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プロフィール
コメント数 160
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 メインストリームでは無いが映像プランナー/ディレクターを生業としています。
映画を観たのは小・中学時代がテレビの吹替えで。高校・大学時代は映画館で年間300本ほど…好きな作品はリピート鑑賞。ニューシネマより王道の娯楽作品を好みます。
吹替えの演技で好きになった映画も多数。広川太一郎、羽佐間道夫、大塚周夫、中村正、若山弦蔵、石丸博也は個人的に人間国宝に認定したい。

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1.  ブレット・トレイン 《ネタバレ》 
観ました『ブラッピ・トレイン』 『NOPE ノープ』のオマケ程度に思って観たんですが、こっちを先にレビューしたくなった。   まず、【日本語吹替】で見ましょう! いますよね、オシャベリな殺し屋。 『パルプ・フィクション』とか『デッドプール』とか この映画も殺し屋だらけ。その半数がメチャしゃべる。 字幕じゃ、たぶん会話のニュアンスが伝わらない。   つぎ、日本の描写。 以下【ネタバレ】です。 東海道線の駅の順番は異世界化し 鉄ヲタなら発狂しそうな、何ひとつ正解のない新幹線。 そして武装ヤクザの天国。そう、ここはアナザー・ディメンションNIPPONなのです。 まあ、映画ですから印象コラージュ的なアレです。 それを笑って済ませられるかで、好き嫌い真っ二つに割れると思う。   あとは、ブラピも主役として良い味だしてるし、殺し屋たちも全員がマンガチックなほど個性的。 真田広之もお飾りではなく、きっちり剣劇アクションしてくれます。 そして、すべてがデタラメでトンデモ。 映画全体が冗談みたいだからこそ、日本を舞台にここまで、派手なバイオレンスアクションを展開しても笑って見れるんだと思った。   観てて『デッドプール2』みたいなだなぁ~と思ったら、同じデヴィッド・リーチ監督でした。 『デッドプール』『キル・ビル』『ウルヴァリン: SAMURAI』がOKな人には、超オススメです。   ※訂正、正しいタイトルは『ブレット・トレイン』です。意味は弾丸列車(笑)
[映画館(吹替)] 7点(2022-09-06 01:44:31)
2.  ブラック・クランズマン 《ネタバレ》 
米・コロラド州コロラドスプリングスで、初の黒人市警察巡査となった人物の自伝を映画化した作品。 未だに各国が脱却できない《他民族への偏見と攻撃性=ここでは黒人差別》を描いた社会派のポリスサスペンス映画。 監督は、もうこれ以上の適任者はないというスパイク・リー(「マルコムX」など)。  ☆ 白人至上主義団体 “KKK” に潜入捜査を試みる黒人刑事を『TENET』で主人公(“名もなき男”)を演じたジョン・デヴィッド・ワシントン。 彼が、白人・黒人のどちらにも傾倒しない刑事を時にユーモラスに演じていて、実話でありながら『ビバリーヒルズ・コップ』のエディ・マーフィー的スーパー刑事にも見えたりする(←個人的にだが)人物をうまく表現している。 彼と《二人で一人の囮捜査》を行う相棒刑事をアダム・ドライバー。いつもながらの大味で飄々とした演技が、ここでは活きていて、ひと味ちがう異色のバディ物として見ても面白い出来。 もちろん、ブラックムービーらしい演出もされている。  ☆ 物語の展開はエンタメとしても出来が良く、一見フィクションかと思えるほど。それで薄まった黒人差別テーマを本編後の挿入映像で担保したように感じた。 尚、カンヌ映画祭では10分間ものスタンディングオベーションを受け、審査員特別グランプリに輝いている。 同テーマの作品に『スリー・ビルボード』があるが、それほど重くない映画で、自滅するKKKメンバー以外の「死」は描かれない。 それはこの映画のスタンスで、『革命』は「受けた非道に対する報復では無い」というメッセージだろう。暴力(力)による報復の連鎖(マウントの取り合い)こそが『差別の根源』に他ならないと。  ☆ 観てよかったと思える映画だった。
[DVD(吹替)] 7点(2021-03-12 00:02:05)
3.  フライボーイズ
