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プロフィール
コメント数 559

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1.  ひとりぼっちの青春
ダンス大会という事でもっと華やかなのかと思いきや、その想像を根底から覆されました。情熱や恋などの奇麗事は全くと言って良いほど存在せず、髪を振り乱しボロボロになりながら何のために参加し、果てには何の為に生きているのかすら分からなくなるようなてつもない圧迫感が漂う。ただひたすらに踊り続けたり、ステージを走りまわされたりするだけなのにその中の登場人物達は全員様々な障害に遭いながら必死で生きようとしている。その痛々しい程の生き様に胸を締め付けられます。パートナーを無くした女性、名前を売り込む為に画策する女優、金の為に妊娠した妻を連れ参加する農夫等がふるいにかけられ脱落していく。しかし最後に残ったものはそれ以上に残酷な結末でした。感動という涙ではなくやり切れない悔しさが残ります。
8点(2003-04-09 05:42:44)
2.  ひみつの花園
主人公咲子のとんでもなく波乱万丈な人生が飽きさせません。しかも笑える笑える。銀行強盗の人質にされるが逃走中車が横転、奪った5億は富士の樹海に埋もれてしまいます。家族で樹海へ行くがアバウトな地図にみが手ががりという素人探索の為遭難する酷い目に。ここから主人公の暴走が始まります。銀行を辞め地質学の教授に師事する為大学を受験し合格直前に死亡した青年のおこぼれで補欠合格。そしてロッククライミング、スイミング、ダイビング、教習所と5億を探し当てる為にどんどんスキルアップしていきます。そして最後は....大げさながらも世の人がこれだけのパワーあふれる行動力をもっていれば世の中はきっと変わるでしょうね。時折見せるシュールなシーンが爆笑に次ぐ爆笑でした。特に咲子が大学に行くときの早着替え!ほんの一瞬ですがおかしかった。教習所で人を引いちゃったり、判りやすいマネキンを崖から落としたり。この監督、ホント笑いのツボを知ってらっしゃる。ただ余りに破天荒なストーリー展開過ぎて登場人物達がついていっていない気がします。配役が悪いって事じゃありませんよ。
8点(2003-03-27 01:22:57)
3.  昼顔(1967)
これはドヌーブならではの作品です。満たされない何かを感じ、次第に没落していく主婦。しかし彼女自身は没落するどころか生き生きとしていき夫との仲も益々良くなっていく。ブリュニエル独特の雰囲気で表現された彼女の恍惚妄想シーン。彼女の幼少期に体験した(らしい)出来事や綺麗な自分を汚されたい(らしい)欲望等随所に散りばめ多くを語らずとも彼女が何ゆえの行動なのか、どう考えているのかをそれとなくわからせてくれる。ドヌーブは下着姿でも、ハイソな雰囲気の衣装でも十分にセクシーでその魅力を隠しきれない外見や、彼女が娼婦館で見せる恍惚の表情、昼と夜を演じ分ける二面性も魅力的。いかにも男性が喜びそうな主人公の描写は、こりゃブリュニエル自身の妄想では無いかと思えてきます。しかしながら時折女性的な観点も垣間見え(鈴の鳴る馬車でお出迎えされたり、直接的なエロ描写を控えたり)侮れません。いやらしい目で見ていた友人と娼婦館で鉢合わせた時、彼が「そんな君を見たいのではない。プライドの高い清楚な君が好きだった」(←確かこんなセリフ)というように彼女は常に周りから外見で判断されていた。そしてそれを幼少期に壊された(薄汚いおやじに触れられる)時新しい自分を見つけた快感を得たのでしょう。多少違ってるかもしれませんが、ここまで観客に感じさせる監督の手腕に拍手です。ラストで半身不随になった夫が突然全快するという現実か虚構かをうやむやにする事で、この物語自体が果たしてどこからどこまでが彼女の現実なのかすら煙に巻くという見事なアッパーカットを食らわせてくれました。やっぱドヌーブはこうでなくっちゃ。
7点(2003-03-19 02:12:15)(良:1票)
4.  光の雨
