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1.  人のセックスを笑うな 《ネタバレ》 
悪い意味でリアル。 自由奔放に生きてる(つもり)の永作の演技がリアル過ぎて不愉快。 彼女は「自由奔放に生きてる」のではなく、「自由奔放」を気取って若い男の子を惑わせているだけの気がした。 旦那さんと彼が会ってしまってもなんの動揺もみせないのは、罪の意識がないからでなく、そのきまずさを「奔放さ」でごまかしてるだけだろう。人を喰ったようなセリフや振る舞いは「奔放な自分」というパフォーマンスを他人に見せるための手段でしかないと思う。 動揺する彼を見る楽しみ、秘密を共有する楽しみ、そんなことにしか楽しみの持てない悲しい女。でもってインドとは…永作のしたかったことは、松山の心にいつまでも刻み込まれるような「インパクトを持った女」として、彼の心の中に生き続けたかったんだと思う。その女としての「薄さ」が、妙にリアルでとても悲しい。「自由奔放」とか「悪女」って人にそう思われるためのアクセサリーなので、松山くんがそれでも永作を想ったまま終わるのは、ちょっとヤだった。思う壺じゃん!でもそこまで考えさせてくれたんで、7点献上します。絶対そんなそぶりはみせないだろうけど、本当は松山より永作のほうがツライはずだと思います。面白い面白くないより、見る時期を選ぶ映画。タイミングのあう時期にみればハマるだろうけど、じゃないとおそらくとても退屈。
[DVD(吹替)] 7点(2008-11-30 04:32:32)(良:1票)
2.  ヒストリー・オブ・バイオレンス 《ネタバレ》 
兄であるウイリアムハートが素晴らしくカッコイイ。リッチで、女たらしで、暗黒街のボスで、複雑な大人の事情もありそうなのが深みにもなっていて、とまるでオトコの好きそうなツボをよく押さえ、実際にとてもスマートでカッコよく見える(体型はやや肥満気味)しかしそういった兄のワルの魅力を次々に否定し、なおかつカッコイイのがディゴだ。一途なオトコの魅力。壊れかけている家庭を必死で取り戻そうとしているディゴは小市民かもしれないが、とても魅力的だ。キャスティングに兄を安っぽい役者を使わなかったのが素晴らしい。ディゴをカッコよく撮りたいために兄をショボくするのが映画としてのわかりやすさであり、セオリーかもしれないが、あえて貫禄たっぷりのハートを使い、そしてそれに負けないディゴを起用したことにより、トム、あるいはジョイの言葉に説得力が増し、ラストシーン食卓の沈黙が生きた。 野暮なことはいいたくないが、結果的にディゴはまた殺人を犯してしまったのであり、家族との幸せ云々よりも、大きな問題な気がするが(トムとしての殺人)そこは見過ごすべきなのだろうか?
[DVD(吹替)] 8点(2008-10-03 03:04:25)
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