1916年。第一次世界大戦中のフランス航空機隊を描いた映画です。 パイロットは皆、事情を抱えフランス軍に所属するアメリカ人というのがポイント。 実在した《ラファイエット戦闘機中隊》の実話がベースで、登場人物やエピソードも生き残った兵士の記録が元になっているそうです。 そう聞くと「1917 命をかけた伝令」を連想しますが、同じ戦場映画でありながら、こちらは、戦争中でありながらも輝いて生きたパイロット達のドラマといった感じ。要は「戦争を描いた映画」ではなく、「青春を描いた映画」です。   だからでしょうか、どことなく宮崎アニメ「紅の豚」や「風立ちぬ」と同じ、大らかさを感じました。 カタルシスを得られる作品ではありませんが、飛行機に青春をかけた こんな若者達がいたんだな・・・と思える映画で私は好きです。   ライト兄弟によって飛行機が発明されて、たった13年後の話というのにも驚かされました。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-30 16:40:02)
4.  プーと大人になった僕 《ネタバレ》 
プーさんのキャラクターを生かして、上手く人間性回復ファンタジーに仕上げている。 ただ、前半の「不思議の国のアリス」的な雰囲気から、後半の「マペットムービー」的な展開への移行がちょっと強引な気がした。 普通に観れるのでダメではないけれど、後半の《ファンタジーが現実に侵入した世界》で行われた問題解決は、見方によっては 主人公クリストファーの脳内ハッピーエンドとも取れる訳で、現実は・・・いやいや、そういう意地悪な解釈はやめときましょう(笑) 最初から、ロジャー・ラビットのような生命を持った人工物がいる世界。または、心の住人たちが実体化可能な世界。ということで ファイナルアンサー!!(←古い)
[DVD(吹替)] 7点(2020-03-21 19:47:49)
5.  ブライトバーン/恐怖の拡散者 《ネタバレ》 
ブラックで凶悪なオマージュ(パロディ)映画。 夜9時以降の1回のみの上映で、ハズレ確定と思って観ました。   映画スーパーマン(1978)や、マン・オブ・スティール(2013)を観て スーパーマンの誕生と成長の経緯を知っている事が大前提の映画です。 ディズニーに干され、DCに身を置いたジェームズ・ガンの怒りが爆発したのか 不謹慎なジョークの何が悪い!と言わんばかりの凶暴なパロディ。 (結局、MCUに復帰できて良かったけど。)  R18のエグいシーンばかり印象に残りますが、実はアメコミの小ネタが多い。 笑いどころも随所にある(笑えるかは個人のアメコミ度によりますが) 例えば、アメコミで「ヴィランは高い所から落ちて死ぬ」というセオリーがある。 ならば、この映画における真のヴィランは誰か?と考えさせる点とかね〜 そういう、逆転の発想から生まれた“愛”という激毒を描いたホラー映画です。 端的に言えば、アメコミを題材にした「ヘレディタリー 継承」です。  ただ一点。ラストのVFXがチープでシラける MCUに比べると超低予算なんでしょうが、そこはしっかり作って欲しかった。
[映画館(字幕)] 6点(2019-12-03 11:22:09)
6.  ブルース・ブラザース 《ネタバレ》 
「午前十時の映画祭FINAL」のリバイバル上映で、再び若い世代に衝撃を与えているらしくSNS界隈が賑わっていますね。  今更ですが、世界中の映画評論家、ミュージシャン、芸能人から絶賛されているミュージカル・コメディー映画です。 また、アクション面でもギネス級のカークラッシュが有名。 何より登場する有名ミュージシャンと楽曲の数々、パフォーマンスの素晴しさは《奇跡》のレベルです。  監督はジョン・ランディス。同時期の監督作品は ・ブルース・ブラザーズ (1980) ・狼男アメリカン (1981) ・大逆転 (1983) この後、マイケル・ジャクソン “スリラー (‘83)”のMVに抜擢されるのも納得の流れです。  観た人も観てない人も、劇場で上映されるのは最後かも知れませんから、この機会に是非どうぞ! 上映劇場→ http://asa10.eiga.com/2019/theater/all/  この映画、テレビ放送の吹替えキャストも異色でした。 主役のブルース兄弟を担当したのが ・せんだみつお/小野ヤスシ(芸人) ・バブルガム・ブラザーズ(ミュージシャン) ・高木渉/青山穣(声優)※ブルーレイ と三者三様。  