Menu
 > レビュワー
 > miki さん
mikiさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 116
性別 男性
自己紹介


表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ヒルズ・ハブ・アイズ 《ネタバレ》 
同監督作『ハイテンション』の様な恐怖演出や、目を覆いたくなるえげつない惨殺シーンははっきり言ってないですが、映画自体の雰囲気はこちらの方が圧倒的に高い。OPの放射能調査の職員たちを虫けらの様にツルハシで殺し、車で引きずっていくシーンからのタイトルロールへの移行が素晴らしい。夜のシーンよりも明るい太陽と青空の下でのシーンが、『悪魔のいけにえ』の様にうだる暑さを伝え、起こる出来事がより不条理に見え、感じさせる。窓から射し込む日の光や砂ぼこり、影を使った陰影など撮影も上手く、タイヤをパンクさせるトゲの仕掛け、トレーラーを照らす反射する光、崖の上から覗き見る人影、そして双眼鏡で一家(獲物)を眺める視点など、得体の知れない何かが忍び寄る不穏な演出が冴える。トレーラーで初めて一家を襲うシーンは怖さよりも気分が悪くなる程の不快感と容赦の無い絶望感に襲われる。(リンに銃を向け、こめかみを撃つシーンはアンレイテッド版でより残虐)後半の斧を持った男との一騎打ちは本作の見所の一つですが、突き刺されたバットの木片を引き抜いてダグを殴り倒した後、バットを捨てるシーンがスローがかって中々粋でカッコいい演出。振り下ろされる斧で指がキレイに切断されずにそっくり返るトコロなんかは流石アジャ監督です。ショットガンを持った頭を器具で固定している男のビジュアルもインパクト大。ダクが斧で仕留めた後、傷ついた体でメガネを拾い、ゆっくり掛けるその穏やかな表情が心境をものがたり、彼ら食人鬼と人間の心を失っていないダグとの差なんですね。人に勧めても中々良い返事は期待出来そうにないかもしれないですが、僕には高評価の作品です。 それからダグ役のアーロン・スタンフォード。非常に良い演技でしたが、この人、X-メン2とファイナルディシジョンのパイロだとは信じられない位の見事な老けっぷりでした。 復讐ではあるが、秘められた人の残虐性が上手く浮き彫りにされている。やはり本当に恐ろしいのは、霊でも超常現象でもない、「人間」そのものと言う事か。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2012-07-10 23:17:33)(良:1票)
2.  ヒットマン(2007) 《ネタバレ》 
ティモシー・オリファントとオルガ・キュリレンコの2人の魅力に尽きる映画でした。声をかけてくれた女性に名前も名乗れず(「47です。いや、歳じゃなくて・・・。」とは流石に言えないだろうし、言ったら女性の怒りを買うだろうしなぁ)誘いも断る事しか出来ない孤高の暗殺者と、ロシア大統領の「所有物」として生き、人生の意義を見出せずにいた女が偶然に出会い、共鳴する。ニカの顔にタトゥーを見た47は殺さずに共に逃避行する事を選びます。僕はアクションシークエンスよりも、この2人が共に過ごす束の間の甘美な時間のシーンの方がとても好きです。恐れ、涙を流していたニカが次第に47と打ち解けて笑顔を見せ始める辺りに2人の恋の予感を期待させる。スキンヘッドのクールな暗殺者にちょっとビッチな可愛らしいニカの2人がレストランで会話する異色のカップルぶりもとても印象的。服を脱いで誘惑するニカに、養った自制心で決して下心を見せずに抱こうとしない47の姿勢も格好良い。ティモシー・オリファントは目や表情のちょっとした変化や仕草で全てを語り、伝える演技力が素晴らしく、繊細で説得力がある芸達者な役者さんですね。オルガ・キュリレンコは体当たり演技も辞さない、魅力的ルックスの女優さん。中指おっ立てたあの表情に僕はイチコロにやられちゃいました。「ブドウ畑」の伏線を最後に叶えてあげる、47が見守りながら自由を得たニカの喜ばしいラストが何とも微笑ましかったです。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-05-28 20:57:13)(良:1票)
3.  ヒート 《ネタバレ》 
「ヤマを踏むプロ」とそれを「阻止するプロ」。両極端にいる二人が相まみえた時、互いに信念を語り合い、それが生死を分ける覚悟であると悟った瞬間、追う者と追われる者にあってはならない共感、絆が生まれた。それはこの生き方しか出来ない(違う生き方をしようとはするが)二人にだけ分かる暗黙の了解であり、互いをリスペクトする気持ち。マイケル・マン監督は事が起こる前にこの二人を向き合わせ、静かに語らせる事で二人の運命の必然性を描いたのだ。家庭を築き、女性と過ごそうとするも自ら突き放してしまう男たち。自分を迎えに来たクリスに罠だという事を気付かれない様に教えたシャリーン。この映画で本当の意味で男女の愛を描いたのはこのシーンだけではないか?こうして自分勝手な男たちに振り回されて結局「不幸を見るのは女」という構図を描いておく事で、監督は徹底した男たちの美学、生き様を描き切ったのだ。そして極め付けのわだかまりを残して立ち去る事が出来ず、その結果己の掟に従い理由(わけ)も言わずに女の元から立ち去るニール。ヴィンセントの銃弾に倒れ、家族でも愛する女でも無い、好敵手に看取られながら息を引き取るニールの最期。自分にはあの手をニールが差し出し、二人が握りしめ合ったのは健闘を讃えあい、互いに「またいつか会おう・・・。」と言っている様に思えました。信念を曲げてまで生きる事に意味は無い、というメッセージと共に、もはや「伝説」と形容するに相応しい、白昼のL.A.銃撃戦を織り交ぜて語り尽くされた男の美学溢れる作品。自分にとっての最高傑作です。
[DVD(字幕)] 10点(2012-05-08 16:33:32)(良:3票)
010.86%
110.86%
200.00%
354.31%
497.76%
565.17%
6119.48%
72017.24%
83227.59%
91512.93%
101613.79%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS