1. フリージャック
フィリップ・K・ディック然り、SF小説原作の映画が流行ってた90年代に量産された作品のひとつ。いわば、量産型ザクと同等レベル。当時の最先端技術を駆使して作られた未来世界もSFXも既に「ターミネーター2」が世に出た後だったから、斬新さも感じなかったし、むしろ、時代後退したかと見紛う出来栄え。見せ場のバーチャル世界のパノラマシーンすらCG全盛期の今となって観るとショボい。普通未来社会に期待や憧れみたいな気持ちを抱いて鑑賞する部分はあるもんだが、いかんせん2009年という過ぎ去った時代が舞台のため、そういう観点からの魅力も半減してしまう。恐らくリメイクはされないだろうけど、こういう映画は後世まで語り継がれるような意識でプロットを作らないと駄目ですね。その点、「ブレードランナー」は別格ですけど。キャストも中途半端でただ、当時のビッグネームを並べました的でエミリオ・エステベスって誰?っていう話しが出なくもない。 [ビデオ(字幕)] 3点(2012-05-09 22:54:09) |
2. ファイナル・デッドブリッジ
《ネタバレ》 最初の事故の見せ方や死のシチュエーションとしてはPART1と2は芸術的でしたが、 シリーズが進むにつれスケールの大きさに反比例して大味になってきましたね。 ただ、PART1に繋がるラストは出来過ぎた発想だけどGood!! マンネリ気味な展開が最後にグッと引き締まった気がします [DVD(字幕)] 4点(2012-03-13 21:09:03)(良:1票) |
3. プリースト
《ネタバレ》 この類いの作品で89分という尺は普通だと思いますが、お決まりの冒頭ナレーションのみで 解釈しろというのがそもそも無理。当然、人物描写も希薄。主人公のプリーストとその敵役のブラックハットと因縁もよく分からないし、見殺しにしてしまった辛い過去があるという設定も全然活かされてない。また、とって付けたようにルーシーと親子だったという真実を唐突に明かされるけど、実の娘という理由以上の深みがあったとしても到底伝わらない。 言ってしまえば、原作漫画を読んで人間関係や世界観を熟知してる人にしか分からないネタが随所にある。感染者とヴァンパイアの特性や違いについても然り。韓国コミックの映画化らしいですが、原作を知らない人にとっては実に不親切である。 それでいて前述のとおりの尺なわけだから潔く人間ドラマなど削ぎ落としてSFアクションという見せ物一本に絞れば良かったと思う。アクション自体にも新鮮味はなかったけど。。 そうそう、スコット・スチュアート監督×主演ポール・ベタニーときたら、思い出すのは「レギオン」ですが、あれも世界観や雰囲気はすごく良いのに中途半端で勿体無かった記憶が。 本作、続編やる気満々な終わり方してますが、今度外したら仕事無くすよ。三度目の正直でお願いします! [DVD(字幕)] 5点(2012-01-11 12:55:53) |
4. プレデターズ(2010)
《ネタバレ》 旧型のプレデターにもっと頑張ってもらいたかったのに 損剤な扱いである。演出も脚本もインパクトも不充分。 以上。 [DVD(字幕)] 3点(2011-10-06 22:06:33) |
5. プライベート・ライアン
《ネタバレ》 歴史上、無謀な戦略で多くの犠牲者を出したノルマンディー上陸作戦然り、その後のライアン二等兵救出作戦然り、戦争に英雄も勇者も関係ないのだ。戦争では誰の死に対しても平等でなければならない。離れた所から命令を下すだけの軍上層部、それにより理不尽に死んで行く兵士たち。戦争の悲惨さを如実に語っている。 「これまでに失った部下は94人。けどそれ以上の命を助けてきたと思うようにしている」というミラー大尉の言葉があったが、そう思わなければ戦地で大切な精神力は保てないのだろう。戦争は人を変えてしまう。部下がミラー大尉の過去を知りたがるように、また自己の存在を確かめるように妻とバラの思い出を語る事も彼が教師だった事すら容易に想像できない。 兵士1人を救出するために、部下が次々と死んで行く。苦悩しながらも任務遂行を優先するミラー大尉だが、帰還命令を無視し、悲しみを乗り越えようとするライアン二等兵に出会ったことで命令が絶対ではないと改めて悟る。だからこそ、この無謀な戦争で散っていた仲間たちのためにも、最後の最後に「生きろ」という言葉をライアンに残したんだと思う。アザムのように逃げ腰でもいい、無様でもいいから生き抜く事が大切なのだ。戦争賛美、英雄譚のように思われるがこれは立派な反戦映画 。冒頭とラストのシーンはそれを象徴しているシーンだと思う。誰の死も平等であり、戦争に英雄なんて関係ないのだ。 [DVD(字幕)] 7点(2011-06-11 11:19:01)(良:1票) |
6. ブラックキス