裕木奈江、山本太郎、高橋かおり、大杉連等キャストはすごい魅力的です。「光の雨」という劇中劇(映画中映画?)にすることで若者達がどう考えどう行動するのか?実在の人物達と脚本の中で対話をさせる事でこの作品を観る観客にも考えさせる作品にしているところが良くできていると思います。ただ純粋に世の中を変えたいと思っていた当時の若者達。しかし自分自身を、同志を「総括」することで外部に向けるはずの闘志を内部に向けてしまう。「革命」という言葉の意味を考えさせられました。劇中劇という事もあって、この物語の登場人物に感情移入する者、何も考えない者等現代の若者と当時の若者の思想を反映し対比させています。この作品に出演するにあたるインタビュー(もちろん演技)がところどころあるのですがこの作品を始める前と後で表情や感情の変化があったことをしっかりと見せているところが関心しました。(数人の役者は白々しかったですが)特に裕木奈江はホント上手いですね。自分の役割をしっかりと把握している。女性でありながら赤軍の幹部という役(を演じる女優)を見事に自分の物にしてました。ホント、ずば抜けてすごいです。山本太郎は関西弁の利点と雰囲気で助けられていますが、彼も次第に何が正しいのか判らなくなり退廃していく役柄が印象的でした。ラストでクランクアップした演者達が楽しそうに雪合戦をするシーンは、今の若者と革命者達が何ら変わらない同じ人間であったことを象徴していました。正直私にはとても難しいテーマで、胸にこみ上げるものがありそれが何なのかも判りません。そこにはあの時代に私と同じ思いのもう一人の自分がいるような気がしました。
7点(2002-12-25 04:11:08)
5.  ピクニックatハンギング・ロック 《ネタバレ》 
不思議すぎて一体どう見てよいのか...監督は恐らくこの物語の真相に興味があるわけでは無く、思春期の少女たちのみが醸し出しうるはかなさそして掴み所の無いイメージを映像に託すしたかったのではないでしょうか?ミランダ役の少女の絵画から飛び出たような魅力(劇中でもそういったセリフがあります)にただただ圧倒されます。あまりにミステリアスすぎて実際に解決されていない話なので、当事者が語らない限りいくら回りの人間が語ったところで説得力が無いので、それをちらほら(というより殆ど?)伏線めいたものを散りばめベールで包んでしまおうという演出は見事だと思いました。忽然と姿を消した少女達、怪しい行動をし同じく行方不明になった教師、生還したものの真相を語らない少女、行方不明の少女にほのかな恋心を抱き投身自殺した少女...とにかく考えると自分も後戻りできない霧の中に取り残されるような感覚を覚えました。何度も出てくる岩(岩山)と少女という対照的な映像がこの作品のカギではないかと思いますが...この岩にどことなく性的なイメージを感じるのは私だけでしょうか?
6点(2002-06-22 21:40:48)(良:1票)
6.  ピストルオペラ
え~???映像は綺麗で独特の美学が随所に盛り込まれてて雰囲気はこらはこれで良いと思うんですよ。ただ、演技が出来ない江角マキコにドヘタな英語で話す山口小夜子、そしてインパクトの無い子役の女の子。この三者が織り成す大根演技合戦を入れられてはアナーキーな映画としては認められません。言わば失敗作?確かにオープニングはやはりビジュアル的には問題のない江角マキコの魅力が出ててめちゃシブイし、ラストのあの終わり方は「やられたっ」って感じがしましたよ。加藤治子が語る生首の話はちょっとコワかった…
5点(2002-05-10 23:34:04)
7.  ビューティフル・マインド
正直この作品の良さはわかりませんでした。ただこの作品、女性を口説くときのヒントがいっぱい隠されています!星空を見上げて彼女の好きなものを星になぞらえて想像させたり、プロポーズで「君との愛情が永遠に続くかデータを取りたい」って口説いたり...さぁ、もてない君ども!この作品を観て研究したまえ!あと、親友の姪役の女の子はめちゃめちゃ可愛かったです。
6点(2002-04-30 07:08:31)
8.  ビッグ・リボウスキ
ガラガラガラ~ッと宙吊りのジュリアン・ムーアが登場したのには大爆笑させて頂きました。
5点(2002-04-16 06:25:21)
9.  光る女
もう、観るも哀れな主役二人の超ド級ダイコンぶり!!コントの外国人なみに訛りまくるMONDAY満ちる(なんちゅう名前や!)に学芸会以下の演技で圧倒させてくれたプロレスラーの武藤敬司。何故にこの二人を起用したのか、考えると私を宇宙の彼方へ放り出してくれます。気になるには安田成美のヌードがチラリと出てたのですが、淫靡な腰の動きにはどきッとさせられました。(おそらく吹き替えでしょう)かつての幼馴染みに求婚する為田舎から出てきた主人公が、訳の解らない見世物屋敷でプロレスをするうちに声の出なくなった歌手と懇ろになる..という打ってて恥ずかしくなるようなストーリーでした。
