1. 47RONIN
《ネタバレ》 興行収入が2週目で10位圏外、大コケしてしまった作品ですが、決して悪くないです。 ぶよぶよおっさんがセミヌードで湖から出てくるという素敵なサービスシーンは何だったんだとか、なんでその辺に大仏がぽつんと立ってんだとか、最後に盛大にみんな切腹しようとしているけど介錯人がいねーぞとか、いろいろツッコミたいですが許容範囲です。 何より、「武士道」に最大級のリスペクトを捧げていることがよかったです。日本の武士は忠義を尽くし、ときには死をいとわない覚悟も見せます。「ラスト サムライ」で描かれたような(外国人から見た)武士の姿が気に入った方であれば、本作の登場人物の行動と覚悟に、きっと感銘を受けることと思います。 [映画館(字幕)] 6点(2013-12-17 20:13:40) |
2. ファイナル・デッドブリッジ
このシリーズは相変わらずブレませんね(主にグロさが)。 まあ5作目だし、マンネリではあるし、そろそろネタ切れ感は否めないかな~と思ってましたが、今回は新しい要素もあります。 それは「身代わり」という存在。これがほんの少しだけですが、後半の人間ドラマに生きてくるのです。 そのせいか、今回はおおいにシリアスさを感じます。 ちょっと残念と言えば残念なのが、この心理描写が上手いおかげで、人の死に様で笑いにくくなっている気がすること。 ありえない死に方を見て笑ったあとで、登場人物の神妙な面持ちを見るとすごい罪悪感に襲われます。 まあ今までのシリーズもそんな感じだったんで、自分の悪趣味さを肯定してしまえば済む話なんですけどね。 ともかく「この死にかた怖~」ではなく「何だよこの死にかた、ねーよwwww」な展開を期待すればハッピーになれます。 シリーズの順位で言えば1>2>今作>4>3といったところ。オチも含めてトータルでは大満足できたので、グロさが平気な人、シリーズのファンはとりあえず観とけってことで。 [映画館(吹替)] 7点(2011-10-02 06:58:36) |
3. ブラック・スワン
《ネタバレ》 ホラー描写は「丁寧」ではなく「一気に突き崩す」よう。 すさまじい描写の勢いに圧倒されました。 現実と妄想が入り乱れる内容ですが、本筋は意外と分かりやすい映画だと思います。 ライバルのリリーがニナを追い詰めるシーンは、全てニナの妄想だったのでしょう。 ニナとリリーがパーティからニナの家に帰り、セックスをしたのも、女好きの団長・トマから「歓び」を教えられ、迫られたせい。代わりにリリーで妄想したと考えれます。 トマとリリーがセックスしているシーンでも同様。リリーに役を取られるのではないかと怯えが、それを見せたのでしょう。 トマの言った「君の道をふさぐのは君自身だ、自分を解き放て」という台詞が最後の引き金となり、あの結末になったのだと思います。 もしかすると、ベスがナイフで自分の顔を刺してしまうシーンも、ニナの妄想かも。 ベスの言う「私は完璧じゃない」も、ニナの思ったこと。 そしてラストでは自分は「完璧だった」というニナ。 妄想の中でベスを完璧じゃないと見下し、その比較で自分は完璧だったと言っているのかもしれません。 [映画館(字幕)] 9点(2011-05-12 21:16:05)(良:1票) |
4. 武士の家計簿
《ネタバレ》 今年のがっかり映画大賞はこれ。 前半は楽しめたけど、後半は観ていて非常につらい。「家計簿」の話はどこへやらで、とにかく身内が死ぬ、死ぬ・・最期のテロップまで死去、死去と書かれる。あまりにセンチメンタルすぎる。エンドロールも切ない音楽で気が滅入る。 世代が変わっていくドラマなので身内が死ぬ描写があるのはいい、しかし自分は死で悲しむ映画が観たいのではない。武士の時代に、会計をつとめる者がどのように生き、工夫したのかを観たかった。その工夫も、持物を売る、単なる節約だけではなくて時代ならではの方法も見せてもよかったと思う。「絵の鯛」のエピソードはよかったのだけど・・。 「四銭」のエピソードによる親子との確執も解決じまいで後味が悪くなってしまっているのは残念というほかない。 クスクス笑える描写を押しつぶすほど、悲しみを助長させる演出があまりに多くバランスの悪い映画になっている。 ◆上司に不正な会計があることを上司に告げるが、保身のために見て見ぬふりをしたりするのは現代の汚職と同じ。結局下っ端なので何もできなかったというのも含めて、いつの時代も変わらないのだなと思えた。 [映画館(邦画)] 4点(2010-12-04 21:44:43)(良:2票) |
5. ファイナルファンタジー
《ネタバレ》 個人的には好きな作品。 評価できるのはCGの出来うんぬんより、世界観だと思います。 人類がほぼ死滅した世界で生きる主人公たち。 この題材は人間をCGで描く映画に最もマッチしていたのだと思います。 なぜならモブ(群衆)を描く必要がない。また荒廃した世界は無機的なのでCGキャラクターに似合うのです。 ラストシーンの「鳥」は本当に美しかった。ただそれだけでも自分はこの映画が観れてよかったと思うのです。 [映画館(字幕)] 6点(2010-11-19 22:35:53) |
6. ブレインデッド
《ネタバレ》 最高に好きなB級バカ映画。ゾンビものの映画なんですがとにかくあらゆる意味で狂っている。血糊の量がゴージャスだったり、ゾンビが子づくりにはげんでいたり、神父が異常に強かったり。ロード・オブ・ザ・リングを撮った監督とは思えないですが、是非またこういう映画を撮ってほしい。サム・ライミだってスパイダーマンで大ヒットをとばした後「スペル」というくだらない(ほめ言葉)ホラーを撮ったので、それに続いてくれると信じてます。あとこのDVDはamazon他でえらい値段が付いてるのでさっさと再販して欲しいです。10点! [DVD(字幕)] 10点(2010-07-14 18:18:37) |
7. プレデターズ(2010)
《ネタバレ》 つまらなくはないけど、満足とは言い難い微妙な出来。 いきなり舞台に降りる展開はどきどきするし、登場人物も個性的なのですが、どうも展開が煮え切らない。 つっこみどころは、少しは食料の心配をしろだとか、みんななんで仲良く崖下に転がり落ちるのとかいろいろあるのだけど、中でも気になったのがヤクザの日本人が刀でプレデターと対決するところ。「画」として草原で刀で対決するシーンをつくりたかったのはわかるのだけど、いきなりプレデターが理由もなしに銃を使わなくなるのは違和感ありまくり。狭い通路でお互い銃が使えねえ!→俺が刀で接近戦に持ち込むぜ!とかのほうが熱かったんじゃないだろうか。せめて銃を撃ち落としてでもしてから対決してほしかった・・。 主人公も魅力薄。登場人物をひっぱるだけのカリスマ性を感じられなかった。役者のせいだけではなく、脚本の問題でもあると思う。 それでも監視カメラ(?)がプレデターの腕に戻り、たくさんのプレデターをいっぺんに見せるシークエンスは絶望感たっぷりで大好き。もう一歩あれば傑作にも成り得たのになあ・・ ps・ヤクザの日本人がパッと見、松本人志に見えたのは自分だけでいい。 [映画館(字幕)] 5点(2010-07-11 19:46:10) |