《ネタバレ》 犯人は誰だろう?あれはどういう意味だ?など推理・謎解き要素は、この手のサイコミステリーに欠かせない。そういう意味では、連続して起きる異常猟奇殺人、怪しいプロファイラーや記者などの存在はよい。キャスティングも雰囲気もよい。けど、他のレビュアーの方も指摘されてるが、オチが全てを台無しにしてる。もうちょっと伏線を考えて他のオチアイデアはなかったんですかね。惜しい。 [DVD(字幕)] 5点(2011-06-09 22:33:19) |
7. フローズン
《ネタバレ》 スキーシーズンの時期にみるならもってこい?の リアル・シチュエーション。 ですが・・・、前述、他のレビュアーの方が指摘しているように 登場人物たちの行動が不可解であり、感情移入はしずらい。 目の前で大事な恋人、親友が死んだというのに よくもまぁどうでもいい会話ができるなぁと思うし、 そもそも、真冬の寒さは体の熱も体力も奪うから、飲まず食わずで一晩過ごせば とてもじゃないが体を動かすどころか流暢な会話など出来ないと思う。 そういう意味で舞台設定を活かし切れてないのが勿体ないですね。 それに来週まで休業するなら、ゲレンデの最終点検くらいするのが普通だろう? ずさんな管理体制は国民性かね? この手の作品では丁度よい尺ですが、それでも 時々退屈に感じたのは撮影、カット割もさることながら 総じて演出の詰めの甘さでしょう。 結末のもってき方も強引だったしなぁ。 この映画をみようとおもう欲求は高かったので 演出、脚本の練り直し次第では化けるかもしれませんね。 [DVD(字幕)] 4点(2011-01-13 23:55:46)(良:1票) |
8. THE 4TH KIND フォース・カインド
こういうモキュメンタリーの手法を用いたオカルト・ホラーは嫌いではないけれど 展開が地味過ぎて退屈、おまけにちっとも怖くない。 そして何より、ミラ・ジョヴォビッチを起用した意図が分からない…。 観客は既にファイクだと認識してる上で観てるわけだから、その上をゆく演出や新しい手法で見せなくてはプロとは言えん。いわゆる子供向け。 [DVD(字幕)] 3点(2010-10-15 13:40:00) |
9. フェーズ6
《ネタバレ》 まず始めに言いたいことはレンタル店の特集陳列について。 この作品を「サバイバル・オブ・ザデッド」「30デイズ・ナイト」「ハロウィンⅡ」とかと並べて“帰ってきた絶叫グランプリ”特集はないだろ。 他のレビュアー方の前述にあるとおり、どちらかというと人間ドラマに趣をおいた作品だと思います。絶対、絶叫などしない。 物語はなんの前触れも無く荒廃してしまった時間軸から始まりますが、「28日後…」のような激しいパニックホラーだと思っていると肩透かしを食らいます。 自分の愛する人、家族が致死率100%のウイルスに感染してしまったら、あなたはどうしますか?或いは、自分が感染してしまったらマトモでいられますか?というテーマを投げ掛けており、そういう意味では考えさせられた。 [DVD(字幕)] 4点(2010-10-15 13:30:20) |
10. フェノミナ
《ネタバレ》 アルジェントの悪趣味全開作品のひとつ。 この作品の代表的なシーンとしてうじ虫風呂に落とされた ジェニファーは語り種ですが、ロケーションの良さも 違った意味で特徴的ではないでしょうか。 ラストの博士の仇打ちができたチンパンジーくんの してやったり感とせっかく会えたお父さんの 首チョンパというのはワンシーンでとらえた 複雑な心境でしたね。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-20 14:01:46) |
11. ブレインデッド
最高にバカバカしいファンタスティックなスプラッター・ムービー! 「死霊のはらわた�」と同等価値のある珍品であり、この手の作品が好きな人にとってはまさにパラダイスだろう。むしろ免疫力の無い方には辛いかも(笑) 母親をズタズタにしていく過程は爆笑モンで、あのハンパない量の血や肉片・塊は 恐らく映画史上最大であろう。 最近のピージャク作品しか知らない人には驚きだろうと思うが、今でこそ名監督と言われる監督の多くはこういうホラー映画が出発点である。あのJ・キャメロンもそうですしね。 [DVD(字幕)] 5点(2010-03-23 14:20:41) |
12. ブラッディ・バレンタイン 3D
《ネタバレ》 随分昔に、オリジナル版「血のバレンタイン」を観てはいたけど、やはり現代リメイク版となると切り株描写や脅かし方などの過激な演出面に力が入りすぎていて、真犯人のドンデン返しにしてもストーリーに何の工夫もなくオリジナリティーに欠ける。しかながら、3D映画ということで、それを意識した撮影手法は確かにホラーというジャンルには向いている気もしました。そういう試みと今後に期待! [DVD(字幕)] 4点(2009-08-07 09:00:47) |