1点(2002-02-10 21:23:38)
10.  ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
ごめんなさい、このグダグダとした演出には耐えられませんでした。多忙なビートルズの日常をコミカルに仕上げてはいるんですが、中途半端なテンションで彼らが悪ふざけをする→マネージャーが困る→ファンに追っかけられる→歌うの繰り替えしでこれがひたすら続きます。ただ、肝心の歌は物語とは関係ないものの、意外と無理なくすんなりと入り込めるし、名曲揃いなのでこれがあるお陰でホッとします。それにしてもトラブルメーカーのポールの叔父さんには困ってしまいます。
5点(2002-02-10 18:28:56)
11.  ビヨンド・サイレンス
押し付けがましい演出も、臭い演技も無く、感動させて頂きました。少女期のララにはもう、涙腺を震わせる位のオーラを放ってましたね。両親がろうあ者で中々子離れ出来ず、つい健常者である娘に頼ってしまう。幼い彼女にとっては過酷な状況ですよ。そして彼女が人生の選択に選んだのはクラリネットのプレイヤーになる事。そう、両親は彼女のこの喜びも苦労も分かち合う事が出来ない。そんな彼女の葛藤が良く伝わりました。しかもこの家族だけでなく、父親の姉との関係の不調和などアンダーグラウンドなストーリーもしっかりと作られていました。特に父親と彼の姉が手話を通じてほんの少しですが、心を通わせるシーンにはお互いの微妙な距離感が現れていました。心が震える映画でした。成長したララがバーで伯母さんとセッションするシーン、思いっきり吹き替えでしたけど、気にしない気にしない!
8点(2002-02-01 22:01:57)
12.  ヒマラヤ杉に降る雪
とにかく計算された映像が綺麗かつ効果的です!特に回想シーンは甘く切なく抑えた感じで、とても丁寧に撮られていました。ある瞬間から主人公が片腕であることをさりげなく見せていくところには、それが失った恋を象徴していることが伝わってきました。こういう見せ方は中々出来ないんですよね。もう、ご立派!!そのためか工藤夕貴&イーサン・ホーク以外はほとんどかすんでしまって印象が薄い。しいて言えば鈴木杏がかろうじておいしかったように思えます。ラストは納得いきまっしぇん!
7点(2001-11-05 20:44:51)
13.  漂流教室
ラストの三田佳子には泣かされます!中途半端なゴキブリ怪獣や棒読みの子役達...全編通して納得はいきませんでした。ただ、ケンカ分かれした母親と和解できないまま異世界に置き去りにされてしまった主人公の切なさは伝わってきました。それにしてもゴキブリ怪獣なんか要らんっちゅうねん!!
4点(2001-10-24 01:16:11)
14.  病院坂の首縊りの家
もう、草刈正雄に拍手!!です。好奇心旺盛なカメラマンの役で、完全にこの人の独壇場でした。でかすぎる声もさることながら、観客を物語の世界に引きずり込んでくれます。この人のサブストーリが見たくなるくらい魅力的でした。桜田順子の「去年のトマトはぁ~..」なんてのんきに歌うイメージからは脱却していて、いい演技でしたね。(みょーな白塗りメイクは変でしたが)それにしても生首を風鈴にするなんざぁ、すごすぎる想像力!最初と終わりに出てくる棒読みのおじいさん(横溝正史?)には腰が砕けましたので1点マイナス。
9点(2001-10-24 01:10:26)
15.  ヒッチャー(1985)
物語は一応解決してるんですが、どろーっと後を引きますね。ラストの夕日をバックにC・T・ハウエルが脱力しているシーンは印象的です。R・ハウアーのインパクトが大きすぎてこれが後味の悪さ(というか良さと言うべきかな?)の理由でしょう。彼は自殺願望というよりはむしろ生きていることを確認したくてああいった奇行に走ったのではないでしょうか?まあ主人公からすれば追い詰められ、罠にはめられたと思えば助けてくれたりといい迷惑ですけどね。説明不足で謎が多い作品ですが、あまり多くを語らないところがやはりサスペンスの醍醐味!なのでなかなかの佳作です。
7点(2001-07-16 05:34:20)
010.18%
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2152.68%
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