3. ブレードランナー
私の中でのベストムービーです。でも全てが全てリドリー・スコット監督の才能の結果であるとは思えませんが。製作された良い時代や、幸せな偶然が積み重なった結果としての、だからこその名作なんでしょうね。そういった意味では「2001年・・・」とどこか共通するところがあるかも。「ブレードランナー」は皆さん思いが強くて、語り尽くされてる様ですね。私も何度も繰り返し観た映画ですが、この映画の主人公というか、語り部はやはり背景であるセットなのだな、と感じます。都市そのものが人間とレプリカントの営みを内包している。オープニングに現れる巨大な瞳のカット。もちろんコンテとしてはホールデンの瞳なのですが、それに神の如き視線を感じます。都市そのものが全てを見下ろしている。そう考えると「ブレードランナー」は、物語としても珍しい、二人称の映画ってことになりますね。 10点(2002-11-01 08:36:24) |