1. ヘルタースケルター(2012)
原作ファンです。単行本を保有していて、何度も読んでいます。原作に忠実です。ストーリーも台詞も構成も。途中にインタビューが入るところや、渋谷の女子高生の描写も原作そのまんま。それなのにつまらない。ものすごくつまらない。原作に忠実なのに?、いや、原作に忠実すぎてつまらないのかな。りりこの苦悩も、妹との関係性も、御曹司との顛末も、美智子との主従関係も、全部が薄っぺらくなっていて、残念。沢尻エリカのわざとらしい喋り方も嫌だし、イメージに合っていない(個人的には、菜々緒にりりこを演じてもらいたいです)。蜷川実花の映像は好きです。この監督の作品は、もっと短くて軽いものがあっている気がします。この作品のテーマの重さと、凝った映像が喧嘩しているように思いました。 [DVD(邦画)] 3点(2015-11-03 20:27:34) |
2. ベンジャミン・バトン/数奇な人生
ウィットに富んだフィッツジェラルドの原作を読んだ時の感動に比べると、半分以下といった感じ。 やたらお涙頂戴になっているところが、好みじゃないなぁ。 [DVD(字幕)] 4点(2010-01-24 19:59:24) |
3. ペイチェック 消された記憶
3Dモニターを作って二か月間の記憶を消す所、までは面白かった。すごく色々な方向に広がって行きそうな設定。期待期待! でもその後が・・・・20のアイテム辺りまでは良かったけれど、いきなり「人類の未来が・・・」って、風呂敷広げ過ぎでしょう。それで収拾がつかなくなってアクションに逃げた、ように見えてしまった。シリアスにまとめたいのか、お気楽アクションに弾けたいのかどっちつかず。一番の違和感は、ぬりかベン・アフレックが、自分に向けてメッセージ付きアイテムを送る様な、気の利いたクレバーな人間に見えない事。あれをユマ・サーマンが送ったのなら判るけど。なんかすご~~~くバカそうに見えるんだよね(実際は秀才なんだっけ?)ベン・アフレックって。どうにも座りの悪い映画でした。 3点(2004-08-31 09:03:29) |
4. 北京ヴァイオリン
チェン・カイコーって、最近マトモに映画を撮ろうと思っているのだろうか・・・ アメリカ進出した時の「キリング・・・」は本っっっっっ当に酷かった(T_T)。この「北京ヴァイオリン」それよりかははるかにマシだったけど、何だかなぁ~ という感じ。出て来る人は「みんな良い人」ちっくだし、キャラも何だかありきたり。浅く、そつなく、丸くまとまっているけれど、いまいちパンチがなくて、がっかりした。映像の美しさと、音楽の素晴らしさが救いでした。 6点(2004-05-20 11:36:37) |
5. ペギー・スーの結婚
なかなかにハートウォーミングな、大人の観賞に耐えうるラブ・ファンタジー・・・なのだけど、いかんせん、妙ちきりんなキャスティングがあまりにもあまりで、全く感動出来なかった。 これの公開が86年って事は、キャスリン・ターナーが32歳、ニコラス・ケイジが22歳(!) ヘレン・ハントが23歳だったわけだ・・・ニコラス・ケイジの前髪と裏返った声のヤバさと、キャスリンの高校生に戻ったのに、子供二人生んでそうなどっちりぶりばかりが記憶に残ってしまった。ある意味貴重。 5点(2004-02-18 11:23:49) |
6. ベティ・サイズモア
面白かった~ この映画の脚本を書いた人は、いい意味で頭オカシイよ! 何も解説する事はアリマセン。判りにくいギャグが沢山あったので、「英語がわかればな~」と切実に思いました。 8点(2004-02-06 22:43:42) |
7. ベイブ/都会へ行く
すごくあざとい動物映画。ただ退屈。皆の名演技にこの点を! 4点(2003-10-21 19:40:28) |
8. ベニスに死す
ビスコンティと自分との格差を思い知らされる作品。幼少期から高い美意識の中で暮らし、なおかつ芸術的感性に恵まれた監督ならではの卓越した美。まさに美! ダーク・ボガートの何かを諦めたような表情と、海の青のコントラストが、焼き付いて離れません。ビョルン・アンドレセンも、ミーハー的に好きでした。来世紀まで残したい傑作です。 10点(2003-05-10 22:03:14) |