13. ブロークン(2008)
《ネタバレ》 前作「フローズン・タイム」で注目されたショーン・エリス監督の第2作目ということでかなり期待していました。世界的に有名なフォトグラファーなだけあって、フレーム内におさまった映像は美しい。音楽は、全編通しては少なめですが、緩急の付け方が巧く、サスペンス作品としてのツボをおさえている。撮影ではかなりゆっくりとしたパーンが音楽とよく合っており、観る側の興味をそそる。と技術面では申し分ない出来栄えに満足です。で肝心の物語はというと全てのシーンを解釈するには一度の鑑賞では無理でした。結果的には観る側に解釈を委ねているのだけど、伏線ととれる表現がいくつかでているにも関わらず投げっぱなしなんですよね。そういう意味では、イマジネーション豊富な演出家なんだと認識。万人受けするタイプではないと思うけれど、作品なりのクセがあって好きな人は好きになれる。 [DVD(字幕)] 6点(2009-05-28 19:47:38) |
14. ブラインドネス
《ネタバレ》 “全世界失明”というふれ込みだったので、世界規模のパニック・サスペンスかなぁと思ってましたが、物語大半の舞台となるのは、隔離施設。予想外なシチュエーションものでした。けれども、そこは社会派もので慣らしたフェルナンド・メイレレス監督の手腕。当然、フィクションなので、話に疑問や矛盾はつく。しかしながら、得意のセミ・ドキュメンタリーの手法を用い、客観的な描き方をすることで絶妙な臨場感を生み出し、視聴者という第3者も物語へ含まれるのである。確かに、全体的に消化不良といった感は否めないが、最後のワン・シーンはとても好きだ。これだけで+1。 [DVD(字幕)] 5点(2009-04-24 10:26:06) |
15. フロストバイト
《ネタバレ》 パーティ会場で次々とヴァンパイアになっていく辺りは、「デモンズ」を思い出しました。物語冒頭、戦時中の話が出てきますがアレはなくても良かったんじゃないかなぁと思います。結局、何故あの小屋にヴァンパイアがいたのか、どういう過程でなったのか説明もなく、後の展開の伏線やにもなっておらず、単なる理由付けでしかないため勿体無い。正直、ホラーコメディにも観てとれます。ただ純粋に怖さを追求してほしかった。そうすればスウェーデン初などという宣伝文句も活きたと思う。物語最後、街から出て行くシーンで意味深な所がありましたが、サガもやっぱり仲間入りしちゃうんですかね。 [DVD(字幕)] 4点(2009-03-31 11:38:25) |
16. 風雲 ストームライダーズ
《ネタバレ》 今更ながらVFXや合成がお粗末なのは承知だけど面白い。何も考えずに見れる香港映画って貴重ですね。バトル漫画が好きな自分にとってはツボでした。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-13 11:01:52)(良:1票) |
17. ブレードランナー/ファイナル・カット
92年のディレクターズ・カットは劇場で観ましたが、こちらは初見。去年暮れに発売された待望の4枚組購入しちゃいました。デジタル処理のおかげか随分と細部まで綺麗になっていたのに驚嘆。 この作品にはかなり思い入れがあります。元来SF映画自体が大好きなジャンルなのですが、この作品はテーマもさることながら、ヴァンゲリスの重厚かつ繊細な音楽、設定細部まで拘った未来世界のどれをとっても素晴らしいですよね。リドリー・スコット御大のイマジネーションと巧みな演出が如何なく発揮され、そしてシド特有な美術センスが見事に融合。まさに至高のSF映画だと思ってます。 クオリティー高いCG全盛期の今と比べちゃ野暮ってもの。他のSFと違うのは、この作品には言い知れない「わび、さび」という点を感じられる事。そうした雰囲気を堪能できる唯一無二の作品です。 己は何なのか?希望或いは絶望か?自問自答し、心の葛藤に苛まれるデッカード。そしてルトガー・ハウアー演じる人類に反旗を翻した哀愁のレプリカント・ロイ・バッティの圧倒的な存在感。命の儚さ、尊さを教えてくれる、雨にうたれ静かに永眠する姿に感服しました。 「1回で十分だよ」とは言わないで下さいね。リピートすればするほど味わい深い名作。 [DVD(字幕)] 10点(2008-01-05 12:06:16)(良:1票) |
18. ファンタスティック・フォー:銀河の危機
《ネタバレ》 暇つぶしに観にいったら“余計退屈になった”。ヒューマントーチとシルバーサーファの追いかけっこが一番見ごたえあったと思えるくらい、他盛り上がりに欠けました。能力が入れ替わってしまう下りは笑ってしまったんですが・・・残念。 [映画館(字幕)] 3点(2007-10-12 19:33:09)(笑:1票) |