1. ブーリン家の姉妹
《ネタバレ》 観賞後に真っ先に本屋に駆け込み、イギリス王朝関連の新書を買い漁っていました。 美しきポートマン嬢(アン王女)の最期を観て「歴史的事実はどうなんじゃ~」という単純な想いからですが・・・ 世界史の勉強では一行で終わる「アン王女の悲劇」が、実は後の大英帝国の幕開けとなるエリザベス一世統治時代に繋がる歴史の皮肉。 今作は、歴史では語られないアンの妹にも光を与えており、歴史ドラマというより姉妹の愛憎劇です。旬の2女優が看板な為か、男性陣の描き方が中途半端。特に、名君でありながら下半身だけは節操のないヘンリー八世だけでも、もっと精細に描写したなら、作品としての重厚感が出たと思うのだが。 作品としては、不満な処も多いが、チューダー朝時代への歴史的興味を起こさせただけでも、ポートマン・ヨハンセンの熱演に感謝! [映画館(字幕)] 6点(2008-11-18 01:15:42)(良:1票) |
2. 武士の一分
山田監督の藤沢シリーズも早くも「男はつらいよ」の領域にきたような・・・ 見慣れた風景、観ていて安心、観賞後爽快、美しきマドンナ。ここまできたら、「めざせ、水戸黄門!」 でも、監督には山田一家を離れて、たまには意欲作を作って欲しいような・・・ [映画館(邦画)] 5点(2007-03-31 03:03:26) |
3. フラガール
《ネタバレ》 お決まりごとのストーリー展開ながら、ここまで心揺さぶられるのはなぜ? 個性ある俳優陣の熱演とそれを見事に切り取ったカメラワークが秀逸。隠し味の音楽が憎らしい位、映像にマッチ。 特にラストの蒼井優のフラダンスシーンは、邦画史上でも歴史に残るワンシーンだと思う。(褒め過ぎかな~でも鳥肌総立ちでした) 松雪の成熟した色気と蒼井の健康的な色気の対比を見せつけ悶々とさせ、さらに60~70年代の幼少期を回顧させ涙を誘う、これは完全にオヤジ殺しの映画ですな。 元来はひねった映画が好きなのですが、ここまでストレートに見せられたら脱帽です、完敗です。素直な映画を再認識しました。 [映画館(邦画)] 9点(2006-11-05 21:50:06)(良:2票) |
4. フライトプラン
電車などに乗っていると、頭のイカレタ乗客に迷惑する場面が日常的にありますよね。 でも、本当にイカれているのは我々であって、正常なのは彼だけかもしれませんね~ とキューブリック風に考えたりして… ジョディ・フォスターがピンの作品は基本的に疲れます。 ジョディさん、あまり肩に力入れずに、気楽に出演作品・脚本・共演者を選んでくださ~い。 [映画館(字幕)] 4点(2006-04-24 01:51:01) |
5. ブラザーフッド(2004)
同胞同士の殺戮~朝鮮戦争の悲惨さは十分に伝わってきました。でも話の展開に無理があり過ぎ。ホームを走るおかぁさんに拍手、感涙。 6点(2004-07-19 11:38:45) |
6. フォレスト・ガンプ/一期一会
監督のいろいろな想いを詰め込み過ぎ。でも観る人によっては映画の1時代・1シーンに自分の想い出をオーバーラップしてえらく感動するのでしょう。アメリカで受けるのは当然。私個人は一人の女性の堕ち方が痛いほど切なかったし、結婚式でのダン中尉との再会は涙を堪えるのに必死でした。 8点(2003-11-24 22:44:30) |
7. ブラックホーク・ダウン
クールな戦争映画だ。手に汗握る展開というのがなく、淡々と戦闘が続き、簡単に兵士が倒れていく。一種異様とも言える位の客観的視点がこの作品の最大の魅力。それは登場人物すべてを同じ距離感で描き、観る側に不必要な感情移入をさせてない換わりに戦争自体の虚無感を強く与えている。「なぜ、外国にまで行って戦争するのか」~アメリカ国の為?家族の為?ソマリア民衆の為?正義とは?…行き着く所は「友の為に戦う」という不毛の論理。 8点(2003-10-15 03:09:39) |
8. ファム・ファタール(2002)
《ネタバレ》 パルマらしい映像と例によっての唐突なストーリー展開。なんでトイレでレズりながらダイヤを盗まにゃいかんの?しかもわけ分からん蛇型の。なんで命かかってる時に酒場で突然セクシーダンスするわけ?さすが世界最強のB級監督の面目躍如!最後まで楽しませてくれます。ボレロも素晴らしい。 7点(2003-09-24 01:28:40)(笑:1票) |
9. ブレア・ウィッチ・プロジェクト
映画館で観てたら怒っただろうけど、ビデオで観たので面白かった。恐いね。この低予算で見えない恐怖をかき立てるのは見事。女子学生がもっと美しければ更に点数アップ。 7点(2003-09-15 22:50:59) |
10. ブレイブハート
これぞ男の生きる道。あのマックス兄ちゃんがこんな素晴らしい映画を作るなんて、ご立派になられて!知らぬ間に英雄に祭り上げられた男の愛と仁義の物語(木曽義仲じゃ)。雄大なスコットランドの風景と無骨な主人公の生き方に心が洗われます。映像・音響は秀逸。 9点(2003-09-15 22:15:16) |