個人的なオススメは、せんだ&小野バージョン。 元々、ブルース兄弟(ジョン・ベルーシとダン・エイクロイド)は、SNL(サタデー・ナイト・ライブ)のコメディアン。 ブルース兄弟の何気ない会話だけで、常にクスクスさせられます。 その細かいクスクス笑いがジャブのように効いて、大ネタの超バカげたアクションと極上の歌とダンスが来る。 この奇跡のアンサンブルが THE BLUSE BROTHERSの魅力の核心です。  これを日本語に吹替える・・申し訳ないですが声優さんでも役不足。 バブルガムは、ある意味で貴重ですが 演技面では難がある。ジャブが効かない。 そこで、せんだみつお&小野ヤスシ。ベテランコメディアンのお二人、これが大正解。 何かにつけ〝適当な嘘と下手な言い訳〟をする兄ジェイク。その適当さを自然に日本語変換するせんだ節。 少ない言葉でジェイクを受け流す弟エルウッド。それを違和感無く再現する小野ヤスシ。しかもコンサートの前説の流暢さは本家さながら。 2人の息がピッタリで、脇の声優さん達もノリノリ。全編を通して楽しさのテンションが落ちません。  この吹替版は《ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ》に収録されています。 amazonページ→ http://u0u1.net/vKRK  テレビ吹替には当然カット部分があり、そこは字幕なので興ざめですが、ブルーレイがテレビに勝る点も。 ラスト近くで税務署の職員(カメオ出演のS.スピルバーグ)が「はい、受け取りをどうぞ。」と言って以降は、元々セリフが一切ありません。 税務署シーンから“監獄ロック”へ、そしてミュージシャン総出演のエンド・クレジットへ、テンションそのままになだれ込みます。 テレビ放映は、ジェームズ・ブラウンが歌う前でフェードアウト。何ともったいない!  おっと長く書きすぎた、 それも愛ゆえに。
[映画館(字幕)] 10点(2019-07-17 00:17:27)
7.  ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 《ネタバレ》 
意外にレビューが少ないですね。 【勝手な解釈&ネタバレ御免】の感想です。  今回はハリーポッターとは根本的に違う「大人向けの物語」でした。 ジョニー・デップ演じる闇の魔法使い、グリンデルバルドが語る「絶対的能力主義による世界の改変」は、当然ヒトラーが国民に語った理想論と同じで、 史実である英国と極東の悲劇(※)を、来るべき未来の惨劇として予言するシーンは悪魔的でゾッとします。(※一応ネタバレ回避です)  以下は私見で、的外れな解釈かも知れません。 ハリーポッター・シリーズは、著者J.K.ローリングのプライベートを反映した、家族・師・友・成長の物語だと思いますが そのプリクエル(前史)であるファンタスティックビーストの本質は、過去を舞台としつつ《現在の社会》を投影した物語だと思います。  今の世界は、一度は雪解けした東西が時を経て、お互いの同盟を再拡大し、新たな二極化が進んでいます。 強烈なリーダーの影響下で、アジアでは昨日の敵同士が友となり、中東ではその逆が起きている。 それぞれが「秩序ある安定」と「自由への変革」の2つの正義を掲げて対立し、皆が選択を迫られ その結果、「絆(きずな)の再編)が行われる。  このプロットには既視感が。これは『X-MEN』シリーズとまったく同じテーマを魔法世界に置き換えた話じゃないのか。 魔法使い(能力を持つ者)と持たざる者(ノー・マジ)のパワーバランスをめぐる、魔法使い同士の対立。 ダンブルドアとグリンデルバルドの関係は、チャールズ(プロフェッサーX)とエリック(マグニートー)そのもの。 二人が奪い合うクリーデンスは、強大な力を秘めた諸刃の剣 ジーン・グレイと重なる。 さらに、魔法使い以外の半人半獣キャラが登場するのも、ミュータントの多様性を思わせる。  今後、物語がどう展開し世界がどう変わるのか?(または、変わらないのか?) それはローリング女史の作家性が左右するところですが、 気持ちとしては X-MENとは違う道、 “壊れた愛が修復” され “希望にあふれる” 結末が来て欲しい。
[映画館(吹替)] 7点(2018-12-03 06:08:06)
8.  ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 
