のビジャミルの瞳の演技が迫真で、観ていて思わず涙が出そうになった(ラストの伏線になっているのも好印象)。主演2人はもちろんのこと、ゴメス役のゴディーノのいやらしい瞳の演技をはじめとした脇役の演技にもぐっと来る。 監督はアメリカのTVドラマシリーズ作成にも関わった方のようで、ハリウッド的な盛り上げ方も巧みだ。他の方も書いていらっしゃるが、空撮から一気にスタジアムの喧騒に引き込んでいくシーンやゴメスの追跡シーンの撮影、「A」の打てないタイプライターといった脚本上の伏線にはその影響が見て取れる。正直に言って、後者はちょっとやり過ぎで、「策士策に溺れる」ような印象もあるが、決して失敗はしていない。シリアスなラブストーリーには適度な娯楽性も必要だ。ただし、唯一気に入らないのは少し安易な気がするゴメスの自白シーン。あの程度で自白というのは少し骨が無さ過ぎる。 最後に、過去を引きずりながら生きるリカルドを見て、ベンハミンが今までの優柔不断振りを払拭するラストは爽快。人間は過去を振り切れない。それはそれで受け入れればよい。未来の選択は過去の経験が元になっているのだ。
[映画館(字幕)] 8点(2010-10-31 16:39:50)(良:2票)
8.  日の名残り 《ネタバレ》 
英国人作家カズオ・イシグロの1989年のブッカー賞受賞作品を映画化した作品。  カズオ・イシグロの小説は独特のノスタルジーや丁寧で抑制された文体が魅力的(邦訳されたものしか読んだことはないですが)ですが、この映画はその魅力をとても忠実に写し出している作品だと思います。  英国貴族の執事を主人公に据えるという原作の着想が素晴らしい上に、その登場人物たちの言葉にならない様々な思いが音もなくぶつかり合う様を主演のアンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンをはじめとした俳優陣が見事に演じています。主人のためには自分の思いを殺すことが最も大事だと信じて疑わない主人公ですが、その考え方を否定しつつもそのストイックなダンディズムに一定の理解を示し、敬意を表するかのようなカメラの視点が心地よいです。この映画は何度も観ていますが、去り行く時代への懐旧の情や仕事に生きたがゆえに実ることのなかった昔の恋を思い、果たして自分が過去にとった行動は正しかったのかと自問自答しながら旅に出る主人公の姿を観る度に、いつもなんとも言えない気持ちになります。  また、いくつもの屋敷で撮影を行ったと言うだけあって、当時の屋敷の雰囲気もリアリティがあります。風景の美しさも見所の一つでしょう。  お涙頂戴に堕しない、心で泣く映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2010-01-10 00:19:51)(良:2票)
9.  ビッグ・フィッシュ
前半はどちらかというと冗長で、初見の時に得られた感動が今回も得られるかどうか不安になったが、尻上がりに調子を上げていき、ラストで爆発した。あのオチを全く覚えていなかった自分の健忘症ぶりには恥ずかしくなったが、何度も映画を楽しむことが出来る特異な才能と考えることにしよう。ティム・バートン監督独特の怪奇趣味とファンタジックなテイストが絶妙に入り混じった快作。ほんの少しの想像力がある人なら誰でも楽しめるという点で、この監督の作品の入門版としても最適かもしれない。
[DVD(字幕)] 9点(2009-04-12 21:05:57)
10.  百万円と苦虫女 《ネタバレ》 
いや、ねえ、途中まではいいんですよ。よく何を言いたいか分からない撮り方は少し鼻につきますが、他人を信用せず、誰にも心を開かない鈴子の自己開示が少しずつ進んでいく、と。分かります。もっとエキセントリックなキャラクターだったり、過剰な演出が入るのかと思っていたけれど、それは良い意味で裏切られました。 でも、最後で全てが台無しになっちゃった。まさに「とってつけたような」展開でがっかり。中島君の心情が全くもって理解できない。鈴子が来た時に、「君がいなくなっちゃうのが嫌だった」と一言言えばいいだけじゃないですか。ましてや鈴子は超がつくほど倹約家なんだから、あんなに金をせびられれば、愛想尽かすのも当たり前じゃないですか。いくら、物静かで奥ゆかしい人だとしても、どういう経緯で、そういう作戦を取るに至ったのかが一切説明されていない状況下では、全く中島君に共感できません。「走り出すぞ、走り出すぞ、ほら、走り出した」。ホームセンターのシーンにはちょっと笑っちゃいました。 蒼井優の魅力を引き出すことには十分すぎるほど成功していますが、この脚本にはがっかりです。いや、ほんとに。乳時雨さんのレビューに激しく同意いたします。
[映画館(邦画)] 4点(2008-10-13 23:59:36)
11.  ヒストリー・オブ・バイオレンス 《ネタバレ》 
ジャック殿  拝啓  その後、学校はどうですか?ジュディとはうまくやってますか?貴方が「暴力」で解決を図ったいじめ問題はどうなってますか?ロニーは少しビビッてるようですし、貴方の嫌う「暴力」が役に立ったと言うことかもしれませんね。今日、お父さんの店に行ってブラックコーヒーを一杯飲んできましたよ。お父さんは以前より無口になったようだけど、事件以来、よりワイルドさが増して、かっこよくなったと近所では評判です。 それはそうと、今日は一言苦言を呈したいことがあります。あなたが不注意から人質にとられた状況を打開してくれた命の恩人に対して、あの態度はなんだったんですか?貴方のお父さんはトムです。間違いありません。貴方が生まれてからずっとトムだったのなら、彼はトムなのです。肉をおずおずと勧めるくらいで償われたと思ったら、大間違いですよ。もっと優しくしてあげてください。お父さんの元には、これからも悪党が訪ねてくるかもしれません。そのときは、貴方が父親を守るくらいの意気込みで、対応していただきたいものです。幸い、腕力ではその血を受け継いでいるようですので、あとは射撃の腕ですね。期待しています。 追伸 サラは相変わらず、おばけを怖がってますか?また出てきたら、貴方の拳で倒してあげてください。暴力は全てを解決するのですから…。 敬具 という手紙を書きたくなる作品。ラストが良い。
[DVD(字幕)] 7点(2008-01-27 01:34:45)
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