1978年のイギリス映画。恥ずかしながら今回初めて観た。  遺伝子技術によるシリアスなサイエンススリラーと言うより、エンターテイメント性重視の荒唐無稽なナチス陰謀物だと思う。   ハマープロの後を継ぐ、ネオ英国ホラー路線と言うべきか。  そう思うのは、これの2年前に公開され世界中で大ヒットしたホラー映画『オーメン』の影響が感じられるから。  グレゴリー・ペック主演ということ以上に、悪魔の子=世界を破滅に導く者の復活と、それ守護する組織VS阻止する個人の闘いを謎解きのミステリーとして描くプロットが、まったく同じ。   また、『オーメン』の様なA級の芸術性(特に撮影の美意識的こだわり)が無く、気合の入ったグレゴリー・ペックの演技も逆に浮いて見える。  他にも、ユーモアが中途半端だったり、配役やガジェットが同時期に製作された『007』シリーズからの流用だったりと、廉価版であることは否めない。   一層のこと、思いっきりドライに描くか、B級に寄せた方が完成度は高くなったのでは?  クローン技術に着目して逸早く描いた価値は高いが、A級の映画に成り得なかったことが何とも勿体ない。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2018-11-11 11:28:57)
9.  ブリグズビー・ベア
『カメラを止めるな!』とは全然違うが これもまた “ make a movie, make a life.” の物語・・・  新鮮さを損なわないよう、予備知識は最小限で ・[非常に特殊な環境]で育った青年が主人公 ・ブリグズビー・ベアは [彼のヒーロー] ・[スターウォーズ]のルーク役マーク・ハミルも出演 ・サンダンス映画祭で注目された[インディーズ作品] それで十分。  派手なメジャー作品とは、ひと味違う・・ 心をくすぐられ、最後じわっと癒される映画です。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2018-10-10 16:19:55)
10.  ブラックパンサー 《ネタバレ》 
ワカンダは日本のようでもある。 勿論、アフリカ系人種について未だ解答を見出せないアメリカ社会へのディズニーMARVEL流の提言なのだろうが… 我々日本人としても未だ半鎖国の島国民族で近隣国との軋轢ループから抜け出せず、テクノロジーと平和幻想に酔っている。  ワカンダの選択は正しかったのか? それはインフィニティ・ウォーを観ればわかるだろう… で我々は?
[映画館(吹替)] 8点(2018-03-09 21:45:37)
11.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 
似て非なる真逆をいく続編。  映画を観ればわかる事だが、今回の主人公 K はデッカードよりも感情移入が難しい非人間(新型レプリカント)の設定。前作のロイ・バッディたちタイレル社製のネスサス8は(原作のアンドロイドと異なり)時間が経つと自我が芽生え、故に4年の寿命を持たされていた。 しかし、映画の序盤から感情のない筈の K に感情移入してしまう。理由はいろいろだが、決定的なのはアナ・デ・アルマス演じるジョイに尽きるのではないか。美しく献身的で非の打ち所がない理想の(バーチャル)彼女。二人の疑似恋愛が純粋に見え K に心を感じ、彼の自己探求の旅に自然と引き込まれてしまう。 これは「人間性とは何か?」というテーマが明確に伝わる優れたSF映画だと言える。  ただ、印象としては『惑星ソラリス』並にクラシックで…驚きは乏しい。 前作『ブレードランナー』はそれまで無かった近未来のリアルなガジェットが満載で、テーマさえもビジュアルの添え物に感じる程だった。逆にそれが革新的で、だからこそクリエターやアーティストに強烈な影響を与え特別なカルト作品となった。『2049』は一級のSF作品ではあるが優等生ゆえに『ブレードランナー』の続編としては食い足りなかった。 よく似てるけど、ちょっと眉尻が下がったなんか違うレイチェルみたいな…そんな映画でした。笑
[映画館(字幕)] 7点(2017-10-29 09:25:59)(良:1票)
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